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チーム天狼院

【天狼院書店は「公●トイレ」?!】ライティング・ゼミ、読/書部に入る前に、あるいはWeb天狼院書店の記事を読む前に、知っておいた方がいいこと(あるいは知らない方がいいかもしれない)


 

 

記事:野呂

 

 

天狼院書店は「公●トイレ」

 

この●に入る漢字は何でしょう?

 

 

 

正解は……

 

 

「開」です!

 

公開です。公開トイレ。

 

え? どういうこと?

 

 

以前店主の三浦さんに

 

「なんで三浦さんは、ライティングのネタ切れしないんですか?」

 

と聞いたところ、

 

「常にインプットを怠らないからだよ。浴びるように映画観て、本読んでるから。

浴びるように観て読んで、記事書いて出して。ちゃんと出しておくと、自動的に脳が栄養不足になる。だから欲するがままにインプットする。僕の脳は常におなかがすいているんだね」

 

という答えが返ってきた。

 

そうか、三浦さんの脳はおなかがすいているのか。

 

ん?

 

待てよ?

 

どうでもいいことに気づいてしまったんだけど、

 

そしたら、三浦さんのアウトプットって、

「記事」って、

 

 

う●●……。

 

 

映画や本が食べ物、栄養で、

脳で消化されて、

排出するんだよね。

 

排出というか、排泄。

 

 

記事が排出(排泄)物なら、

それを一生懸命書いて、晒し合うって……。

 

どんな悪趣味集団だよ!!(笑)

 

「スタッフは全員記事書け!」

 

って、

女子大生たくさん集めて、

三浦さん、自分はドMだなんて言いながら、

かなり方向性もやばいドS? じゃないですか。(笑)

SとかMとか関係なく、もう、変態、ド変態。鬼畜。

 

毎日のように記事を出せる川代さんなんて、腸が超快調だし、

「見せることは快感」ということに気づいた海鈴さんは、それこそド変態。

 

(先輩方、すみません)

 

そこに「私も書く(出す)技術を身につけたい!」と集まるお客さんもお客さんだし、

 

もっと言えば、

これらの記事を読んで楽しんでいる読者の人も、人のトイレを見て喜んでいることになる……。

 

(先輩スタッフだけでなく、読者・お客さんをも敵に回して、天狼院から名誉棄損・営業妨害って損害賠償請求くるかもしれないな……)

 

ええええ、みんな変態……。

恥ずかしくないの。

 

そりゃ、人間だもの、出るものは出ます。

でも他人に見せるもんじゃないから、

普通、トイレは個室だし、

一緒に住んでいる家族や、一緒に時間を過ごすとなると

もちろんトイレに行く事実に触れることになるけど、

お互い仕方のないことというか、

そういうものだからって特に気にしない。

 

「汚いもの」、「下ネタ」は、

隠すべきものだからこそ、

その秩序を乱した時、笑いが生まれるし、

緊張した関係性をほぐすことになる。

限定された関係性の中でこそ、許し合うことができ、

互いの関係性を強めることにもなりうるだろう。

 

それを大々的に公開するのは、

羞恥心を捨てて、芸人に徹するということだ。

 

このライティング・ゼミや、読/書部や、

天狼院で「書く」ことによって何か生み出そうという試みが、

すなわち、

凡人の排泄物を、公開できるものに加工しようという試みなのだとしたら、

トイレの便器を美術展に出展したマルセル・デュシャンもびっくりな、かなり前衛的な試みである。

怪しい書店なだけある。

 

 

あーやめた、やめた。

そんな変態なことやってられっこないよ。恥ずかしいもん。

私は変態じゃないもん。やめたやめた。

 

 

と、辞表を書こうと思ったとき、

ふと思った。

 

じゃあ、三浦さんや、私もだけど、いろいろな人が「栄養」としている、

映画や本や漫画や音楽や、その他いろいろなものって、誰かの排泄物なわけ?

 

どんなに素晴らしいと言われている、感動的な、

人の人生を変えてしまうかもしれない作品たちって、全部、排泄物なわけ?

 

この世は排泄物まみれのきったなーーーーい、くっさーーーーい世界だったわけ?

 

 

……それは違うだろう。

 

私はこれまでの人生で、

決して多くはないけれど、出会ってきた本たちから、たくさん栄養をもらって生きてきた。

本だけでなく、ある漫画に弱虫な性格を叩きなおされたり、ある歌に勇気づけられたり、ある映画にたくさん笑わせてもらったり、優しい気持ちにさせてもらったり、陰で支えてくれる人のありがたみに気づかせてもらったりした。

 

そういう栄養をくれるのは、何も作品ばかりではない。

先生だったり、親だったり、友だちの言葉や、存在だって私が生きる上での栄養だった。

いいことばかりではない。怒り、苛立ち、悔しさ、悲しみ、そういったものも、すべては自分の中で消化しきれていないけれど、後々自分の栄養になっていたことに気づくことだってある。

 

それらは、誰かの吐き出した、いらなくなった排泄物なんかではない。

 

 

だとしたら……。

 

確かに、

上司への愚痴や恋人の惚気話、重苦しい悩み事、観た映画に対する個人的な感想や、日々の中身のない世間話、根も葉もないけど盛り上がってしまう噂話は、

人間だからどうしても出てしまう、

逆にきちんと出せなければ調子を崩す、排泄物のようなものかもしれない。

だからこそ、限られた、内輪でのみ通じるし、

それを許せる事実、安心感が、その関係性のつながりを強くするのだろう。

 

話す相手を誤れば、面白がられて馬鹿にされたり、

ネタにされて広まってしまうかもしれない。

 

それを恐れて、自分しか見ない日記に吐き出している人もいるだろう。

 

 

でもそれらはいずれも、たとえ誰の排泄物であったとしても、

そのままでは無用に見えても、畑の堆肥になるのである。

 

誰もが持っている、脳みそという土を豊かにする堆肥。

自分が生身の経験の中でリアルに感じて来た、

誰かに吐き出さずにはいられない、一見無価値にしか見えない、私的感情。

 

そのままでは無価値でも、

畑の肥やしにすれば、植物が育つ。野菜が育つ。

 

それは誰かの心を癒すかもしれないし、

誰かの栄養になるかもしれない。

 

農業にはちょっと根気とコツがいる。

畑に種をまいて、水をやれば実がなるわけではない。

 

だから、どうすれば実がなるのか、

コツを教えてくれるのが、

天狼院のライティング・ゼミであり、

それぞれの土に、三浦が長年の蓄積の中で生み出した、特性の「元気なミミズ」をもらえるようなもの。

 

でも、ミミズが頑張っただけでは、野菜は育たない。

 

だからここでは、みんな根気よく、地道に畑を耕している。

一度育たなかったからといって、すぐ諦めたりしない。

いろいろ試行錯誤を繰り返し、隣のうまくいっている畑を見せてもらったりしながら、

自分の土を良くするために、畑を良くするために、日々気持ちの良い汗を流している。

 

川代さんは、腸が活発なのもあるだろうけれど、これまでの蓄積で、おいしい野菜をたっくさん作れるすごい畑をつくったということだし、

海鈴さんは、野菜をたくさんの人に食べてもらえる喜びを知ったというだけで、何もド変態だったわけではない。

 

「毎週記事を書け」と言う三浦さんも、鬼畜なんかじゃない。せっかく良くなった畑は、耕さなければダメになってしまうことを知っていて、不作になって農夫が悲しむのを防ぐために言っていることなのだ。

 

読んでいる人だって、他人のトイレを覗いてニヤニヤする変態なんかじゃなくて、天狼院の野菜がおいしいから食べに来てくれるのだ。

 

(みなさん先ほどは本当にすみません。そしてあのとき怒ってページを閉じずに、ここまで読んでもらえてよかったです。ありがとうございます)

 

私もここで1か月半、見よう見まねで土を耕してみて、自分の畑(脳みそ)にすごい変化があったことに気づく。

 

それは、栄養の吸収がすごくよくなったことだ。

 

大学に入ったら、たくさん本を読もう、たくさん映画を見よう、たくさんのことを知ろう、

ずっとそう思っていた。

 

でも今までカロリーメイトやサプリメントみたいな、簡素な食事しかしてこず、腸の動きが鈍っていた私には、本も映画もうまく吸収できなかった。それが二年間、もどかしくて仕方なかった。

 

腸を子どもの頃みたいな、元気な腸に戻すには、少しの時間が必要だった。きれいな景色に感動したり、海で思いっきりはしゃいだり、腹の底から大声で笑ったり、うまくいかなくて大泣きしたり。誰かとつまらないことで盛り上がったり、何でもないものに熱中してみたり。

徐々に堆肥ができてきた頃、三浦さんが「書かないとクビ」と言い出したので、急いでミミズをもらって耕してみた。アウトプットしてみた。

 

そうしたら、三浦さんが最初にいっていたように、「脳がおなかがすいている」ことに気づく。

もっとおいしいものを食べたいと脳が欲していることに気づく。

 

本を開いてみる。

今までだったら、表紙をみて「知りたい」と思って読み始めても目的地まで行けず、

本を開けばここからどこへでも、まだ知らない、ここではない世界へでも行けるけど

「どこでもドア」は、誰にでも開かれているわけではないことにガッカリしていた。

 

なのに、今は本当に、どこへでも行けるのである。

知りたいと思っていたことが知れるのである。

脳みそが欲するままに、読み進めていけるのである。

 

それが喜びで仕方ない。

本当に本当に、涙が出るほど嬉しくて仕方ない。

 

そしてまたこの喜びを堆肥に、さらなるおいしい野菜作りに努めようと励めるのだ。

もっともっと、畑を豊かにするために。

 

 

 

だから、

ライティング・ゼミでも、読/書部でも、

書いて出すことが恥ずかしいために、少しためらっている人がいたら、

考えを変えてほしい。

 

天狼院書店は「公開トイレ」じゃありません。

みんなが自分の畑を持ち寄って、

みんなで励まし合いながら畑づくり・野菜作りに励める、「公開農園」です。

 

だから安心して、

三浦さんのミミズをもらいに来てください。

 

私たちと一緒に、いい汗流しませんか。

 

 

 

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