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チーム天狼院

【予告】仙台天狼院、まもなくオープンいたします。


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あれはまだ2014年の春のことだった。

閉店後の天狼院。店主・三浦がおもむろに黒いノートブックをバッグから取り出し、あるページを意気揚々とテーブルの上に広げ出した。

「ふふふ、特別に見せてあげよう。ここに、これからの天狼院の展望がすべて凝縮されている」

いたずらっ子のような笑みを口元に浮かべながら三浦が開いたノートの上には、大きな日本地図が描かれていた。
日本の主要都市に打たれた黒丸と、年号が記されている。

第2号店、福岡天狼院。
第3号店、京都天狼院。

相当気合が入っていたのだろう、かなり濃い筆圧でノートに書き込まれていた。

「これから、天狼院は、福岡に出店する。そして、次は京都」

まるで敵地に乗り込む武将のような言い回しだった。

ははあ、と私は、頷きとも取れないような微妙な返事をした。
この池袋にある、わずか12坪ほどの小さなお店が全国に展開していくなんて、スタッフの私ですら当時、どこか想像がつかなかったからだ。

東京天狼院がオープンして、まだ約半年の話だ。

 

それからどうだろう。三浦の黒いノートの上にしか存在していなかった福岡天狼院が、あれよあれよと言う間に現実のものとなり、気づけば表参道店もオープン。
今は京都天狼院の開店に向けて、準備が滞りなく進んでいる。

ノートに書いてあったことが、本当に現実のものとなっていく。
書けば欲しいものが手に入る、まるで四次元ポケットならぬ、「四次元ノート」だ。

めまぐるしいまでの天狼院の拡大のようすを間近で見ながら、ずっと、私にはどうしても脳裏から離れない映像があった。
三浦が、あの日広げたノートの上に、黒い丸で記されていた土地。

ーー仙台天狼院。

東北に、天狼院ができる。

胸が高鳴った。

東北は、私のほとんどを形作ったであろう、大事な故郷である。

故郷の地域に天狼院ができるなんて、変な感覚だった。
実家の両親に、大切な人を紹介しに戻るときは、きっとこんな感じなんじゃないだろうかと思う。

 

地方から出てきた私からすれば、天狼院は「トウキョウ」のクリエイティブさをここぞとばかりに集めたようなものだった。

ライターでもある三浦からライティングの奥義を学び、メディアを使ったマーケティングを日々試行錯誤する。
「起業ゼミ」では新しくビジネスを興そうとする方の考えに触れ、「英語ゼミ」では今までにない切り口で英語に触れている。
これから始まる「書籍編集ゼミ」では、世の中に数々のヒット作を送り出した編集者の方々から、ハイパーコンテンツを生み出す極意を聴くことができるし、
出版社と組んだ「小説家養成ゼミ」では、本物の作家さんのお話や、一流の編集者のやり取りを間近で体感してきた。
カメラの面白さを教えてくれたのも、フォト部のプロカメラマンの先生だった。

天狼院は、遊んでも遊んでも飽きることのない遊び場だった。それも、大真面目な遊びだ。
こんなにもコンテンツにあふれている天狼院と、東京は、本当に魅力的な場所だと思う。

しかし、一方、こうも思うのだ。
「東京ばっかりずるい」と。

都市圏にそういうクリエイティブなものが集中するのは当然のことだと分かる。

それでもやっぱり、どこにいてもそれを享受できたっていいじゃないか。

店主・三浦は言う。
「もはや『進撃の巨人』のウォールは崩れた」

ここまでインターネットが発達した時代、もはやビジネスに場所は関係ない、と。

福岡天狼院が軌道に乗り、京都への出店も現在進行形で実現しつつある今、仙台天狼院はいよいよ目の前に大きく姿を現わしはじめている。

さらに、チーム天狼院で東北の出身なのは、店主であり社長の三浦と、私だけなのだ。
「冬は地吹雪で前が見えない」トークを始めとする「田舎あるある」話によく花が咲く。都会で育ったスタッフの「えー、そんな土地に住んでたの!?」という驚嘆の声を浴びることはしょっちゅうだ。

「僕、地元すぎて逆に緊張しちゃうなー」

仙台天狼院の話をしながら、三浦は頭をかいた。

その言葉の裏に、確信めいたものがあることを、私は知っている。

これまでほとんど全ての「天狼院秘本」の通信販売を見届けてきて、知っているのだ。

いつも、東北からたくさんのお客様が、注文をしてくれていること。
すべての注文の中でも、その割合はかなりを占めているということ。

注文を受けると、いつも泣きそうなくらいに嬉しくなる。遠隔地であるにもかかわらず、東京にある天狼院から、わざわざ商品を買ってくれる方がたくさんいるんだって。

早く、お届けしたいなと思う。
そして、いいものをお届けしたいな、と思う。

「こんなにおもしろいことが、たくさんあるんだよ!」

自分が大好きな本の魅力を誰かに紹介するときのように、声を大にして、私の故郷に紹介したいと心から思う。

「仙台天狼院、まもなくオープンいたします」

満面の笑みで、そう告げる日を夢見ながら。

お。店主・三浦も、そろそろ本格的に動き出すようですよ。
東北の皆さん、もうちょっとだけ、待っていてくださいね。

天狼院スタッフ海鈴

 

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