劇団天狼院

それでも僕らは『正義』のままでいられるか。【天狼院の大文化祭/劇団天狼院秋公演『殺し屋のマーケティング』】


gekidann

「殺し」と「マーケティング」。
つまり、「感情の崩壊」と「ビジネス」。

どうあがいたってつながらない両者をいとも簡単に結び付け、世の中を動かしている起業家がいた。
しかも、女子大生として。
田中七生(20)である。

「変化のない感情」と「殺し」。

まるでなるべくしてなったかのように両者を組み合わせ、射殺を生きがいにしているスナイパーがいた。
同じく20歳で。
僕である。

僕の名は岩田光。
世界一の殺し屋、通称「サイレンス・ヘル」だ。

感情の起伏がないゆえにスナイパーの才能を手にし、人と関われないゆえに殺しで生計を立てている。

僕には0と1しかない。
白と黒しかない。
殺すか殺さないか、それしかない。

だから、理由なんていらない。
仲間もいらない。
もちろん……

恋だって。

殺しの仕事をやっていると、少なからず『正義と悪』の問題が絡んでくる。
僕は与えられた仕事をこなすだけだが、客観的に見てみるに、どうやら世の中の人間は安心しているようだ。
「人を殺さない自分は正義だ」と。
決め付けることで生きやすくしているようだ。
「殺人は悪だ」と。

果たして、本当にそうなのか?

『正義』とは、いったい、なんだろう。
どれほどの人が明確に『正義』を定義できるだろう。
言葉で、方程式で、あるいは行動で。

世界一の殺し請負会社の経営者である七生は、「殺し」で正義を形にしようとしている。
人を、救おうとしている。
それは、なんらかの罪を犯した、あるいは犯し得る悪人を消滅させる、などという単純な話ではない。
世の中の経済の仕組みを成り立たせるために、犠牲になる人を選別しなければならない、ということだ。
最大公約数の人間の命を守るために、大胆な仮説と緻密な計算とによって、最小公倍数の人間の命を切り捨てる、ということだ。
たとえ、導き出された人がどんなに善人であっても、だ。
七生は、賢かった。

僕は、愚かだった。
数えきれないほど「殺人」という罪を犯してきたからではない。
理由を求めず、本能のまま殺しを行うかのように単純でありながら、「正義と悪」という正解のない、もしくはそれぞれに正解があるような複雑さを扱っていることに気付いていなかったからだ。
そして、その事実に気付いてしまったからだ。
彼女と出会うことによって。

彼女と出会わなければ、僕は知らずに済んだ。
0と1はこんなにもかけ離れていることを。
白と黒の間に無数の色が存在することを。
そして、殺したいほどの愛と殺されたいほどの恋との間で板挟みになる苦悩を。

僕は問いかける。

それでも僕らは『正義』のままでいられるか。

彼女が僕の『悪』になろうとは。
彼女が僕の、唯一の『正義』になろうとは。

これは、殺しをマーケティングする話。
正義の多様性の話。
そして、あくまで恋の話。


こんにちは。劇団天狼院の秋公演『殺し屋のマーケティング』の演出助手であり、「岩田光」役の岩田ひかるです。
残念ながら(?)、本人は女子です(笑)
いたって普通の女子大生です。

と、同時に出演者はほぼ全員、天狼院書店のお客様なのです。
学生だったり、サラリーマンだったり、あるいは子供をもつお母さんだったり。
もちろん、演技経験がない人ばかりです。
そんな人たちが集まっておもしろい舞台が成り立つのには、理由があります。

それは、全員が天狼院“書店”に飛び込んできた人たちだから。

多くの人は「本屋なのに舞台!?」と不思議に思います。
ところが違うのです。
「本屋だから」舞台ができるのです。

魅力的な演技を生み出すために必要な要素は、圧倒的な脚本の読解力であります。

ここで、天狼院書店を訪れたということは、少なからず読書の習慣があるということ。
なかには、ここに来て本に興味を持った、なんて方もいるでしょう。

つまり、読書によって読解力の基礎が身についているのです!!

多くの本に出合ったことで触れてきた様々な感情、手にしてきた様々な表現。
演劇はそれらを正確に形にするだけなのです。
だから、「天狼院書店」にしかできない、私たちにしかできない舞台が存在するのです。

どうぞ、ご期待くださいませ!!

今回の演目は『殺し屋のマーケティング』。

「殺し」と「マーケティング」のギャップが気になったならば、起業家としてビジネスを勉強してもいい。
殺しにより経済をコントロールしている世界に想像力をかきたてられたならば、冒険者としてストーリーに飛び込んだら楽しい。
連続する殺人をミステリーと捉えたならば、探偵としてトリックを解明するのもおもしろい。
それでもやっぱり恋愛物語に惹かれるのならば、誰かを愛することのできる一人として夢中になってしまえばいい。

それぞれの楽しみ方で、自由に舞台を味わっていただけたらうれしいです。

最高の演劇をお見せしますので、舞台『殺し屋のマーケティング』をどうぞよろしくお願いいたします!!

「天狼院の大文化祭」の劇団天狼院秋公演『殺し屋のマーケティング』は、
11月16日(月)19:00〜20:10
です。
チケットは通し券での販売になっております。
映画『20歳女子大生が撮るR-18映画』やスペシャルトークLIVEも参加いただけますので、合わせてお楽しみください。
また、全日、面白い企画を用意しておりますので、枚数限定の全日(3日間)のご購入をおすすめします。
それでは、皆様、「天狼院の大文化祭」でお会いしましょう!

【チケット各種】

〔前売り券〕
□3日間通し券(11/16〜18)¥10,000
□11/16 1日通し券 ¥5,000
□11/17 1日通し券 ¥5,000
□11/18 1日通し券 ¥5,000
*3日間通し券をご購入の方には、特典として、文化祭受付時に〔特製チケット〕をお渡しいたします。

〔当日券〕
□11/16 1日通し券 ¥7,000
□11/17 1日通し券 ¥7,000
□11/18 1日通し券 ¥7,000

 

【前売りチケットは、こちらのPeatixページよりご購入いただけます】


*当日は、Peatixのご購入完了バーコード画面/決済完了画面を、会場受付でご提示ください。
*Peatix以外に、天狼院書店(東京天狼院/天狼院STYLE表参道)店頭でのチケットご購入も受け付けております。
店頭で代金をお支払くださいませ。領収書がチケット代わりとなりますので、当日まで大事にお持ち下さい。

 

【会場】
「豊島公会堂」
〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-19-1
アクセス:「東京メトロ池袋駅」(東口)より徒歩5分/「JR池袋駅」(東口)より徒歩5分

 

【天狼院書店へのお問い合わせ】

TEL:03-6914-3618

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2015-11-16 | Posted in 劇団天狼院, 天狼院の大文化祭

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