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チーム天狼院

一人で抱え込んで、本当は苦しい思いをしているあなたへ。《スタッフ海鈴のアイデア帳》


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天狼院スタッフの海鈴です。

 

最近、あることに関して、自分はなかなか一向にうまくならないなあと思うことがあります。

それは、自分が本当は苦しい時、強がってしまって、一人でぜんぶ解決しようとしてしまうこと。

 

私はよく、いつも明るいよねーとか、元気だよねーとか、そういうことを周りからよく言われます。確かにそれは間違いではないです。
そもそもの考えとして、私はこう思っています。自分の中での問題は、人に吐露しただけで解決するようなものではなく、相手が答えを出してくれるわけでもない。本当の答えは、全部最初から自分の中にあるのでね。
だから、人に対して自分のちょっとした不安だとか、心のわだかまりを話しても、結局は自分で解決することになるなと思っていて、あんまり外に言わないんです。そもそも、前提として、あまり不安を不安と感じない人ではあるんですが。

でも、そういうのを続けていると、自分が本当に苦しいなって思った時に、人に助けを求められなくなってしまうなって、最近、とても怖くなりました。だって、今までやってこなかったから、本当に苦手なんです、そういうの。

 

そういえば、こんなことがありました。

アメリカに留学していた時のことです。渡米してから半年が過ぎて、いよいよ留学期間も折り返し地点に差し掛かろうとしていた頃。
絶対にネイティブ並みに上達しようと決めていた英語の発音も、現地の友達との交友関係も、まだまだ自分の理想とは程遠い状態にありました。それなのに、残された留学期間はほんのわずか。

このままでは終われない。そう思った私は、数少ない同じ大学からの日本人の留学生の友達といる時間を、すごく無駄に感じてしまったんです。できるだけ現地でしかできないことをやろうと、その子たちといる時間を意図的につくらないように振る舞いました。

理想の自分になれないまま、帰国の時期が近づいてくるのが不安で仕方ない中、周りに家族もおらず、自分の気持ちも英語でうまく表現できず、葛藤の毎日でした。それでも、帰国後に英語の発音の指導をすることが決まっていたので、その時点で全く実力のなかった私は、ひたすら英語の上達のため努力するしかないし、自分が頑張らなくちゃいけなくて。2・3ヵ月間、一人でモヤモヤぐるぐるしていたような気がします。

 

ついに、いきなりそっけなくなってしまった私に痺れを切らして、同じ大学からの友達が、声をかけてくれました。

「どうしたの?海鈴、なんか最近変だよ。何かあった?」

って。

その瞬間、私は、涙があふれ出てきて、止めることができませんでした。
私の一方的な理由で、その子との交流をないがしろにしていたのに、彼女は、決して私のことを拒否したり、嫌いになったりせず、ずっと陰で見守ってくれていたんです。ずっと一人で抱えていた肩の荷が、この瞬間スッと下りて、とても楽になったのを鮮明に覚えています。

 

そして同時に、分かったんです。どんな状態の自分でも、信じて、受け容れてくれる人がいるってことが、こんなにも救われることなんだなあって。

彼女には本当に感謝していますし、その一件以来、さらにすべてさらけ出して、くだらないことから真剣な話まで、常に議論していたのを覚えています。

 

そんなことがあったなあってことを、最近思い出しまして。

私は不器用なので、自分で自分を追い詰めるのが得意です。そのくせ、人に頼るのも苦手だから、のっぴきならない状況になった時に、人に言えませんでした。相手からどう思われているのか、すごく気になっていたんだと思います。

けれど、人は、そんなに簡単に人のことを嫌いになったり、見限ったりしません。人間だから、常に完璧なんて、あるわけないんですよね。いつも明るくて、元気な私も、落ち込むことだって、元気が出ないときだって、たくさんある。いつも「私らしく、明るくて、元気でいなきゃいけない」なんて枷にとらわれる必要はないのです。いろんな感情を持った、いろんな面をすべて含めての、「わたし」なのです。

 

留学中の当時を思い出して、非常に心に刺さった、相田みつをさんの詩があります。


「うん」
つらかったろうなあ
くるしかったろうなあ
うん
うん
だれにもわかってもらえずになあ
どんなにか
つらかったろう
うん
うん
泣くにも泣けず
つらかったろう
くるしかったろう
うん
うん
みつを

(出典)ダイヤモンド社『いのちいっぱい』著:相田みつを


 

正直、最近、自分が書きたいものが分からなくなっていたし、本当にこれが自分のやりたいことなんだろうか?って思うこともたくさんありました。
けれど、そうじゃない。その時に自分が感じていることを、人に伝えることが何より大切であり、伝え続けることで、必ず見えてくるものがあるのだと思います。

もし、周りで、「最近あの人ちょっとおかしいな」とか、「最近音沙汰ないなあ」とか感じる人がいたら、たぶん、それはあなたとその人の関係だからこそ感じられる、相手からの無言のSOSなんじゃないかと思います。実際にそれが本当にSOSなのかは、相手の口から聞いてみないと分からない。けれど、誰かからの小さな一言が、相手の大きな救いになることだってあるんです。

そして、どんな状態の自分でも受け容れてくれる人がいることを認識した時に、私のように、何があったとしても、周りの人をもっと信じ、頼って、共に前を向いて歩いて行こう、そう思えるのだと思います。

 

私はこれからも、その子から受け取ったバトンを繋げられるよう、ここで、自分がその時感じたものを、そのまま素直に、記事にしていきます。それが、誰かの心の栄養となり、何かしらの一歩を踏み出すきっかけになると信じて。

 

 

天狼院スタッフの川代へ
留学中のあの時、私に声をかけてくれてありがとう。
そして、天狼院を紹介してくれて、素敵な出会いをくれて、ありがとう。
これからもずっと、全幅の信頼を置いています。

海鈴より

 

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