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ライティング・ラボ

男性は40歳と1か月と8日、女性は43歳と3か月と21日が人生の折り返し地点


新倉さま記事

記事:新倉義樹(ライティング・ラボ)

ナルシストといえば、嫌な奴と相場が決まっている。
鏡ばかり見て…陰で笑われているよ「アイツ、ナルシストだよな」と。

「ナルシストだけど、いい奴」と「いい奴だけど、ナルシスト」
言葉の並びが違うだけだが印象は異なる。しかし、同じなのは「ナルシスト」が否定的に使われている事だ。

確かに芸人などで、あえてナルシストを売りにしている人もいるが、それは芸能人だから許される事であり、我々一般人がナルシストキャラを使いこなすことは困難だといっていい。

何故なら、ナルシストと認定される事は、全ての善行が否定される非常に恐ろしい事だからだ。

「雨に濡れて震えている子猫を保護して、坂道で転がってきたオレンジを拾ってあげて、お婆ちゃんをおぶって横断歩道を渡り、宝くじで当った3億円を全て寄付していたけど、でもアイツ、ナルシストなんだぜ……」

ぶち壊しである。

ナルシスト認定されたアイツに同情の念を禁じ得ないが、これが現実なのだ。

しかし、最近ナルシスト的行動をとる人々が増えて来ているのではないだろうか。
例えば、SNSって「かまってちゃん」や「ナルシスト」の集まりじゃないか、と。

フェイスブックやツイッターで自己撮り写真をアップしたり自分はこんなにリア充だと自慢したり……。

特に中年と呼ばれる世代は「いい歳をして何を自慢しているのだ」と一言いいたくなるのだ。

芸能人じゃあるまいし、お前が何食べたとか、どこへ行ったとか知った事か!
あと「怪我しちゃった」とかイチイチ報告するな。

「大変だね」「気を付けてね」というコメントが欲しいのだろうか。

実用日本語表現辞典でナルシストを調べてみると、「“ナルシシスト”(narcissist)のこと。自己愛に陶酔する人のこと」とある。

もちろん他人に迷惑をかけてなければ、それはそれで四の五の言うものではないし「勝手にやってくれ」だ。

しかし人々は放っておけない。何故なら、気になるから。
目障りなのかもしれない。

いや、目障りだ。

だから陰でコソコソ「あいつナルちゃんじゃない(笑)」 なんて話題にする。
「気持ち悪い」なんて言う人もいるかもしれない。

しかし、私はあえて言いたい「ナルシストで何が悪い」と。

2014年8月に厚生労働省から発表された2013年の日本人の平均寿命は、
男性が80.21歳、女性が86.61歳だ。

学生時代に数学が赤点だった私が片手間に計算したところ、男性は40歳と1か月と8日、女性は43歳と3か月と21日が人生の折り返し地点となる。さらに「±100日」と付けておけば間違いはない。

私は今44歳である。人生半ばを過ぎた今、我々中年は自分で自分を愛さないで、いったい誰が己を愛してくれるのだろうか。

自分で自分を愛し、誉め称え、そして喝采を送る……。
それでやっと自信を持って家の外に出られるのだ。

そんな奴いねぇよ!

と思うかもしれない。しかし、それは程度の問題であり、外出前に鏡の前で四苦八苦した経験を持つ人は多いだろう。
若い頃は何を着たって何とかなったものだ。若さで誤魔化す事もできた。
もちろん当時は当時なりに四苦八苦したけれど、今ほどではない。

たるんだ腹、隠せないシワやシミ。
髪なんて、セットしようにもセットする髪が無いじゃないか! 泣くぞこの野郎!

人生半ばを過ぎたある日、若い頃は考えもしなかった老後が現実味を増した時、今、何かしておいた方がいいのではないか? という漠然とした焦りと不安が頭をもたげる。

日々の日常に追われているだけの自分に、いったい何ができるのか? 何をやりたいのか? 人生、後悔はしたくない。

鏡に映った無表情な顔に問いかける。
今が一番若い時なのに。

私の知人に50歳を過ぎてボクシングを始めた人がいる。60歳を過ぎてサクソフォンを始めた人もいた。

そういう行動力のある人と付き合って感じる事は、例外なく「自分が好き」と言う事。
自分が好きだから格好もつけたいし、周りからも評価されたいのだ。

だから行動を起こす。

「やりたいからやる。そして〇〇をしている自分ってイケてる」と思う事。
そう思うだけで世界が変わる。世界が変われば「何か」が変わるのだ。

何でもいい。例えばランニングをするとしよう。

風を切って走る、すれ違った女子高生が振り向きながら「素敵なおじ様!」 と頬を赤らめる。追い抜いたOLが目で追いかけながら「ナイスミドル!」 と目を輝かせる……妄想するだけで幸せな気分になる。

たとえ冴えないおっさんがアゴを突き出し、ドタドタ走っているだけだとしても。

「〇〇している自分ってカッコいい!」
そう思う事で生活が変わる、より前向きな日々を送る事ができるだろう。

時には周りから痛々しい視線を向けられるかもしれないが、それでもいいじゃないか。
だって、それが生きているってことなのだから。

***

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2015-06-12 | Posted in ライティング・ラボ, 記事

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