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チーム天狼院

「美容と健康の本」を100冊以上読み、生き残った本の「たったひとつの共通点」〜元警察官で元航空管制官の書店員vol.5〜


*この記事は、「ライティング・ゼミ」を受講したスタッフが書いたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:伊藤千里(チーム天狼院)

いままで100冊以上、美容と健康に関する本を読んで、実践もしてきた。

でもその中で、いま生き残っている本は5冊ほどしかない。

そして、生き残っている本には、ある共通点があった……



いつからだったかわからないが、

「ああ、私ってブスなんだな」

と思うようになった。


きっとそれは、

小学校のとき、

お兄ちゃんの友達が「お前の妹可愛くない」と言っているのをたまたま聞いてしまったこと。

中学校のとき、

まだ床屋で髪を切っている(シャギーとかの段が入っていない)ことを、ヤンキーなクラスメートに知られてしまい、なぜかそんな些細なことをきっかけに一週間くらい外見について、からかわれまくったこと。


そんな、今思えばどうでもいいことが、「ああ、私ってブスなんだな」と思い込んでしまうきっかけだったように思う。



私は小さい時から、本当に長い間、外見にコンプレックスを抱えていた。

こんな外見でなかったら、もっと幸せに生きられる。

本当は、石原さとみみたいな世界中から愛されそうなかわいい顔に生まれたかった。米倉亮子みたいなまっすぐで美しい脚が欲しい。泉里香みたいにパーフェクトな顔とボディを持っていたらどんなに幸せだろう……それを何度、夢見たことか。


私の目は、一重で腫れぼったく、目つきが悪いから嫌い。

鼻は大きくて、目立っているから嫌い。

顔が丸くて、大きいから、太って見えるから嫌い。

どんなに痩せても、絶対に細くならない太ももが嫌い。



思春期にはよくあることかもしれないけれど、私は外見コンプレックスの程度がかなりひどかった。

とにかく、自分の外見について、好きなところが一つもなかった。


毎朝、顔を洗ったあとに鏡を見るのが辛かった。

顔を見たくないから、化粧もしたくない。

ショーウィンドウに映るのすらも怖い。

最終的に、人と目を合わせると、「私の顔を見て、ブスだと思っているに違いない……」という恐怖に襲われるようになり、顔を見られないように、いつもうつむいて話すようになっていった。


そんな外見コンプレックスを抱えたまま、高校、大学に進学した。

大学を卒業して社会人になったころには、「顔を見られたくないから、人の顔が見られない」という恐怖はある程度解消していたが(だって警察官だから、人の顔をみないわけにはいかないし)、それでも心のどこかで「私ってブスだから」……と、まだ外見コンプレックスは続いていた。



でも、社会人になって、ひとつだけ変化があった。

「顔のブサイクさは変えられない。でも、お金はあるし、自分でどうにかできる部分だけでもどうにかしよう」

「顔の形は変えられないけれど、肌の美しさとか、スタイルは、知識と努力で自分のチカラで変えられるんじゃないか?」

(ちなみに整形するという選択肢はなかった)

私は決意した。

ちょっとでも外見コンプレックスを軽減するために、自分で変えられるところを徹底的に変えてやる。

そのときから、私の「美容と健康の本」漁りが始まった。

本屋や図書館でに必ず立ち寄るのは、「美容」と「ダイエット」のコーナー。

それから「栄養」と「食事」のコーナー。


そこにある本をすべて読んで、実践すれば……顔のブスは変えられないけど、肌はきれいになって、スタイルが抜群になる……そう、信じていた。

星の数ほどある「美容と健康の本」の中にはきっと、私にピッタリの本があるはず。


本を買ったり、借りたりして、書いてある内容をあれでもないこれでもないと実践していくうちに、私はそう思うようになっていった。


本のチカラを信じて実践していくうち、気づいたら、

ストレッチやお肌のケアだけで一日2時間以上費やしていたり、

月の基礎化粧品代が3万円以上になったこともある(注:20代前半の話です)

いま、こうやって書いてみると、ちょっと異常な執着っぷりだったかもしれない。
(ちょっとどころではない)


でも、私はどうしても、変えられるころは変えたかった。

それはどうしてかというと、「見返してやりたかった」から。

誰を? もちろん、中学校のときに私の外見をからかったヤンキーだ。

社会人になったし、同窓会にでも行かない限りそのヤンキーに会うことは一生ないのだけれど、

それでも、努力したら変えられるところがあるのに、やらないのは、そいつらに一生負けたままになる気がしてどうにも腹の虫が収まらなかった。

そんな憎悪の気持ちで続けてきた「美容と健康の本」漁り。

気づいたら、この10年で100冊以上は、美容と健康の本を読んでいた。


そのおかげもあってか32歳のいま、ファンデーションを塗らなくても肌はめちゃくちゃキレイ。

周囲からは「福岡一の健康オタク」とか呼ばれるし、

肌荒れが気になる知り合いからはしょっちゅう相談を受けるし、

他人の歩き方とか体型を見るだけで「ここをこうすれば痩せる」というのがわかるようになっている。

10年で100冊以上「美容本」「健康本」を読んできた。

でも、いま、うちに生き残っている本は5冊ほどしかない。
100冊のうちたった5冊、その5冊しか有益だと思わなかった。

美容と健康に関するメソッドは、現れては消えの繰り返しである。

世の中にたくさんあふれていて、どれが正解かなんて、誰もわからないと思う。

それがたとえアメリカの有名な大学の研究結果に基づくものであってもだ。

でも、あるメソッドが現れたとき、それがさも世界でひとつの正解のように思えてしまうものだ。


例えば、

「◯◯食べるだけダイエット」

「◯◯をやめれば痩せる」

「◯◯を食べると肌がキレイになる」

「一日◯分だけ」

「◯◯だけを伸ばす」

とか。

それからよくあるのは、◯◯大学が認めた!! とか、モデルの◯◯がやっている、とかそういう類。


でも、そういうのが書いてある本は、結局、生き残らなかった。


100冊以上……その激戦を勝ち抜いて、うちに残った本……

それは、「物理」について書いてある本だった。

物理の本? 美容と健康の話ですよね?

そうです「物理」です。

生き残った「美容と健康の本」、その共通点は「物理」。

だって、私達は「物理法則」から逃れられない。


リンゴは木から落ちるのに、月は落ちてこない。

上に投げたボールは、落ちてくる。

車は、ブレーキをかけたら摩擦で止まる。

鉄の塊の飛行機だって、物理の法則に従って空を飛んでいる。

この世界は「物理の法則」で成り立っている。


だから美容と健康だって、当たり前のように「物理」に支配されている。
100冊以上本を読んで私はそれに気がついた。

例えば「重力」

身体のどこかが縮んでいたり、歪んでいたり、うまく使えていなかったら、重力にしたがって他の部分に負担がかかる。

負担がかかった結果、腰が痛くなる、肩がこる。

歪んでいるから、他の部分で補おうとしてその部分が太くなる。

栄養も同じ。

私達の身体は、遺伝子っていう設計図をもとに、いろんな分子が集まってできている。

設計図が、ひとりひとり違うから、必要な材料(栄養)とその量もひとりひとり違うのだ。

マイホームを作るのに、犬小屋くらいの量の材料しかなかったら足りませんよね?

国立競技場を作るのに、藁しかなかったら困りますよね?


それなのに、「◯◯食べるだけ」なんて成り立つはずがない。


私達は「物理」にはさからえない。それは、美容と健康にも言えること。


だから100冊以上の「美容と健康の本」を読んだ私がオススメする本は、

「物理的に正しい身体の使い方」や「分子からみた栄養」についてちゃんと書いてある本である。

さて、うちに生き残った本は具体的にどの本だったのか……それはまた別の機会に……

最後に、私と同じように外見コンプレックスに悩むあなたに、この言葉を送ります。

“ニーバーの祈り”

神よ、

変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。

■ 伊藤千里(福岡天狼院スタッフ)
1987年生まれ。同志社大学法学部卒。
両親が公務員のためか「安定、慎重、無難」がモットー。大学卒業後は警察庁に入庁するが、霞ヶ関のブラックな勤務に疲れ果て、28歳の時「世界で最もストレスフルな仕事」と呼ばれる航空管制官に転職。
2019年8月から天狼院ライティング・ゼミを受講したことがきっかけで、天狼院書店店主三浦からスカウト(?)を受け、2020年3月より福岡天狼院スタッフとして勤務。
趣味は、筋トレ、ストレッチ。健康、美容、栄養オタクで、将来的に「峰不二子」になると決めている。


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2020-04-26 | Posted in チーム天狼院, チーム天狼院, 記事

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