ライティング・ラボ

博多美人のほんとのところ


 

記事:小笠原愛(ライティング・ラボ)

 

私は後悔した。福岡に帰ってきたことを。

 

みなさん、美人は好きだろうか。
私は女性で、恋愛対象は男性だが、美人は好きである。やはり美しいものは良い。人は見た目じゃない、などという話はとりあえず置いといて。
そう福岡・博多といえば、博多人形、博多織そして博多美人。
福岡に来たことがある人であれば感じたと思うがここは本当に美人が多い。

 

美人にも大きく分けると2種類あって、素材そのものが良い天然力美人、メイクやファッション、雰囲気などの要素が組合わさった総合力美人の2種類だ。
福岡にはどちらの美人も多く存在する。
おそらくもともと素材の良い天然力美人に対してそこそこ美人の努力の結果、総合力美人となったのではないかと私は考える。

 

なぜ福岡に帰って来たことを後悔しているかというと、大学時代から10年過ごした東京に比べてはるかに競争率が高いということだ。
ここで言う競争率とは恋愛・結婚においての競争率のこと。

 

福岡市は男女比の差が大きく、女性人口が男性人口に対し約1割多い。
毎月ポストに入る「市政だより」によると、
2015年7月現在、人口約1,530,000人。
そのうち男性:約722,000人、女性:約807,000人。
結婚適齢期の男女比の差はさらに大きいと言われている。
そう明らかに女性が余ってしまっている現状がある!

 

ただでさえ博多美人が多いというのに、私に勝ち目はあるのか・・・。と途方に暮れた。そして厄介なのが九州男児、彼らは美人に慣れすぎている。小さい頃から美人に囲まれているため美人をそんなに美人だと思っていない。なんて贅沢なんだ!と憤った事が何度かあるが、まあ彼らに罪はない。

 

私の知り合いの九州男児の奥さんも大概美人だ。
独身男性は、同時期に2人以上の女性からアプローチを受けたり、彼女がいたけど、積極的な子が現れて〜と言ったような話もよく耳にする。

 

東京とは明らかに違う現状に私は焦った。
東京にいた頃は美人とは言えない私でもそれなりに男性からお声がかかった。
でも福岡ではそうはいかない。待ちの姿勢では何も始まらないのだ。

 

趣味だったベリーダンスをやめ、婚活のためにお金を使った。合コンに行き、街コンに行きそして結婚相談所に登録した。
相談所で出会った男性と3回ほどデートし、好感触を得ていたが突然連絡が途絶えた。理由はよくわからないが、私の焦りが見てとれて、冷めてしまったのかもしれない。

 

焦りは何も生まなかった。闇雲な婚活は自分自身を疲弊させた。いわゆる婚活疲れに陥ったのだった。そして婚活を止めた。やっぱり恋愛をしたいと思った。

 

それから2年ほど立ち、今は穏やかに楽しく過ごしている。ベリーダンスも再開し、仕事も独立した。好きな人が出来たりもしたが、現在は特にそういう相手もおらず、相変わらず恋愛難民である。

 

最近よく思うのは、すべての事柄は「バランス」が大事だということ。

 

わたしはグラフィックデザインとフォトレタッチを生業にしている。
グラフィックデザインはご存知だと思うが、フォトレタッチについて簡単に説明すると、写真の修正、加工、合成などを行う専門職である。
デザインも要素と空白のバランス、写真とテキストのバランスが重要であるし、写真も光と影のバランス、ピンとボケのバランス、トリミングのバランスなど。

 

美人もなぜ美人なのかというと、簡単にいうとパーツのバランスなのだ。
「黄金比」も人間が美しいと感じるバランスのとれた比率と言い換えることもできる。
写真においては、たとえ美人でなくても美人っぽくすることは充分可能だ。
バランス感覚をもって、写真のアングルやライティング、そして最後にレタッチで美人度3割増くらいはできてしまう。私の婚活時代のプロフィール写真も技術を駆使した1枚である。

 

仕事とプライベートのバランスも当然大事。どちらかに比重が偏れば、なにかしらの弊害が起きてくる。

 

そして福岡は男性と女性の「バランス」が悪い。非常に由々しき事態なのである。私に彼氏が出来ない理由を男女の人口差のせいだ!と言うつもりはない。複合的に絡みあった原因がきっとあると思う・・・例え男女比の差が逆転しようと、変わらないかもしれない。
がしかし、このバランスの悪さをなんとか解消できないものか?
福岡が好きで、福岡でずっと暮らしていきたい、そして家庭も持ちたい、と考える女性にもっと光が差したっていいと思うのだ。

 

そこで全国の独身男性に大きな声で言いたい。
ぜひ福岡に移住してほしい。
私のような恋愛難民がたくさんいる福岡に。
ここでは美人でさえ恋愛難民だ。

 

福岡市は今、移住計画やスタートアップ支援など移住や独立開業をサポートすることにとても積極的だ。
アジアとの地理的なメリットなど、経済的な発展が期待できるという面でも、他を圧倒している。一旗揚げたい!という野心のある人にも、マイペースにやっていきたいという人にもオススメできる街だ。

 

そして何よりも「モテる」に違いない。

 

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この記事は、ライティングラボにご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2015-07-22 | Posted in ライティング・ラボ, 記事

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