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【京都天狼院アルバイト・スタッフ募集!】「今想像できる未来の自分」が少しでも心に引っかかるなら……《京都天狼院アルバイト・スタッフ募集開始》


「私このまま就職して、スーツを着て会社に行って、40年以上働くのかな……」
ちょうど就活が始まったころだった。大学3年生の夏くらい。なんとなく心が寂しくなったのを思い出した。なんとなく大学生が思い描いているサラリーマンになるのが、いけないなんて思っていない。同じように就活をして、同じように道を決めていくのが、悪いなんて思っていない。私もそうするつもりだったし、40年間働くって、それだけですごい。それに何より、そうやって就職すること自体、大変で、私は現実も見えていない時だった。だから、そんな生ぬるいことを言っている場合ではないのだ。
就職のサイトを見て、インターンに応募して。先輩に話を聞いて。またやりたい仕事、行きたい会社を探す。就活用のスーツを揃えて、学内のセミナーにも行き始めた。

だけど、私のどこかで、本当にこれでいいの? と進もうとする私の裾を掴んでいた。今想像できる未来の自分が、なんとなく寂しく感じてしまった。やりたいことが、あったんじゃないの? そんな心の中の自分を無視できなかった。

私は小さい頃から、いろんなものを作ることが好きだった。絵を描くのも、工作をするのも。それから、本も、物語も好きだった。学校に行く時も、夜寝る前も妄想をして、こっそりノートに書き溜めていた。本棚の本を並び替えて、小さな図書館みたいにするのが楽しみだった。もっと小さい頃は、親戚が集まる行事のたびに小さいなりにイベントを作って付き合わせたりしていた。

「何か作る仕事がしたいな」

漠然と思っていたけれど、いつの間にかその夢は薄くなっていた。お花屋さん。ケーキ屋さん。小さい頃見た夢が、だんだん変わっていくように。中学生になって、高校生になって、勉強をしていくうちに、「難しそうなこと」に興味を持つようになった。大学受験で選んだ学部は法学部だった。「法律の仕事がしてみたい」と、その時思った気持ちは本当だったと思う。カッコよくスーツを着て、オフィス街をヒールで歩いて。漠然としたイメージだけど、そんな大人になりたいと思っていたし、なれた方が、かっこいいと思っていた。夢が変わることも、考えが変わることも当たり前で、それが成長することだと思っていた。だから、自分の変化した気持ちは本物だと思っていたし、大学生の2年半、そうなれるように過ごしていた。そのための就活も始めようとしていた。

でも、いざ「働く」ということが、現実に近づいてきた時、ふっと頭をよぎったのだ。
「私、このままでいいんだろうか」
今の自分のことだけでもままならなくて、そんな暇はないのに。しかも、いわゆる就活、だって、全然うまくいく自信はない。でも、それでも、このまま、やってみたかったこと、をできずに人生が終わることを想像したら、急に寂しくなっていた。

そんな時。気を紛らわすみたいに、寝っ転がりながらSNSを見ていたら、記事が流れてきた。
「世にも恐ろしい女子ヒエラルキー」
暇つぶしくらいのつもりで開いたWEBの記事だった。どうせ、似通った事しか書いていないブログだろうな、とも思ったけど、憧れの先輩がいいね! していた。それだけの理由で開いた記事。でも、その記事が、あまりにも面白かった。細かく分析されていて、ちゃんと鋭いことも書いてあって、ごまかさない。だけど、読んだ後は、明るくなれる。もう、一瞬でファンになって、その人の記事を読み漁った。夢中になっていると、あるホームページに掲載されている記事だということを知った。他のスタッフさんも記事を書いていて、その記事も全部読んだ。途中からストーカーみたいになっていた。ネットストーカーだ。
「わあ、いいな」
面白くて、楽しくて、携帯を開くのが億劫だった私が、毎日更新をチェックしていた。

でも、ある時、気がついてしまったのだ。
「えっ、大学生の時から、書いていたの……?」
夢中になっていた記事の一部は、彼女たちが大学生の時に書いたものだった。いわゆるバズが起こった記事もある。そして、もっと衝撃だったのが、そのスタッフさんたちは天狼院書店、という変な本屋さんのスタッフで、記事だけじゃなくて、面白そうなことをたくさん作っていた。イベントに雑誌、そしてその本屋、自体が、面白かった。
「おんなじ大学生で、こんなこと経験しているなんて」
いつもだったら、こういう人たちもいるんだ、すごいな、で終わっていたかもしれない。私なんて、そう思っていたかもしれない。
でも、羨ましさと一緒に、私もしたい、そう思っている自分がいた。
私も書いてみたい。私もイベントしてみたい。私も天狼院で……。

せめて、大学生のインターンでだけでも、「クリエイティブ」な仕事を見てみたい。
この時はもう、うっすらと感じていた寂しさは、形になって、ちゃんと自分で認識していた。
せめて、仕事にできないなら、大学生のうちに、見てみたい。

そう思ってから、取り憑かれたみたいに、天狼院のことを調べていた。私が大学3年生だった時にはまだ、京都天狼院はなかった。私は京都に住んでいたから、東京や福岡に通うのは難しい。でも、どうしても行かないと後悔する気がした。何か、きっかけがないかと探していると、「京都」の文字が、ホームページにちらついていた。
「あっ……」
無理かな、と諦めていた時だった。京都でイベントが開かれる告知が載っていた。
「行かなきゃ」
思った時にはもう、私は申し込みのボタンを押していた。

その時初めて参加したイベントから、私はインターン生・アルバイトとして、天狼院で働くことになった。去年の1月には京都天狼院もオープンして、店舗で働けるようになった。イベントの企画もさせてもらった。店舗に立って、ゼミや本も、紹介した。事務作業を任せてもらえるのも、嬉しい自分がいた。
そして何より、ここで、書くことに出会えた。店主の三浦さんの「書いてみる?」のその言葉。ライティング・ゼミを受けて、記事を書く。スタートラインにも立てていないけれど、でも、私の心に引っかかっていた何かは、どこかに消えていた。だんだん、自分の気持ちの輪郭がはっきりしてきて、頑張りたいものを見つけられた気がした。

そして今、初めて参加したイベントから、もう一年半が経ってしまった。あの時の自分は、大学を卒業した今、スタッフ募集の記事を書いているなんて、想像していなかった。
一年半インターンをして、天狼院に就職することに決めた。就活もみんなと同じようにしていたけれど、やっぱり心のどこかに引っかかった何かを、無視することはできなかった。

とはいえ、社会人になって、まだ半月くらい。まだ社会人なんていうのも申し訳ないほどに、まだまだ未熟で、不安もいっぱい。
書くことに出会えて、引っ掛かりが消えていた、なんて書いたけれど、それと引き換えに、もっともっと苦しい道がやってきたことも事実だ。書くことも、やりたいと思うことをやることも、信じられないくらいの覚悟と行動が必要だということが、理解できないくらいの量で降り注いでくる。とんでもないことを思いついて、必ず面白いものにしてしまう店主の三浦さんが社長の天狼院。自分の覚悟なんて、覚悟なんかにならないことも、努力なんて言えないことも、嫌というほどわかってしまう。自分のしたいことが、目標ではなくて、おとぎ話の夢みたい。
だけど、本当の自分、本当の気持ち、本当にしてみたいと思ったこと。本当のことを見ることは苦しいけれど、全部に目を背けずに、真剣に向き合って、進んだ人だけが、本当の夢を見ることができるのだと、ここにいるとはっきりわかる。

だからあの時、「本当にそれでいいの?」という、心に引っかかった何か、を無視しなくて、本当によかった。ごまかさずに、天狼院で働くことを選んでよかった。
未熟で、不安で、まだまだ半人前にもなれていない自分だけれど、それでも、今想像できる未来の自分も、その未来の自分になるために過ごしている今の自分も、好きだと言える。好きな自分でいると、見えない不安とも未来ともちゃんと戦える気がするのだ。

初めから全部を見つけることも、全部と向き合うことも、難しい。
でも、もし心の中にある、まだ形のわからない自分の気持ちに気がついているのなら、
思い切って、飛び込んで、
それの答えを見つけてみることくらいしてみてもいいんじゃないか、と思うのだ。
だって、もうその時点で、自分の気持ちと向き合っているのだから。

飛び込んで来てくれるあなたを、待っています。

記事:長谷川 賀子

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天狼院書店「京都天狼院」では、新しいスタッフを募集しております。
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■応募締め切り:5月17日木曜日

 

 

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交通費:当社規定による
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契約期間:6ヶ月(延長・社員登用の可能性有)

 

【条件】正社員
業務内容:店舗運営業務/イベント運営業務/スタッフ教育/編集補助など天狼院の全ての業務
応募資格:大卒以上*応相談/業務に支障がないレベルでパソコン・インターネットを扱える方
給与:月給制賞与有*当社規定による/インセンティブ給与有/社会保険等完備
出勤日数:週休2日制
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