チーム天狼院

落語に学ぶ就活・面接テクニック 5ポイント


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天狼院スタッフの川代でございます。

昨日、天狼院に高座を作って行われた、落語生ライブ!!わたくし、五年ほど前に見たことがあったものの、眉毛の上がり下がりまで、事細かに見えるほど近くで見たのははじめてでした!ご参加された、ベテラン落語ラーの方々は、「みんな偏見があってなかなか手を出さないけど、初めて見た人は必ず、『もっと早く知っておくべきだった』って、言うんだよね」とおっしゃっていましたが、 本当にそのとおり。面白いだけでなく、伝統芸能というだけあって、精密に計算し尽くされた話の構成と、何百回、何千回と練習されたであろうことが推測される完璧な表現力からは、学ぶことがめちゃくちゃ多かったのです!!

そして、落語を聴きおえ、私が一番強く思ったことは、

あー、就活前にきいとくべきだった!!!

でありました。
なにしろ、落語とは、多くの人の前で、全注目が自分に集まる中、緊張を見せずにお客様を魅了する、究極の芸であり、その歴史は江戸時代からなっているのです。古きを温ねて、新しきを知れば、以って師となるべし。自分があれだけ苦悩し、迷走したことのもっとも有効な解決策は、歴史から学ぶべきだったのだと、つい最近就活を終えた私は、思ったのでした。

この機会に、私が今回の落語から学んだ、就活、面接、プレゼン、あるいはもちろん日常生活にも(恋愛にも?)使えそうな、噺家さんの特徴を書き留めておこうと思います。

1.観客全員をしっかり見て、目を合わせる!

落語は必ず高座の上で行われます。今回、天狼院ではビールケースを二つ積み上げた高さで高座を作り、その上に小さな畳と座布団の上に座っていただきましたが、錦魚さんによれば、観客より高い位置にいるということは必須だそうです。その理由は、すべてのお客さんをきちんと見るため。演目のなかでは何度も右を見たり左を見たりするので、そのなかでお客さんときちんと目が合うように気をつけるのは、至難の技ですが、観客からすると、やはり自分の方を見て話してくれるのはものすごく嬉しいですし、そのぶん特別感を得るのでグイグイとペースに引き込まれて行くのです。

これは集団面接など、大勢のなかで自分をアピールするときに使えるワザです。全員の顔をきちんと見て、アイコンタクトをすることは、集団の空気を自分のものにするためにかなり有効なのではないかと思いました。私はかなり集団面接が苦手でしたが、敗因は、今思うと、メインの面接官にばかり焦ってアピールしていたからかもしれないです。

2. 粋で洒落た言葉遣いで、知的なユーモアを見せる!

江戸時代にタイムスリップしたように感じさせる、べらんめえ口調や、何を言っているかさっぱりわからない早口言葉、和歌や俳句、短歌を用いた掛詞・・・などなど、とにかく「笑い」なのにどこかお洒落なのもグッとくるポイントです。恋愛でも言えることですが、面白くて知的、という人はかなりモテますよね!!(とくに男性!)猿岩石の有吉さんや、ロンドンブーツの淳さんなど、お笑い芸人があんなにもモテるのも、そういうことなんではないかと思います。

つまり「面白い」とひとくちにいっても、funny的な面白さと、interesting的な面白さと、二種類あって、なかなか両方持ち合わせている人は、少ない。そういう「粋な」雰囲気をもった、私の友人は、やはり、仕事ができるようで、会社からも重宝がられているようです。品のあるジョークをさらっと気取らずに、面接などでも言えればいいのでしょうが、これがまた、難しい。日頃から訓練が必要です。

3. さまざまな異なる人物になりきり、多面的な魅力を見せる!

今回していただいた演目は金明竹、青菜、井戸の茶碗の三本だて。このうちの金明竹では、なんと実に8人(数え間違えていたらすみません!)の登場人物が出てきました。当然ながら、落語なのでそのすべてを一人の噺家さんが演じ分けなければいけません。しかし、驚くべきことに、さすがの錦魚さんであります。完璧に、完全に、違う人物に演じ分けられていました。いるのは、錦魚さんお一人のはずなのに、まるでアニメーションのように鮮明なイメージが、お噺を聞いているだけで浮かんでくるのです!それくらい、ひとりひとり、キャラクターが乗り移ったように、顔も話し方も仕草も変わります。次はどんな人物が出てくるのだろうと、ワクワクしてしまいます。

こんな、いろんな、いわば「魅力のひきだし」とでも言うべきものを、いくつも持っていて、次はどんな面白い部分を見せてくれるのだろうと、相手に期待させるというのも、魅力的な人の重要な要素かもしれません。就活中、人事の方によく言われていましたが、とにかく、次の面接に繋げるには、「まだまだこいつは何か隠している、知らない魅力を持っている」と思わせることだそう。セクシーで知的でホスピタリティのある、壇蜜さんが世の男性方を魅了しているのも、ミステリアスで、次に何が出てくるか分からない危うさがあるからかもしれません。

4.「オチ」の部分、一番面白いところを推しまくる!

「話自体はものすごく面白いのに、私が話すと全然面白く聞こえないのです、どうすればいいでしょうか?」演目がすべて終わり、私は錦魚さんにこんな質問をしました。すると、錦魚さん、「自分が笑っちゃってるんじゃないですか?オチの部分まで我慢して、最後に一番面白い部分を推しまくれば、たいてい笑いますよ!」

そうなのです!私は、ツボが浅いというのもあって、話している最中から思い出し笑いしてしまって、メリハリがちっともないのです。これは就活中も同じで、自分の弱みだったのですが、言いたいことがありすぎて、一番何が強みなのかわからず、印象に残らない。結局話全体にまとまりがなく、相手を退屈させてしまうのです。
やはり「相手を楽しませる話」をするためには、自分が何を話したいかということだけでなく、相手への想いやりを忘れず、わかりやすい話構成と、相手が理解しているかどうか、確認しながら話すことも必要なのですね。

5. 具体的な場面説明で、相手に想像させる!

お蕎麦、封筒、傘、お魚、青菜、お酒、キセル、お金・・・錦魚さんが持っているのは、扇子と手ぬぐいのみ。それなのに、まるで湯気が漂ってきそうなほど、ありありとお蕎麦が見える。雨のしとしとという音が聞こえてきそうなほど、雨宿りしている男の情景が目の前に見える。錦魚さんもおっしゃっていましたが、落語は、観客の想像力によるところが大きく、噺家さんは、いかに想像を掻き立てる話し方をできるかが、重要なのだそうです。

私は、人は本来、想像するのが大好きなんじゃないかという気がするのです。たとえば本も、活字だけを見て、あとは自分の想像で補わなければいけないので、面倒といえば面倒な作業には違いありません。けれど、想像するということは、自分だけの世界に入り込めるということ。昨日の落語でも、自分以外の大勢のお客様がいらっしゃいましたけど、演目が始まって、想像しはじめれば、読書しているときと同じで、完全に噺家さんと自分だけの世界なのです。

これをうまく使って、想像させるようなことを、たとえば最終面接で熱く話してみれば、勝率が上がるかもしれません。映像としての、モノクロではない、カラーのイメージが、鮮明に面接官の脳裏に浮かぶくらい、具体的な経営プランや、やってみたい企画を語ってしまって、相手を喜ばせられれば、しめたもの。「その会社で働いている仕事の出来る自分」をうまく想像させればいいのです。ちなみに私は、たいして業界研究せず、ずっとぼんやりと抽象的なことを言い続けていた業界は、みごとに全滅しました。笑

 

 

さて、私が泉水亭錦魚さんの落語から学んだ、コミュニケーションのポイントを、思いつく限り書いてみましたが、私は一度きいただけ。まだまだ奥が深そうで、これからが本当に楽しみです。しかし、本当に重要なことは、現状に満足せず、ひとつのことを追求し続ける、根性と、人を楽しませるためなら、数え切れないほどの練習をしようという、ホスピタリティなのかもしれません。噺家さんのような、想いやりを忘れない、コミュニケーションをしていきたいものです。

次回は6月26日。それまでに、自分をもっと鍛えておかなくっちゃ。

 
では、これにて閉幕。ここまでお付き合いいただき、ありがとうごぜえました。

 

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2014-05-23 | Posted in チーム天狼院, 記事

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