リーディング・ハイ

大人は秘密を事情という。しかも特別の。《リーディング・ハイ》


記事:山田THX将治(R&W講座)

 

一年程前だったろうか。

天狼院で、マイ・ナンバーに関する講座が有った。有名会計士の先生が、主に個人情報保護法に絡めて、マイ・ナンバーの重要性を教示して下さった。特に、法人(会社)は、預かった(知り得た)マイ・ナンバーを大切に保管しなければならないとのことであった。

マイ・ナンバーには、その個人の資産状況を、つぶさに辿れる方法が隠されているそうだ。これは勿論、重要な事である。しかし、大半の市民は、きちんと納税しているし、第一、隠さないといけない程の財産も収入も無い。

そんなことを考えている内に、マイ・ナンバーの重要性を、小生は分からなくなってしまった。小生自身、大した資産も無いので、他の人に知られたところで、困ることはない。納税だって、毎年ちゃんと確定申告しているので、追徴される税金など皆無だ。そこで、こんな質問をしてみた。

「資産関係を誰に知られても困らないが、スマフォをカミさんに見られたら、自殺物かも知れないのですが……」

すると

「山田さんの仰ることはもっともですが、マイ・ナンバーには健康保険も捕捉出来るので、個人の病歴が知れてしまいます。中には、自分の病歴を知られたくない方もいらっしゃると思います」

と、毅然とお答えになった。

もっともである。小生は、反論出来なかった。

その前に、根っからの病院嫌いで、前回病院へ行ったのがいつのことだったか、直ぐに返答できないのが事実だ。そんな者の意見なんて、そもそも少数派でしかない。

 

しかし誰しも、大人になると他人には知られたくない秘密の一つや二つは、最低でもあるだろう。そして、スマフォにも知られたくない秘密があるだろう。特にスマフォに関しては、パートナーにだけは見られたくない、特別な秘密が有ったり無かったりすることだろう。

その上、パートナーとの付き合いが長くなれば長くなるほど、その数も増える傾向にあったりする。

 

もう一つ。恋愛の記憶に関して、こんな例えがある。

「女性の記憶は、上書き保存。男性の記憶は、フォルダー保存」

言い得て妙である。実際、元カレ・元カノの連絡先を後生大事に取って置くのは、男の習性と決まっている。

小生に関しては、ここでは書かない。いや、書けない。お察し願いたい。

 

常々思うことだが、カップルの大半は、女性がマウントしているように思う。男性の殆どが、カミさんや彼女に頭が上がらない。理由は専門家に任せるが、小生的には、男はパートナーに盾突かない方が、丸く収まる気がする。

小生もそうで、自宅に居る時はなるべく気配を消すように心掛けている。何とも言えず、カミさんが怖いのだ。

 

そんな中、『大人の事情』という映画を観た。単館系のミニシアターでしか公開されなかった、イタリア映画だ。日本では、名の知られた監督ではなく、俳優陣も有名ではない。

こうした映画の良い所は、こちらに勝手な先入観を持たせないことだ。映画そのものが、むしろ観えてくるから不思議だ。

ストーリーは単純である。

普段から付き合いのある夫婦・カップル、それも3組半(!)が、一組の自宅でディナーパーティを開く。ある男の発案で、全員がスマフォをテーブルの上に置き、電話やメッセージに、全員の前で答えるというゲームをする。

時は、土曜日の夕食時。もし他に、気になる異性が居れば頻繁に連絡が来る時である。

そこで起こる様々な‘事件’が、コニカルかつシニカルに、そして軽快に描かれていく。

実に、イタリアらしい映画だった。

 

それで出た結論。

人前では、決してスマフォに反応してはいけない。特に電話は、必ず席を外した方が良い。

そして、スマフォのロックは確実に。親指の指紋は、不用心である。

理解出来ない方は、『天狼院殺人事件』を御覧頂きたい。

 

そして、特に女性の方々に。

パートナーのスマフォを、何が有っても覗かないでほしい。

そこには、貴女の幸せは在りません。在るのは、特別の事情だけですよ。

 

これ全て、小生個人の身の安全の為ではありません。

丸く収める為の、せめてもの大人の知恵です。

 

あ!誰かから、LINEが来た。

 

 

  

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2017-04-28 | Posted in リーディング・ハイ, 記事

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