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チーム天狼院

東京天狼院を脅かす書店、I店とは《みはるの古筆部屋》


酒井(チーム天狼院)

本屋でバイトがしたい

本好きのわたしは、高校生のころからずっとそう思っていました。通っていた高校はアルバイトOKだったものの、実家の周りを見渡せば日本昔話を彷彿とさせる景色。本屋なんて近くにはなかったので、諦めていました。だから、東京の大学に進学することが決まったときは、何よりもまず「これでやっと本屋でバイトができる!」と嬉しくなったものです。

そうして、わたしが働くようになったのは、ご存じ「天狼院書店」で、想像していたのとはかなり違う仕事が待っていました。本屋で働いて、まさかこんな風に記事を書くようになるなんて考えていませんでした。東京天狼院での仕事は本当に刺激的なものばかりで、1年半があっという間に過ぎていきました。コーヒーが飲めて、こたつがあって、書店員さんがフレンドリーで、面白そうなイベントがあって、もし自分がお客さんの立場だったとしても最高の本屋だと思うと確信していました。

 

だから、まさか、ここで、東京天狼院の存在を脅かす「本屋」が現れるなんて考えてもいませんでした。しかも、同じ池袋に。その「本屋」はI店といいました。初めてI店のことを知ったときも、脅威になり得ることはない大丈夫だと高を括りました。I店は普通の本屋であるらしいと噂を聞いたからです。

 

なーんだ、大したことないじゃん。東京天狼院の方がいいじゃん。

 

自分の考えが甘かったことは、すぐにわかりました。噂の普通の「本屋」に行ってみたのです。元々が本好きということもあり、本屋が新しくできること自体はとても楽しみだったからです。あとは、東京天狼院の方がやっぱりすごいと思いたかったのかもしれません。

 

なんじゃここはー!!!! めっちゃ面白いじゃん!!

 

素直にそう思いました。確かに、見た目は普通の「本屋」でした。コーヒーが出るわけでもないし、座って本が読めるわけでもない。東京天狼院のようにこじんまりとしていて、隠れ家的な雰囲気もない。イベントをやるスペースもない。

 

でも! でも! でも!
この「本屋」すごいんです! いち本好き本屋好きとしても、書店員としても、こんなに理想的な「本屋」があるのかとニヤニヤして涎が出そうでした(気持ち悪くてすみません)でも、それくらい感動したのです。

 

理由①:書店員の本愛がすごい

本屋で働くということは本来、本好きであることは間違いないと思うのですが。それを差し引いても、この「本屋」の書店員の本愛すごいです。店のいたるところからダダ漏れです。というのも、ポップから愛がにじみ出てるんですよ! 読んだ感想とか、軽いあらすじとか、どんな時・どんなひとに読んでほしいとか、こんな気持ちになれるとか、とにかくポップ1枚に込められた想いが熱すぎるんです。触ったらやけどしそうなくらい(笑)でもまあ、ポップくらいなら他の本屋にもありますよね。〇〇フェアとかやって大きくて立派なポップつけるとか。この「本屋」がすごいのがほとんどの本にポップがついているところなんです! ありえないですよね普通。おすすめしたい一冊とかじゃなくて、もうほとんど全部。書店員として、売っている本は自信を持って全部おすすめできるということなのでしょう。すごい。

 

 

理由②:作家の先生直筆ポップを探すのが楽しい

さあ、さっきは書店員のポップへの熱と量がすごいということでしたが。実は、作家の先生直筆のポップもあるんです! サインが飾ってある本屋は東京ならあり得ますが、ポップですよ!? ポップ! 先生方自ら本をおすすめしてくださってるんですよ! ああ、なんて貴重なのでしょう。ため息出ちゃいます。絶対見てみたいですよね? ただ、たくさんポップがあるので、どれが作家の先生のものなのかよく探す必要があるんですが…… これもまた最高に楽しい! 宝探しをする要領でわくわくしながらポップをじっくり読んで、本を手に取って、直筆ポップを見つけたときの嬉しさは言葉にできません!

 

 

理由③棚にテーマがある

本屋で何かしらの本を探すとき、どう探しますか? 読みたい本が決まっていてそれめがけて探したり、作家さんや出版社別で探したり、本屋をぐるっと一周して目についた本を買ったりする。それが一般的ではないでしょうか? でも、こんなときはどうしましょう? 「最近やる気出ないなー。なんかこう頑張りたいって思えるようになる本ないかなー」「あー、ときめくことがない! 物語でもいいからきゅんとしたい! 恋したい!」「どんでん返しされたい気分!」「なんでもいいから本読みたい!」さあ、こうなったときにはどう本を探せばいいのでしょうか? やる気の出る本集めました、恋に関する本厳選しました、なーんて本棚がある本屋があればいいですよね? この「本屋」なら、あるんです。全部の棚に、それぞれテーマが決まっていて、こんなときに読んだらいい本ここにあるよーって教えてくれます。なんて良心的なのか。今ほしい本がきっと見つかります。

 

 

いかがでしたでしょうか? コーヒーが飲めなくても、座って本が読めなくても、隠れ家でなくても、面白そうでしょう??

東京天狼院も震え上がるでしょう?

そして、実はわたくし初めてこの「本屋」に行ったとき

「ここで働かせてください!」と懇願し、今は東京天狼院との二足の草鞋で書店員をしております。

 

ぜひ、この「本屋」、

通称:天狼院書店池袋駅前店(I店)

へのお越しをお待ちしております。

【天狼院書店へのお問い合わせ】

TEL:03-6914-3618(東京天狼院)

天狼院書店「池袋駅前店」 2017年8月26日(土)グランド・オープン
〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目8-1 2F
営業時間:11:00〜21:00
電話:03−6812−1984
*「WACCA池袋」の2Fです。WACCA池袋へのアクセス

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2017-12-26 | Posted in チーム天狼院, 記事

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