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【就活生必読】文芸編集者歴25年の編集者が選ぶ、出版業界志望の就活生に読んでほしい本《天狼院プロ・セレクション》


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スタッフ川代です!

今回から天狼院のゼミ、イベント、1日店長などでご協力いただいたプロの方に書籍を選んでいただく「天狼院プロ・セレクション」がスタート!

第一回目は、天狼院<小説家養成ゼミ>顧問の関根亨さんに、「出版業界狙いの就活生に読んで欲しい本」をテーマにセレクトしていただきました!

就活生の方、必見でございます!

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【関根亨・プロフィール】
1984年法政大学社会学部卒。同年、実業之日本社へ入社。89年より文芸出版部勤務。東川篤哉氏の学園本格推理シリーズ3冊累計45万部及び連続ドラマ化、今野敏氏の警察小説シリーズ6冊累計40万部、五十嵐貴久氏の年下恋愛シリーズ3冊累計15万部、近藤史恵氏の清掃人ミステリー連ドラ化など実績多数。ほかに、有栖川有栖氏、五木寛之氏、江上剛氏、岡崎琢磨氏、千早茜氏、小路幸也氏、原田マハ氏、矢月秀作氏など著名作家を担当。編集長、担当部長を経て2015年に独立。16年5月、アンソロジー編者兼解説を務めた『自薦 THE どんでん返し』(双葉文庫)を刊行。

 

出版業界や編集者について書かれた本は後回しにして、まずハードルを下げ、一般向けビジネス書で示唆に富んだものから――。

誰にでも低迷期はあります。私も、担当する本担当する本、不振をきわめた時期がありました。ところが2010年の終わり頃から、徐々にいい結果が見えてきたのです。状況は翌2011年から一変しました。東川篤哉さん、今野敏さん、五十嵐貴久さん、小路幸也さん、原田マハさん、近藤史恵さんなど、次々と手がけた作家の方の本が好セールスを記録、ドラマ化ともなったのです。単行本の一回の重版単位が5万部とか、別の文庫本が10刷とかを記録し始めたのです。

「あーはいはい、おっさん編集の過去自慢ね」と感じたでしょう、これは前振り。私は冷静になり、なぜ低迷から脱することができたか分析しようとしていたところ、会ったのがこの二冊でした。

 

セス・ゴーディン『「見えてる人」になるたった1つの法則』(実業之日本社)
前刀禎明『僕は、だれの真似もしない』(アスコム)

タイトルは分かりやすいし、内容はサイトに出ていますので細かくは触れません。ただこの二冊は、低迷期であれ好調期であれ、就活生にもおっさん編集者にも、自らを検証するのに最適な機会をくれるのです。

雑誌文化・出版文化は、もう衰退するのでしょうか。それは誰に決められるものでもありません。でも、先輩たちが熱く創り上げたスピリットは、今の天狼院に集まる若い人たちにも受け継がれているような気がしました。そこで就活生の人たちにも、先輩方のほうのスピリットに触れてみてほしいのです。

掛尾良夫『「ぴあ」の時代』(小学館文庫)
見城徹『たった一人の熱狂』 (幻冬舎文庫)

 

前者は、休刊したものの、かつて週刊誌で50万部を突破した映画情報の先駆誌「ぴあ」創刊の1972年から1990年あたりまでの興隆期を著したノンフィクション。後者は、幻冬舎創業時(1993年)から現在も同社リーダーであり続ける著者の、編集者論や仕事観が行間からあふれ出る一冊。幻冬舎創業時の苦闘も出てきます。

天狼院の読書会タイトル「ファナティック」とこれら先輩編集者の「熱狂」。世代は違っても流れている風の質は同じと、私は認識しました。

この二冊への感想は、賛同でも反感でも斜に構えても何でもありです。書かれている逆をやってもいい。就活生、あなたなりの「ファナティック=熱狂」のマイルストーンになればいいのです。

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関根さん、ありがとうございました!

こちらの書籍は下記お問い合わせフォームからご予約を承れます。

 

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