『世界で一番美しい死体』

はなとねこむと天狼院《3/22『世界で一番美しい死体〜天狼院殺人事件〜』監督日記》


昔々、僕にも中学生のときがあって、1年生のころ、生徒会の副会長に立候補させられたことがありました。
たしか、その当時は6組まであって、その中で得票数が1位になれば副会長になれる仕組みでした。
ちょっとませた子だったので、その中できっと一番政治のことを知っていたでしょう。
そして、立候補した中でぶっちゃけ一番成績が良かったので、
実結構自信があって、これは副会長、いけるんじゃないかなと思っていました。
ところが、6人中4位でした。
1位になったのは一発ギャグで受けた生徒でした。

3年生になって、今度は生徒会長に立候補させられました。
2年生のときに生徒会の執行部でやっていたので、いけるんじゃないかなと思っていました。
ところが、結果は6人中4位でした。
1位になって、受かったのはやる気を前面に出していた生徒でした。

さてなんだろうと思いました。

合理的な数値や実績では、僕の方が受かった子よりも良かったはずです。
なのに、結果は惨憺たるものでした。

僕に足りないのは、なんだったのだろうとずっと頭のどこかで考えながら生きてきました。

その正体をはっきりと言葉として認識したのは、ある著者の方と出会ってからです。

有り体に言うと、その方が本で掲げる理論や、話の内容は大したことがありませんでした。
それくらいなら、僕でも書けると普通に思いました。

けれども、その人はベストセラー作家であり、テレビや雑誌に取り上げられていました。
ファンも多くいた。

関わっていくうちに、その人にあって、僕にはないものがはっきりと見えてきました。

それは「華」でした。

その人には圧倒的な「華」がありました。単に見た目がいいという話ではありません。人を強く惹きつける、決して人工では作られない、持って生まれた、あるいは生きることで天然的に醸成された「華」があったのです。

僕には「華」がないという現実認識は、僕にとって単純な諦めではありませんでした。

だったら「華」となる場所を作ればいいと考えました。

それが、天狼院でした。

僕には「華」がない。けれども、天狼院には「華」があります。
天狼院が多くのメディアに取り上げられているもっとも大きな理由だろうと思います。

劇団天狼院の旗揚げ公演を去年の11月13日に行ったのですが、ここで僕は同じような現実認識を持ちました。

今の劇団天狼院には「華」がない。
春公演と映画が決まっていましたが、このままやったとしても、お客様が集まらないだろうと考えました。
映画であれば、なおさら「華」がなければスクリーンが持たない。

僕は、去年の12月、ひたすらに「華」を探し続けました。
雑誌や、ネット、記事の中に燦然と輝いている「華」を探し続けていました。

もちろん、芸能界で今大活躍している人たちには強烈な「華」があります。
僕が天狼院の映画や劇団天狼院に招きたかったのは、今から世の中に大きく出ていこうとしている「華」でした。

なにがきっかけだったのか、もはや、覚えていません。
Twitter上で、フォトジェニックな被写体を何人か見つけて、それをウォッチしていた頃のことでした。

まばゆいほどに強烈な「華」を僕は見つけたのです。

直感で、これしかないと思いました。
この人に、僕が作る映画の「華」になってもらおうと考えました。

それが、御伽ねこむさんでした。

ねこむさんが「日本一かわいいコスプレイヤー」として有名だということを知ったのは、実は彼女に映画に出てもらおうと決めた後のことです。

僕は、面識の全くなく、ファン歴10分でしたが、映画出演のメールを書きました。

 

御伽ねこむ様

はじめてメール差し上げます。
天狼院書店店主の三浦と申します。
ねこむさんをTwitterでみかけ、あまりにフォトジェニックだったので衝撃を受け、何か一緒にお仕事できないかと思い、こうしてメールを書かせて頂いております。

変わったことをやっていまして、11月に雑誌「READING LIFE」を発行し、劇団天狼院を旗揚げし、キャパ802人の豊島公会堂で旗揚げ公演しました。

今年の3月22日も、劇団天狼院「春公演」を予定しております。
それに合わせて、映画もつくろうと思っております。

率直に申し上げまして、それに、ぜひ、何らかのかたちでご出演頂けないかとのご相談です。

 

僕の想いは通じました。
実際にねこむさんと会って感じたのは、やはり、「華」でした。
そして、話してみて思ったのは、とてつもなくユニークな世界観を持っているということです。

直感的に、僕は間違いなくこの映画はうまく行くと思いました。

世界で一番美しい死体の写真を作りたいんです。

初めて会った時に、こうねこむさんに話しました。
すると、ほんのちょっとだけ考えて、ねこむさんは、こう言いました。

「世界で一番美しいというと、ウェディング・ドレスがいいんじゃないでしょうか」

そして、次々とアイデアを出してくれました。
スチールの撮影現場でも、結局は、最終的に決めた写真は、ねこむさんが実質的に「撮影監督」として画を作り、撮られた写真でした。
それが、「世界で一番美しい死体」のメインビジュアルです。

 

ねこむさんは、急遽、舞台にも挑戦してくれることになったのですが、そうすると稽古をする時間も、セリフを覚える時間も増えます。
休みが丸々なくなってしまうのですが、ねこむさんは、前向きに頑張ります、やります、と言ってくれる。

これには、僕以上に、劇団に関わるみんなが、もはやねこむさんについていこうという気になる。

あとで、映画部の顧問で映画を僕と二人三脚で作ってくれる、商業映画の監督経験もある檜垣賢次さんに、僕はこの不思議な光景について聞きました。

あれはどういうことなんですかね。みんなねこむさんを中心として輪ができている。

檜垣さんはこう答えました。

「あれが、『座長』というものですよ。監督とはまた違い、現場を引っ張っていく『座長』の素質がある人が稀にいます。彼女はまちがいなくその素質を持っている」

タイトなスケジュールの中で、『世界で一番美しい死体〜天狼院殺人事件〜』の制作がフルスロットルで進んでいます。

僕は監督なのですが、どういう作品になるのか、僕は今から楽しみで仕方がありません。

御伽ねこむというこれから間違いなく世の中に咲き乱れる「華」が、このスクリーンでどう華やぐのか。
テレビマン、映画人として長年プロとして活躍されてきたが、役者陣とスタッフとどう力を発揮してくれるのか。

その果てに、どんな素晴らしい作品ができるのは、もはや、一観客としても楽しみで仕方がないのです。

3月22日豊島公会堂にて、『世界で一番美しい死体〜天狼院殺人事件〜』映画と舞台、同日上映、上演致します。

乞うご期待でございます。
お楽しみに。

 

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