海鈴のアイデア帳

もし、湘南が存在しなかったら私は「山本海鈴」じゃなかったかもしれない《海鈴のアイデアクリップ~旅部編~》


湘南

私の名前は、山本 海鈴だ。
「海」に「鈴」と書いて、「みすず」と読む。

この名前を口にすると、十中八九返ってくる反応が、
「へえ、海に鈴って書くんですね! めずらしいですねー」
である。

たしかに、「海」という字をつかって「みすず」と読ませる名前はなかなかいないかもしれない。少なくとも私は今までに同じ漢字で同じ読み方の人に会ったことはない。

そして、私は自分の漢字を間違われるのが嫌いだ。
「美しい」に「鈴」という表記をされるときが、たまに・・・いや、けっこうある。
それを目にしたときの私は、なんでもない振りをして、実は内心とてつもなく悔しい気持ちになる。

なぜかというと、私の名前の漢字「海」には、深いこだわりがこめられているからなのだ。

私の名前である「海」と「鈴」という漢字の羅列が意味するものは、簡単にいうと「さざなみ」である。
「海における鈴の音色のような、さざなみ。それを聞いていると、なぜだか人は癒される。さざなみのような、人を癒したり、優しい気持ちにさせるような人になってほしい。」
そんな意味を込めて、両親がこの名前を付けてくれた。
私はこの、誌的で、ちょっと古風な名前が気に入っている。

そして、この名前になったのはもう一つ理由がある。
親がどうしても「海」に関する漢字を付けたかったからだという。

そこまで親が「海」を愛するわけ。
それは、私の父親がサーファーだからなのだ。

厳密にいうと、サーフィンは父の趣味である。けれど、かれこれ35年ほど続けている、れっきとした「第二の職業」みたいなものだ。

私の故郷は山形県にある海沿いの街で、休みになると、父は朝早く車で出発する。
小学校までは、私もほとんど毎日と言っていいほど海に付いていった。夏休みといえば、海で遊ぶのが日課だった。毎日、海辺でカニや魚を取ったり、もぐって貝を取ったり、ちょうどいい波のときには、サーフィンを教えてもらったり。
日焼け止めを塗っても塗っても追いつかないくらい、日焼けして真っ黒になっていた。
「海鈴」という名前を、地で表現している子どもだったのだ。

あと5年ほどで還暦を迎えようとしてもなお、いまだ現役のサーファーである父がサーフィンを覚えた場所が、湘南の地だった。

横浜の大学に通っていた父は、私と同じく山形県から上京し、湘南でサーフィンを始めたらしい。
そのことをよく、小さい頃から聞かされてはいたが、実際に湘南がどういう場所なのか、上京してくるまで見当がつかなかった。

ぶじ、東京の大学に進むことになり、初めて湘南に行ったときは、それまで一度も足を踏み入れたことがない場所なのに、なぜだか懐かしいような気がしていた。
父の口からしか聞いたことのない地名を実際の標識で見たときは、妙に安心したものだった。ここが、父のルーツなのか。

もし、父が湘南に行っていなかったら。そこで、サーフィンを始めていなかったら。
私は「山本 海鈴」という名前ではなかったかもしれないし、
そもそも私が生まれていなかったかもしれないのだ。

 

今でも、両親が東京にいる私のもとに遊びに来ると、車に乗って、家族で湘南に行く。
良い波の来るスポットに到着すると、父はウエットスーツを身にまとい、サーフボードを片手に、湘南の海へ入っていく。
その間、残りの家族は砂浜から、サーフィンをする父を眺めている。
日が傾き、空がだいだい色に染まっていく。
この時間が、私はとてつもなく好きだ。

私のルーツとも言える、湘南・江の島。
天狼院「旅部」の最初の旅行先がそこになったのも、何かの運命だろう。

――ほんとうに私は、両親のいう「さざなみのような、癒しをあたえる人間」になれているだろうか。

「だいじょうぶだよ。きみは、そのままで。」

いつも湘南の海に行くと、そういった風に語りかけてくれるような気がするのだ。

5月30日土曜日、私はまた湘南に足を踏み入れる。
いつも家族と行っていた場所だが、今回は違う。
天狼院のスタッフとして行く、はじめての湘南だ。

この旅は、確実に、天狼院だけでなく旅行業界までも新しい可能性を見い出すことのできる第一歩になる。
最高に楽しい一日になることは間違いない。

そして、私と湘南の第二のルーツになる、運命的な一日となるだろう。

 

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2015-05-27 | Posted in 海鈴のアイデア帳

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