小説家養成ゼミ(文芸部)

【編集者 関根亨氏 特別寄稿】文芸編集者歴25年の私が見えた、小説家に共通する人間像とブレイクの瞬間


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担当:小説家養成ゼミ顧問 関根亨

私は会社をやめ、フリーランス文芸編集者を続けつつ、天狼院で<小説家養成ゼミ>を手がけることになりました。なんのかんので、会社員時代は25年間も文芸編集者をやってきて、今もまた続行中ということになります。
担当した小説家の方の数は、120人くらいでしょうか。ジャンルは様々です。たとえばミステリーと一口に言ってもトラベルミステリー、謎解き中心の本格推理、アクションやサスペンスを中心にしたものも多数。ホラー系はもちろん、経済小説、恋愛小説、青春小説、時代小説、エッセイストなどオールジャンルを担当していました。

小説家の人となりはさまざまです。性格は穏やかな方が大半ですが、なかにはいい意味で編集者に厳しい方も。年齢は20代新人の方から、80代以上の大御所の方まで幅広いです。作家専業の方ばかりではありません。主婦で子育てをしながら書く人もいましたし、会社員と兼業の方で、出勤前や昼休みを執筆時間にあてている人もいます。

今しがた、「さまざま」と書きましたが、共通するのは執筆姿勢です。さぞや情熱家だとか、野心ぎらぎらの人かと思ったことでしょう。内面的にはそうかもしれません。けれども私が得た印象は違いました。
情熱を傾けるのはもう当たり前、プロ小説家の皆さんは書くことを、自分自身の一部、生活の一部にしているのです。むろん一行も書けなくて苦しい時もあります。しかしそれも小説家ならばある意味通過儀礼。これを読んでいるあなたも、仕事上のスランプはあるでしょう。それと同じことです。
人生山あり谷ありではありませんが、小説家の方は苦難も歓喜も自分の糧として、執筆に取り組んでいるのです。悲壮感も事大主義もなく、いい意味で淡々と取り組んでいるように私は見えました。

小説を書きたい人はまず、何でもいいから書いてみることが重要だと言われます。それはその通りで、私も<小説家養成ゼミ>でも語ってきました。さらにプロ小説家はもう苦しいのも何もかも通り越して当たり前に、息をするのと同じように書く。それが小説家に共通する人間像ではないでしょうか。
そんな心境でしたら、誰でもなれるのではありませんか。新人賞を受賞して賞金獲得、本を出して印税をゲットという現世利益的な夢もいいでしょう。それは心の中に秘め、まなじり決さずとも、小説を書くことが当たり前の自分になってみること、これが小説家への心境第一歩なのです。
もちろん内容に不安がある人も、大いに自信がある方人も、ここにいる、文芸編集者歴25年以上の私が<小説家養成ゼミ>で読んで講評しますので、安心して書くことに専念してください。

さて次に、私が長年見てきた、ブレイクする作品の瞬間について書いてみることにします。
ブレイクする瞬間は、突然です。大きな事前プロモーションをしなくても、市場に本をだせば、続々と売り上げがたっていく現実を私は何度も経験しました。もちろん入念な宣伝や、仕掛け売りが功を奏した場合もありますし、1年以上かけてじわじわと伸びるタイプの作品もありました。しかしながら、定評のある大物作家でなくても、一挙に作品がジャンプする瞬間があることだけは覚えておいてください。

「ブレイクする作品はどんなものですか?」という問いへのアンサーはただひとつ、「読者をひきつける、次々とページをめくらせる作品です」とだけです。ジャンルは何でもありです。かつて「ミステリー全盛だからもう恋愛小説は流行りそうもない」という傾向になりそうな時、一挙にある恋愛小説がベストセラーになったことがあります。

それならあなたも皆さん誰でも書けそうです。ブレイクする作品とそうでない作品の違い、実はその差はことさら大きいものではありません。強いて言えば、面白さが群を抜いていることでしょうか。
言い換えれば、面白い作品ならばすべてベストセラーの可能性があるということです。ではそれはどういうものか、あなたがずばり聞きたいところでしょう。そこで、すでにブレイクし、ベストセラーになった小説の「どこが読みどころポイントか」を分析してみようと私は思いつきました。

<小説家養成ゼミ>の出番です。すでに第Ⅰ期で、ブレイクした作品、ベストセラーで文学賞を受賞した作品、いくつもの解析を試みてきました。この手法を第Ⅱ期でも続けようと思っています。これは全員に課題作品を読んでいただいて、講義を進める形式です。つまり<小説家養成ゼミ>メンバーオンリー、ネタバレOK企画でもあります。

すでに第Ⅰ期で取り上げた作品名は完全マル秘です、もちろん(笑)。
というわけで、小説家をめざすあなたの作品を私が講評させていただき、なおかつメンバーだけが知るネタバレ解析もあります。
今度はあなたが小説家としてブレイクする瞬間に、私を立ち会わせてください。

 

***

関根亨さん、ありがとうございました!

小説家養成ゼミ来期はこれから始動です!

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関根亨氏
1984年法政大学社会学部卒。同年、実業之日本社へ入社。89年より文芸出版部勤務。東川篤哉氏の学園本格推理シリーズ3冊累計45万部及び連続ドラマ化、今野敏氏の警察小説シリーズ6冊累計40万部、五十嵐貴久氏の年下恋愛シリーズ3冊累計15万部、近藤史恵氏の清掃人ミステリー連ドラ化など実績多数。ほかに、有栖川有栖氏、五木寛之氏、江上剛氏、岡崎琢磨氏、千早茜氏、小路幸也氏、原田マハ氏、矢月秀作氏など著名作家を担当。編集長、担当部長を経て2015年に独立。16年5月、アンソロジー編者兼解説を務めた『自薦 THE どんでん返し』(双葉文庫)を刊行。

 

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