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こつこメモ

【固定観念】 体育大の寮に金髪で入寮した結果、得られたこと《こつこメモ》


 

こんにちは、スタッフこつこです。

わたしの現在進行形で通っている某順天堂大学の実態を暴く記事も、なんやかんやで第四回目となりました。ぶっちゃけますと、あと十回ぐらいは書けます、毎日がネタでしたネタです。

今回はあまりにやる気がなくて大学のことをなにもリサーチしないまま入寮したところから、大学生活をまた振り返ってこうと思います!

 

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.髪も心も、きれいな人たちばかりでした

 

わたしの通う一年目全寮制の体育大学は、入学より先に入寮をする。

入学式の他に入寮式もある。夏休み前には閉寮式、退寮の時には退寮式と、他にも寮の式典は年間いくつかある。
 

そんなこんなで、入寮日。

学校に着いて、まず思ったのが「髪の色失敗したなあ」だった。

高校を卒業してすぐにわたしと友達は髪を、高校生活で染めれなかった分、思いっきり染めた。傷むことなんて気にも留めず、市販のブリーチで髪の色を抜いて。

(この後、男は坊主にできてリセットできるけれど、女はそんなことができず、延々と傷んだ髪と付き合っていかなければならないということを知る)

 

わたしが所属していたバスケットボール部の顧問は、生活指導の先生でもあった。

わたしたちは、毎日朝から晩まで練習に来てくれる先生のことが大好きだったから、先生を悲しませたり、残念な気持ちにさせたくなかった。

部活を引退したあとも変なことを考えず、真面目に過ごした。

部活の現役だった時にすら髪を染めた大胆な子もひとりだけいたが、わたしはその子を見て心臓をきりきりさせる側の、九割側の人間だった。


「わーい!  念願のカラーだ!」

 

先日、友達と「髪を異様に染めたくなる病」ってあるよねって話になった。

この時は、本当にそれだった。

今となっては髪に対する欲求は全くない。

就活が近づいてきているので、入寮の時は髪だけでなく心もかなり傷んだけど、さっさと過ぎ去ってくれてよかったなって思う。

 

この、張り切って選んだ色が、実によくなかった。

きゃりーぱみゅぱみゅのオレンジ色に染まった頭を見た瞬間から、恐らくこうなることは決まってた。

そりゃあ彼女は半分現実世界の人間じゃないから似合うわけで。そこらへんの誰かがやったら誤解を招くだけだった
 
しかも思ったよりきれいに染まらず、金とオレンジの間をさまよっているような変な色になってしまった。

 

でも、あの大学なら大丈夫なんじゃないか。

 

うっすら、水面下でそんな気持ちもあったと思う。

六月のオープンキャンパス。

 

「個性溢れる駅前墓地田んぼのおかしな名前の体育大学」

 

あの日から、それだけが、今通っている大学への印象だった。

髪や服がでたらめなお花畑のように咲き誇ってたのはあの日だからだったのだ。

 

そりゃあね、体育大です。大学に行っても部活があるのです、というか九割五分、部活しかなかった。サークルがほぼないのだ。
みんな毎日、血眼でスポーツをしている。大学生活を一途にスポーツにかけている。

 

高校でバスケ部であんな日々を送ってたのに「なんで考えつかなかったんだろう自分あほか」と思った。

 

入寮してすぐにわかった。

この大学は、一度も染まったことのない、髪も心もきれいな人たちばかりだと。

あのオープンキャンパスに行った日は特別な日だったのだ。

 

入寮初日は、そりゃあみんなつっこめなかっただろう。

もうそれこそ、わたしの髪は黒土に咲く一輪のひまわりのようだった(こう例えると、ものすごくきれいに聞こえる)

 

実際は色も傷みもすごく、仲良くなった友達は後々、わたしのポニーテールにした髪を揶揄して「フライドチキン」「手羽先」と呼んだ。否定できなかった。むしろ納得した。

 

「怖かった」「近寄りがたかった「この人と関わることないだろうと思った」「どうしようかと思った」とも、他のみんなに口を揃えて言われることになる。

 

 

.ついに部屋へ……初めての友達も

 

あまりにも大学と寮へのモチベーションの低かったわたしは、受験の時の過ちを繰り返し、また駅を間違えてしまった。

 

健康診断は十三時までと家に送られてきた行動予定表には書いてあって。わたしが寮に着いたのはその十分か二十分前ぐらいだった。

 

ますます憂鬱な気分で、大学の先輩たちと思われる人たちに案内されながら寮に向かった。入ると玄関にはスーツを着た女の人たちがたくさん並んで待っていた。

 

この女の人たちも先輩たちなのだろうか(一年生は健康診断が最初だったので、軽装で来るように言われていたのだ)

 

高校の部活では「髪を切れ」と顧問に言われて、みんな泣く泣く髪を切ったけど。その時のわたしたちなんかより遥かに髪の短い女の人が「高校でなんの部活やってたの?」と話しかけてきてくれた。 そこらへんの男の人よりかっこいいと思った。この大学はかっこいい女の人が多かった。

 

わたしは質問に答えるのに少し渋った。

そりゃあ聞いてくれた先輩も疑問だっただろう。わたしですら、大学に着いてからは薄々、自分の存在に対して疑問だった。

ぎらぎらした髪で、当時三度の卒業旅行で激太りしてぽてぽてだったわたしは、体育大とかけ離れた存在であった。その入寮である。

 

「バスケ部でした」

 

多分そう告げた時、その場の誰もが(そんなばかな)って思ったと思う。

 

それから、ひとりの女の人が後ろから出てきた。

 

寮でのスリッバになる赤いクロックスを渡してくれて、部屋まで案内してくれた。

 

この人はいったいなんなんだろう。わたしは寮のシステムについて全く予習してこなかったから、部屋に一人学年が一つ上の先輩がいるということを知らなかったのだ。

 

この人が一部屋に一人いる室長という一学年上の先輩で、室長がこの大学特有のもはや「文化」のような存在だということをわたしはあとから知ることになる。

 

案内されたのは一階の端の部屋だった。あっけなく終わった案内に「え、ここが自分の部屋?」と半信半疑になるが、部屋に置いてあるのは紛うことなくわたしが送った段ボール箱だった。

もう既に、これから一年間、同じ二段ベッドを分かつルームメイトの荷物や段ボールがあった。

 

(どんな子なのだろう)

 

どうか怖い子ではありませんようにと、わたしはどきどきしながら部屋を後にして健康診断に向かった。

 

健康診断も室長の先輩たちが同じような時間に来た子を組ませて向かわせるので、安心して行けた。

 

ここで初めての友達ができるわけだ。この初めての友達というのは中々、今後の生活でも話の種になる。

 

「健康診断、〇〇とだったんだー」

「そういう関係なのね」

 

そういう関係ができあがるのだ。

 

四階と五階の子とわたしは一緒になって、そんなに高い階があると知らなかったので、内心「一階で良かった」と、舞うように喜んでいた。

しかし、一階だからって、別にいいことだけではないということに、後々わたしは気づくことになる。

髙い階にも高い階の利点や特色があるということも……。

 

そして密かに一緒に回った友達が高校の頃バスケットボール部だったのだけれど、髪がさらっさらの真っ黒で、わたしはまた自分の浅はかさにへこんでいた。


 

3.こんなにも気まずいお昼ご飯は初めてだった

 

部屋に帰ってくると、長机二つを何人もの子たちが囲んでいた。お弁当があきらか机に収まりきってない。

 

多い。人多い。なんでこんなに多いの。

 

部屋の人数が何人かも知らなかったので、全員が同じ部屋の人たちなのかもよくわからないまま、わたしは席に着いた。わたしは最後から二番目だった。十五人目である。この数値はなかなかの問題児層だった。

 

そこで自分の個室にあった段ボールの子が誰だかわかった。

 

「ルーミーだ」って言われたけれど、ルーミーの意味がわからなくてわたしは「?」ってなった。

 

どうやらルームメイトのことらしい。初めて聞いた時は慣れなかったけど、ルームメイトよりもよっぽど親しくて愛のある呼び方だと思う。

 

ルーミーは一年間しか寮に入らない人たちには、たった一人の、唯一無二の存在だ。

学部も学科も出身も、やっているスポーツも違うような人と一緒になるようになっている。

 

全然、自分とは違う存在だ。

 

ここで出会わなければ関わることもなかった、奇跡が重なり合って起きた出会いだ。

 

わたしは、退寮日へのカウントダウンをこの時だってしていけれど、他にもたくさんの奇跡があって、おかげで二年目寮に残ることになる。

 

だから二人目のルーミーが後に現れるわけなんだけれど、二人は比べられない存在だ。どっちも唯一無二の存在だし、わたしの最初のルーミーは自分のことを二年目からは二年目のルーミーに遠慮してか「元ルーミー」なんて言うのだけれど、元だなんて思ったことは一度もない。

 

話は逸れたが、一年目のルーミーとついに出会った。

出会ったけれど。お弁当は、この時のお弁当は、本当に気まずかった。

 

後から最後の一人がきて、初対面の十六人で円になってお弁当を食べる。狭い分、より気まずい。

自己紹介されても人数が多すぎて、みんなの名前が全然、覚えられない。

 

そしてここで一人先輩がいることを知る。

 

この時は「へーこの人に後々怒られたりすんのかなー」ぐらいにしか思ってなかった。

 

もうこの日のうちにもらったクロックスを履かないで歩いたら「汚いんだよこの寮の床は!」って叱られた。家ではずっと素足だったから、甘ったれなわたしはこれだけでホームシックに一瞬なった。今思うと馬鹿としか言いようがない。

 

お弁当に戻る。室長の先輩が(もしかしたら違う誰かだったかもしれないけれど)順々になんのスポーツをやってきたか、とか、好きな芸能人を言ってこうとか、言い出した。

 

バスケをやってた子が部屋にもう一人いて、バスケ部だった身としては夢の舞台の『関東大会』や『インターハイ』にまで出場してしまうような高校の子で「ぎょえー」ってなった。

 

芸能人を言う時は回ってくるのがかなり後の方だったので、極力かぶらないように考えた。

 

(あ、竹野内豊言われた。成宮寛貴でいこう)

 

ってな具合だった。

みんなもそんなことを考えていたのかはわからないけれど、全然、かぶらなかった。

 

変なことにどきどきしたし、初対面の十五人の前で話すことにもどきどきして……お弁当の味も中身も覚えてない。

 
 
 

4.体育大生という、固定観念を捨てよう

 

気まずいお弁当を終え、個室に帰った。

 

荷物を出して部屋をつくって、二つずつある机とベットとクローゼットをどっちがどっちを使うか決めて……。

 

そんな中でルーミーとお互いの話をたくさんした。

 

ルーミーは広島県から来た、投擲をやる女の子だった。

 

わたしは投擲に「ヤリ投げ」があるということを、ここで初めて知った。

 

方言の話、お好み焼の話、サンフレッチェ広島の話などをした。

佐藤寿人が地元の商店街を歩いていた話もしてくれた。佐藤寿人が大ブレイクしていた時期だったので、すごいと思った。
わたしの町にもFC東京のクラブハウスがあるから、さっそく共通点ができて少し嬉しかった。
 

さらに生の「じゃけえ」が聞けるだけで、ちゃっかりわたしはあれだけこの日が来るのが嫌だったのに、緊張しながらも少しだけ「楽しい」と感じていた。

 

そして驚いたのが、わたしのルーミーがテニスの王子様のミュージカルの俳優さんが好きだってこと。

勝手にわたしは、体育大生は漫画やアニメなんて見ないんだと思ってた。

 

さらに「非現実的でしょ」ってな具合に、スポーツの作品には冷めてるのだろうと思ってた。

それが意外とそんなことなかった。割り切って娯楽や活力として楽しんでいた。
 

確かに根本にはスポーツがみんなあって、そうでもなきゃこんな大学来ないわけで。

 

でも、スポーツに対するモチベーションをあげるものもあって。特にアスリートの人はスポーツは趣味じゃないから。

 

まあよくよく考えたら、箱根駅伝でジョジョ立ちする人も、フィギュアを賭ける人もいたわけで。

 
 

他にも、ディズニーが好きな人、ジャニーズが好きな人、AKBが好きな人、映画が好きな人、少女漫画が好きな人、おしゃれが好きな人もいる。

 
エネルギーは常にスポーツにだけ向いてるわけじゃなかった。

 
しかも、現にここに、狂気の髪色で入寮してみんなを困惑させてしまった自分もいる。
 
そんな、当の自分こそ、体育大生像に正面から反した存在だったわたしに、みんなは分け隔てなく接してくれたわけだ。
 
上にも書いたように「手羽先」だとか「近寄りがたかった」とか言われるようになるまで、いや、むしろそんな風に言い合える雑な関係になれるぐらい、丁寧に接してくれた。
 
「なんだよこの髪」って、最初からみんなに固定観念で突き放されていたら、わたしは自分を出していくことはできなかったし、固定観念にますます囚われていたかもしれない。ここではこうでなければいけないんだって、没個性的な考え方になっていたかもしれない。
 
こんな髪色で入寮したおかげで、この寮に入寮してみんなと関われたおかげで、名前のレッテルなんてそんなもんだと知ることができたし、みんなの個性を見るたびに、違和感は喜びだとわかるようになった。

 

というわけで、わたしは体育大生に対して今まで抱いていた固定観念を、早々に撤廃した。

やっぱり人間、十人十色であり、部屋の場合は十六人十六色だった。

 

逆に自分のやってるスポーツにしかエネルギーが向いてない人がいたら、その人はおかしいか、馬鹿みたいな天才か、どっちかなのかもしれない。

 
 

5.楽しむ時は楽しむ、やる時はやる

 

それから夜に室長の先輩に集められ、寮のルールなどの説明が始まった。

室長がこうして部屋員を集めて話すことを、部屋での会議だから「部屋会議」というらしい。

 

なんだか合宿みたいだと思った。

風呂上りの適当な寝巻姿の十六人が集まってる。

髪が濡れて、首にはタオルを巻いてて。

 

高校でも友達の風呂上りの姿って見ることは滅多になかった。部活の合宿ぐらいだった。

合宿のミーティングもこんな姿で集まって、うとうとしながらその日の練習を振り返ったっけ。

そんなことを考えながら、室長の口から告げられていく寮則に、わたしは不安になっていた。

 

一人っ子で色々なことにルーズなわたしは、この先、生活していけるのだろうか。

 

「楽しむ時は楽しむ、やる時はやる」

 

室長じゃない誰かがもう意見をして、そんな方針になった。部屋の空気がどこか引き締まるのを感じながら、わたしの中では不安とやる気と期待と、色々な気持ちが沸いては入り混じっていた。

 
この晩は寝返りをうつのにも緊張しながら寝たけれど、心身ともに疲れていたので、わたしはすぐに眠りについた。
 
まだまだ退寮の日までは、気の遠くなる日数がある。この先が思いやられた。
 
つづく
 
 
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