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チーム天狼院

【実家歴20年】甘ったれ女子大生の”妄想”アパート青春記《まみこ手帳》


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「大学生」と「アパート」。

私にとって、この単語の組み合わせの魔力たるや、恐ろしいものです。

 

たとえば本屋で何気なく文庫を手にとったとき。

あらすじにこの2つの単語が並んでいるだけで、迷わずレジに向かってしまいます。

 

前々から私が面白い面白いと騒いでいる『四畳半神話大系』もそうだし、

湊かなえさん原作のドラマ『Nのために』も、

大学生3人が同じアパートでがやがやしているシーンがお気に入りだったし、

天狼院元スタッフの川代さんが現在メルマガで連載している小説『窓』だって、

設定の時点で食いついてぐんぐん読み進めてしまいました。

 

 

なんでだか、

冴えない「大学生」が

築ウン十年のボロい「アパート」で

ぼんやり過ごしているという設定だけで、

私はわくわくしてしまうのです。

 

抑えがたき憧れの念がずんずん湧いてくるのです。

 

 

 

先日、一人暮らしをしている友達の家に遊びに行きました。

 

家の前に着いていざ入ろうとすると、家主が

「片付けるから10秒待って!」

とドアを閉めてしまいました。

 

当たり前のように、10秒経過してもなかなか入場許可は発されませんでしたが。

 

仕方がないので他の友達2人とぼーっと待つことにしました。

 

 

「いいなぁ、一人暮らし……」

 

残されたメンバーの1人が

並ぶ扉を眺めながら、ぼそっとこぼしました。

 

「この横並びに住んでるのが全員大学の友達だったらめちゃくちゃ楽しいよね」

 

 

……。

 

たーしかにー!!

 

その瞬間、私の脳内で一気に妄想がスパークしました。

 

 

 

ピンポーン

「お醤油切れた。分けてー」

 

 

ピンポーン

「今からみんなで鍋しよう!」

 

 

ピンポーン

「早く起きてー!1限遅れるよー!」

 

 

……みたいな?

 

え、ちょっとちょっと。

なんか、いいんじゃない?

楽しすぎるんじゃない?え?

 

調子に乗った私の脳内で、さらなる妄想が駆け巡ります。

 

ほわわわん。

 

 

部屋は六畳一間。

壁一面本棚で、ちょっぴり手狭だけど、

なんだか書斎ちっくな空間。

結構落ち着けちゃう、マイワールドが出来ちゃってたりしてね?

 

作りすぎちゃった煮物を大家さんにおすそ分け。

「あら、嬉しい!いつもありがとうね〜まみちゃん」なんて言われちゃってね。

 

隣の部屋には同い年で腐れ縁の男の子が住んでいたりして。

夏目漱石の『こころ』やら

三浦しをんさんの『舟を編む』さながらの

下宿ロマンスの香りをほのかに感じたりして?

(さすがに、自殺されたら困るけど…)

 

 

うへへ。

いいんじゃない?いいんじゃない?

 

うっとり……。

 

 

 

実際に一人暮らしをしている人たちが聞いたら

「現実はそんなに甘くねえよ!」と総ツッコミが飛んできそうですが。

 

ええ、わかっております。

わかっておりますので、

ここはひとつ、叱責の言葉をぐっと飲み込んで、

どうぞお許しくだされ。

 

だって、楽しいんですもん。

妄想するのはタダですし。

 

 

20年間実家暮らしの私にとっては、

一人暮らしはファンタジーなんですよね。

だからこそ、こんなありえん妄想で楽しめるのです。

もはや娯楽、エンターテインメントの一つとして。

 

ここまで狂ったように書き連ねましたが、

だからと言って、いざ「一人暮らしすれば?」と言われたら、「うーん」となります。

 

そうなんです。

所詮、妄想は妄想。

行き過ぎた憧れであって、

現実にしたいのかと言われたら、そうでもなかったりする。

 

 

私はぶっちゃけてしまえば、料理もできないし、掃除も苦手です。

お恥ずかしながら、全くもって生活力がありません。

いまの自分のライフスタイルに「家事」を組み込むことは即座には考えられません。

それに、私は案外、かなりの人好きでして。

果たして一人ぼっちの孤独に耐えられるか。

正直、全っ然、自信がありません。

 

 

帰宅しても誰も「おかえり」と言ってくれない寂しさや

どんなに疲れていても自分でご飯の支度をしなくてはならない苦労の部分は

都合良く切り取って、

ただ「一人暮らし」のキラキラした一面に焦がれて焦がれて、

理想が肥大化してしまっただけなのです。

 

 

結局のところ、私は大学を卒業するまで、

実家暮らしを続ける気満々なのです。

 

 

 

これはもしかしたら、

美人のモデルや女優を見たときの感覚と似ているかもしれません。

雑誌やテレビを見ていて綺麗な女性が出てくると、やっぱり憧れます。

何しても様になるし、何着ても似合うし、

きっと簡単に男を落とせるし、

誰からもちやほやされるんだろうなぁ。

いいなーいいなー。

 

……とは、考えてしまいますが。

実際に「この顔になりたいか?」「このスタイルになりたいか?」と聞かれれば、

私はおそらく「いや、そうでもないかも」と答えるでしょう。

 

 

だって、考えてもみてください。

美しければ美しいほど、世間の目はその”劣化”にやたらと厳しいし、

ちょっと男の人と関わっただけすぐに同性の妬みを買うし、

変な男にやたらと絡まれそうだし、

なんだかんだで疲れそうだなぁ。

そんなんに悩むくらいなら、このままが、気楽でいいや。

……と、思ってはしまいませんか。

あら、もしかして、私だけでしょうかね?

いやいや、そんなことはないはず。きっと。

 

 

結局、妄想して楽しめるのは、

いいないいなーと騒いでキャピキャピできるのは、

本当は、今がそれなりに幸せで、

満足しているからなのかもしれません。

 

現状に甘んじていたいからこそ、

ぶっ飛んだシチュエーションを想像してしまうのかもしれません。

「どうせなれない」「ありえない」と決め込んでいるからこそ、

夢想の翼があっちこっちへ広がるのかもしれません。

 

逆に言えば、

あんまり妄想にはまり込んでしまうと、現状から抜け出せないのではないか。

コツコツ努力して着実につかみ取ろう、という精神が投げ出されてしまうのではないか。

 

 

だから私はいつまでたっても家事ができないのかもしれません。

いえ、だから家事をやろうとしなかったのかもしれません。

 

 

「一人暮らししたら~」なんて妄想にふけって現実から逃げ続けて、

ちょっとしたお手伝いすら億劫がって、

20歳になってもいまだ、こんな甘ったれ娘のままでいるのかもしれません。

 

 

もちろん、妄想は捨てがたいものです。

人生の華、とも言えるかもしれません。

「自分がもしこうだったら」と思いを馳せることで、心が潤うこともあります。

一時的でも、幸せな気分になれるものです。

精神状態を穏和に保つために、必要なことだとも思います。

 

 

しかし本当に実の伴った、魅力的な大人になるには、

 

妄想と現実、

 

両方のバランスをとって、上手く付き合う必要がありそうです。

 

 

大学を卒業するまではお気楽な実家暮らしを決め込んでいますが、

私も2年後就職したら、おそらく独立することになると思います。

 

 

いざそうなったときに

 

「料理、ワカラナイ……」

「掃除、デキナイ……」

「一人、サミシイ……」

 

なんてパニックに陥るような、そんな情けない大人にならないためには。

 

そろそろ、妄想もほどほどに、

 

地に足つけて歩き始めなくてはいけない時期なのかもしれませんねぇ。

 

 

 

 

料理……料理かぁ……。

やっぱりまだちょっと、億劫だなぁ……。

天狼院で料理部ができたら、最強なんだけどなぁ。

さすがに厳しいか。

 

いや、わからないぞ。

店舗が増えたら、いつかコンロつきの天狼院書店なんてものが現れるかもしれませんぞ。クッキング教室が開かれるかもしれないぞ。

女子がたくさん集まって、本屋だけど肉じゃが作っちゃいました、みたいな。

 

 

……おっと失礼。また妄想が始まってしまいました。

 

 

そうですね、バランス、バランス。

 

まずは現実から。

 

 

いまはいちスタッフとして、

「東京天狼院」をより素敵な場所にするために、頭を使わなくてはですね!

 

 

 

 

だからひとまずは……

 

 

 

 

さらば、妄想クッキング天狼院!(涙)

 

 

いまは真面目に、着実に、

目の前のお勉強やらお仕事やらをこなすとしましょう。

 

 

頭の片隅で、

いつか本当に天狼院のこたつで

肉じゃがを食べられる日を夢見て!

 

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