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ライティング・ラボ

シェアが地球を救う


記事:熊谷藤生(ライティング・ラボ)

ねえねえ、最近、進められてFacebookとか始めたんだけど、なんかちっともわかんないのよ。だいたいさ、なんでそんなに友だちにならなくちゃいけないワケ?

パソコンに始まり、機械一般がキライという友人の亜砂ちゃんはおかんむりだ。

 

いや、別に友だちにならなくてもいいけど、Facebookって皆が連絡に使ってたりさ、お店の新しい情報も早かったり、便利じゃない?それに、自分が書いたものに「いいね」をしてもらえたり、シェアしてもらえたりすると嬉しいじゃない?と説明してみた。

私だってそんなに使いこなしているわけじゃないけど、楽しく使えるよ。

 

まあね、何事も新しいのって、便利なところとかいろいろあるわよね。一応登録だけしたからさ、気が向いたら人の投稿とか見てることにするわ。

そう言いつつ亜砂ちゃんは、やっぱり不満げだった。

 

どうやら彼女の言う「友だち」というのは、もっと親しく、何度も実際に顔を合わせ、信頼し合えた人であって、いきなり友だち申請したからといってなれるものじゃない。それは私だってそう思う。

けれども、友だちを作ろうと思ったら、まず出会わなくちゃいけない。

 

車に電車に、交通機関がスピードアップしているから、遠くにも短時間で行けるし、ネットでどこにでも繋がる時代。なのに、出会いが少ないなんて思ってしまう不思議。

それは毎日、いろんなことがありすぎるからに違いない。情報多過ぎ、スピード早すぎ、結局、人のことをちっとも知らないまま、通り過ぎてしまう。どことなく感じる淋しさのワケはここか、なんて思ってみたりする。

 

そんなところに、ポンッと現れたFacebookを始めとするSNSはアクセス簡単、誰でもいつでも繋がれるツールとして受け入れられた。

血の繋がりより、ココロの繋がり、とばかりに一気に拡大中。東日本大震災以降、「絆」と言われるようになったけど、やっぱり人は人とつながっていたいんだ。しかも、何かを共有、共感できる間柄だったら、もっといい。愛のある繋がりが欲しい。

 

好きなことや得意なことで繋がっているのなら、楽しいというのが第一だ。そして、自分はこれが得意!などと密かに自慢だったりすることでも、もっと上手いヤツがいっぱいいる。そうなると、ちょっぴり悔しさも手伝って、得意なことはもっと磨かれる。苦手なことは縮小される。その結果、自分もどんどんスキルアップするという、ステキな繋がりになるもんだ。

 

写真の得意なの、料理の得意なの、などなど、強力な集団が育ってくることになると思う。しかもけっこうニッチな分野まで。これまでのリアルな社会の裏側に、そんなとてつもなくハイレベルなネットワークが育ちつつあるのだ、と考えてみたら、なかなかスリリングだ。

そんな集団が得意分野を引っさげて集まり、大きなプロジェクトだってこなしてしまうことになるに違いない。

 

Facebookなどで「いいね」したり、シェアしたりする、そんな小さなことがその最初のステップになる可能性を秘めている。

 

「好き」が育てるプロ集団が規模を拡大していく。それは地球規模で、すごい流れになる。私たちが「こうしよう!」「こうしたい!」と思ったことはこれまでだって実現してきたからだ。その勢いで人類は鉄の塊である飛行機を空に飛ばし、ロケットを作って月にまで行ってしまった。

 

地球という星の、人類という種族が全体として動き始めたのかな、とちょっとSFめいた創造を巡らせる。 じゃあ、私という一人、きょうもチマチマと「いいね」ボタンを押している私って、ちっぽけすぎて自信ないけど、全体の中の、細胞の一個みたいなもの?

 

アタマの細胞になるヤツがいて、心臓とか手とかになるのがいて。全体でひとつの体、と考えてみたらどうだろう。例えばかかとの細胞はいつも踏みつけられているけれど、かかとがないと歩けないわけで、とても重要な役割だ。

 

人体の細胞って60兆個あるのよね?世界の人口が今、70憶くらいだから、実はカラダネットワークの方が格段に規模が大きい。それがちゃんと全体として動いていて、日々元気に動ける。

なんでそんなことができるのか、と言ったら、情報共有がミソだ。ちょっと暑いから、汗だしてくれない?エネルギー足りなくなってきたから、ご飯食べてくれない?そんな情報が体内を飛び交っている。

 

それはコミュニケーションだ。

独り占めにしないこと。分かち合うこと。オープンにして繋がること。そしてその上で動くこと。そうしてこそ元気になり、発展する新しい時代が来た。

 

例えば、最近、トヨタ自動車が燃料電池車(FCV)関連の特許5680件を無償提供するというニュースがあったけど、シェアの手本みたいに見えたなあ。

 

いいことを独占した上、相手を叩きのめすやり方で儲けてきたのは20世紀だったよね。それがそろそろ終わりになってきたのかも知れないと思う。

 

ネットワークの発展とスピードアップで地球は狭くなった。小さいひとりのことが全体に響く。小さい自分が地球の一個の細胞だったら、その細胞が元気で活発なことは、自分にとっても、全体にとっても、すごく大事だ。

 

細胞同士が戦争なんかしていたら、全体が滅んでしまう。もしかして私たち、繋がるか、滅びるか、どっちか選べと言われているのかな。真面目な話。

 

なら、繋がらないのはもったいない。

 

きょうも誰かとすれ違う。知らないまま通り過ぎる。ほら、その人も、すごい才能の持ち主かもしれないよ。

 

何やらすごいことに気づいたような気になって、ひとりでうんうん、とうなずいていると、ブーンとスマホが鳴った。亜砂ちゃんからメールだ。

 

ネコ大好きな彼女が、Facebook上ですごく気に入ったネコの画像を見つけ、初めて「いいね」したよ、と興奮気味に書いてあった。あまりに気に入ったので、コメントまで書いてしまったんだとか。

 

返事をもらってその人と「友だち」になり、ネコ話で盛り上がっている。自分でも画像をアップしようと、写真も撮り始めたし、グループにも参加した。

 

ああ、いつもメールの最初に儀式のように書いてある一連の愚痴がないのはそのおかげね。あんなにキライだったFacebookとかパソコンに文句も言わず取り組んでいるようだし。問題をひとつ、苦手をひとつ越えたのね。

ひとりでアップアップしてたことも、繋がってると誰かが助けてくれるよね。

 

好きと楽しいをベースに、シェアすること、繋がることは困難を超えるエンジンになるわ。これ、世界を救うわ。

 

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2015-01-24 | Posted in ライティング・ラボ, 記事

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