シアター天狼院

【女優のいる書店】映画部と劇団天狼院に従事するわけはすぐには答えられない。【女優デイズ】


 

大きな渦に飲み込まれていると感じる。

 

理由を問われても上手い事言葉に変換することが出来ない。

「ことば」を遣う仕事を目指しながら情けない話である。

はたから見れば酔狂で、意味がなくて、時間の浪費で、ばかばかしくて、もしかしたら憐れにも見えるのかもしれない。

 

私は自分で劇団を持っている。

劇団といっても、つい去年までは「劇団ひとり」で、つまり団員が居ない状態で活動していたし、劇団員が増えた今も所謂しがない小劇場劇団でしかない。

劇団を大きくしたいと思いながらも、どうして良いのか解らず、迫りくる公演日に追われるように稽古をし、上演をして、また次の公演まで資金を稼ぎ、自転車操業で決して大きな蓄えが出来る事は無かった。

昨年の10月から、私はミスコンに参加している。

夢を追いかける真剣さで勝負するコンテストだった。

かなり自信があった。

ルックスがずば抜けて良いわけではない頭がずば抜けて良いわけではない、けれど、今までの人生もう半分くらいを芝居に費やしているのだ。芝居をすることに関しての情熱と、それへの真剣さは誰よりも勝っていると思った。

もちろんグランプリ奪取が目標で、そうすることで劇団の飛躍に繋がるのではないかと思った。自分が自ら看板女優となって劇団を盛り立てる事が出来るのではないかと。

けれどそんなに甘いものではなく、ランクは下位から脱することなく、ずるずると平行線を描いている。

応援してくれている方に申し訳も立たないレベルのランクに私はだんだんと自分の「夢への真剣さ」を疑い始めてしまった。

 

芝居を始めたばかりの時の情熱は今や薄れてしまっている。

ただの意地で続けているのだ、今更社会復帰は出来ない、今更就職活動も出来ない、OLとして働くことなんて出来ない、悶々と考え続け、脳裏にはうっすらと、でも確実に「夢からの離脱」が浮かび始めていた。

 

年末、とある事務所の忘年会に参加させていただいた際に、その社長さんへご挨拶させていただいた時、社長さんにこう問われた。

「君は劇団を持っているんだね、それのアピールポイントは何?」

即答が出来なかった。

劇団を持っている、という事がアピールポイントだと思っていたからだ。

さらに社長さんは続けた

「キャパ1000の劇場で公演を打ったことがある、とか演出したことがある、出演したことがある、とかでないと、アピールの内に入らない。

所詮は小劇場劇団、大したことないって思われてしまう。たとでどんなに良い作品を作っていたとしても、話題にならない、埋没するしかない。

そこから脱することができるか、また、脱したいと思うかは、君次第。君の動き次第で変わる。なぜなら君は主宰者だから。

劇団員の生活を上げるのも君の仕事、それが君が看板になるという事なら、看板になるために動くべき。もっと、現実的な解りやすい数字を持つべきだよ。」

 

今の現状、私の劇団でキャパ1000を埋める事は難しいと思う。

キャパ75席の7公演を埋めるのにも必死になっているのだもの、1000席を埋めてさらにそこで公演を打つ、演出をする、そんなことが出来るのは果たしていつになるのだろう・・・

半分絶望にもにた思いが過った・・・

 

あれ?

 

あるじゃん、

 

キャパ802席埋められるチャンス・・・

 

11月の旗揚げには叶わず、いや、叶えるもなにも、そこに居る事に必死だっただけで、何もできなかったが、

豊島公会堂という劇場で公演を打つ機会が、私にはあるじゃん。

 

802席、満席でもはや立ち見が続出した豊島公会堂で公演を打つ、出演をする。800オーバーの劇場の舞台に立った、しかもメインで、となると、解りやすく数字を背負う事が出来るじゃないか。

 

しかも3月22日の公演は「大きな渦」なのだ。

いや、そもそも天狼院という場所は「大きな渦だまり」なのだと思う。

ひきつけられて逃れられないから怖い、恐ろしい、けれど渦の真ん中には得体のしれない「先」がある。

私は今、自らその渦に飛び込んでいる。

決して自分の劇団をおろそかにしているんじゃない、自分の劇団のために、劇団員のために、そして自分の夢のために、大いなる渦に飛び込んで自ら激しい水圧の中あがいている。

 

劇団天狼院と映画部とに私が従事する理由は、

切迫する焦りと、夢への渇望と、絶望からの脱出の希望と、責任感と、そんなものが固まって胸の内から私を突き動かすからである。

そうとしか言えない。

上手い事言葉にすることが出来ない。

けれど、やらなくてはならない事なのだ、成功しなくちゃいけない事なのだ、私にとって、必要な数字なのだ・・・!

 

奮起した本山は強い、そう思わせてやる。

始まった、渦はどんどんと飲み込む勢いを増す。

その先にあるものを早く見てみたい、手にしたい、体感したい。

 

3月22日が待ち遠しくてたまらないのだ、今は。

 

 

天狼院書店スタッフ

映画部・劇団天狼院マネージャー兼出演者

本山

 

 

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