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ライティング・ラボ

福岡の人間ですが、ある理由から新宿のラーメン屋を紹介します。


 

記事:石川祥一郎(ライディング・ラボ)

 

福岡の人間ですが、ある理由から新宿のラーメン屋を紹介します。

 

「二郎は苦手なんですよね」

 

「え? ……そうなんですか?」

 

 

まだ夏の始まりには少し早いが暑さを感じる4月下旬の昼に、私は東京の上野にいた。
日差しが強く気温も高かったため、夏だと錯覚しそうだった記憶がある。

 

朝5時半に福岡の自宅を出発し、原付で福岡空港へ向かう。
早朝で道が空いていることもあり、自宅から空港へ向かうまでの所要時間は約40分とかなり短い。

 

それから7時発の便で羽田へ向かい、10時には上野についた。
2時間ほど上野をブラブラした後に、とある会社に向かった。

 

向かった先はWEBで話題になることが多い株式会社LIGだ。

 

数週間前にドワンゴジェイピーストアというサービスのプロモーションでLIGの社員の方々が自分を商品として売り出すという企画を打ち出していた。
元々ゴールデンウィークに上京する予定があったこともあり、私は「エンジニアの段田さんとラーメンを食べる」というパッケージ商品を2000円くらいで購入することにした。

 

LIGという会社に純粋に興味があったこと、WEBの知識をどんどん頭に入れていたが周りにエンジニアという職種の人がいなかったので話を聞いてみたかったこと、面白そうだったこと、などの要員が普段感じるはずの未知への恐怖心を緩和していったのを記憶している。

 

参加条件に「当日上野まで来られる方」と明記してあったのもあり、会社の先輩からは
「企画のターゲット層は明らかに関東の人なんだからギャグでしかないよな」と笑われた。

 

自分でもそう思う。「タチの悪い冗談だ」と。

 

実際に関東以外からの参加者は自分だけだった。

 

待ち合わせの時間になり、エンジニアの段田さんと対面する。
WEB上でよく見る渋いイメージとギャップがあり、柔らかい印象だった。

 

待ち合わせ場所からラーメン屋に移動する間は色々と話した。
やはり関東以外からの参加者は想定していなかったようだった。(当たり前か)

 

段タさんは結構な頻度でラーメンを食べるらしく、話を聞いていると、かなりのラーメン通のようであった。
関東のラーメン屋にあまり明るくない私は何か共通のラーメン屋の話が出せないかと考え、ラーメン二郎のトピックを投げた。

 

きっとラーメン二郎は好きだろうと勝手に推測しての行動だ。
私自身は上京する際二郎に一度は行くようにしている。

 

単に珍しいからというのが理由だ。

 

関東に住む親戚がジロリアン(二郎のヘビーユーザー)だったというのも理由の一つかもしれない。

 

しかし、返ってきた返事は意外だった。

 

「二郎は苦手なんですよね」

 

話を聞くと、二郎は脂っこ過ぎてあまり好きではないとのこと。

 

「へーそうなんですね」
といいながら、ラーメンの話や別のトピックの話をしながらその日のランチをする場所へ向かう。

 

その日はエビラーメンのお店でラーメンを食べた。

 

食べながらLIGのブログの運用体制や過去のエピソードについて聞いたり、ワードプレスについてお話を聞いた。

 

色々と学びがあり、2000円は確実にペイしたなと感じていた。

 

しかし、得たのは知識だけでなく、段田さんおススメのラーメン屋情報だった。

 

段田さんから教えてもらったのは新宿にある「麺屋海神」

 

魚介出汁のアッサリした塩ラーメンのお店で、他のラーメン屋との大きな違いは「焼きおにぎり」がラーメンと一緒に出てくることだそうだ。

 

魚介出汁のスープにその焼きおにぎりを崩して入れてシメのオジヤとして食べるのがとても美味しいと教えてくれた。

 

その情報をもらい、次の日のお昼にそのお店にいかないかと姉を誘った。
フリーランスの通訳として東京で働いている姉はスケジュールを確認して、「明日は午後から仕事だからOK」と言ってくれた。

 

これで決まりだ。

 

次の日に麺屋海神に二人で行くと、お昼時というのも理由かもしれないが既に長蛇の列ができていた。

 

お店はビルの2階に入っていたこともあり、実際の列よりも長く感じてしまう。

 

並ぶこと約40分、ようやくお店に入ることができた。

 

並んでいる途中にオーダーを済ませていたこともあり、席に座ってからあまり待たされずにラーメンが運ばれてきた。

 

器が視界に入る。

 

最初に目に飛び込んできたのはスープで、ラーメンのスープとは思えないほど透き通っており、脂っぽさを感じさせない。

 

チャーシューの代わりに入っているのはツミレで。魚介の世界観に対する一貫性を持たせている。

 

少し塩気が強いようにも感じたが、味はとてもあっさりしており、新しい感覚のラーメンとしてとてもおススメできる味だった。

 

シメのオジヤを焼きおにぎりでつくるのだが、これもまた非常に美味しく、魚介のスープとお米のマッチングの良さに加え、焼きおにぎりのカリっとした触感の部分がアクセントとして心地よく感じる。

 

約40分並んだにも関わらず大満足の内容だった。
段田さんチョイスはキュレーションの役割を果たしているなと感じた。

 

新宿に行く機会のある方は是非一度行かれてみてはどうだろうか?
おそらく満足していただけると思う。

 

 

 

***
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2015-08-04 | Posted in ライティング・ラボ, 記事

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