自分の心と向き合うライティング
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【2月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:森 由貴(ライティング・ゼミ冬休み集中コース)
「今回もダメだったか」
2回目の投稿もクリアできなかった私は、フィードバックのコメントを見て肩を落とした。自信が全くなかったわけではないが、自分が気づいていたにもかかわらず、見ないようにしていた記事の違和感を講師は鋭く見抜いていたのだ。
たまたまFacebookに掲載されていた天狼院書店のライティング・ゼミのマーケティングライティングの策略にまんまとはまり、仕事の資料などを作成するのにスキルがアップすればいいなと単純に考え、あまり深く考えずに参加を決めた。4日間という集中コースで、地方から出てこなければいけない私にとってはありがたい日程でもあったことも理由として大きい。実はこの時、広告の謳い文句の「人生を変える」はさすがに言い過ぎだろうと失礼ながら思っていた。しかし、このライティング・ゼミ参に加してすでに3日目、そう思っていた自分が間違っていたと実感している。
私はもともと本が好きで、様々な本を読んできた。国語も得意で、それなりに文章は書けると思っていた。しかし、ゼミの投稿は2回とも掲載されず、書けそうで書けない現実に私は早くも向き合わざるを得なかった。
なぜ書けないのか、どうしたら他の参加者のように書けるのか、ホテルに籠り、講義ノートを見直して出した結論は実に単純だった。習ったことをそのまま忠実に実行していなかったのだ。パソコンに向かったら何となく書けそうだったから、自分では講義内容が分かったような気になってそのまま勢いに任せて書いていた。そのため、メリハリのない、読者が閉ボタンを発動してしまうような記事になってしまっていたのだ。ようやく、分かったようで分かっていなかったのに、自分は分かったフリをしていたのだと気が付いた。
そうした時になぜかふと、自分自身のことも、これまでやってきたことも本当に分かっていたのだろうかと考え始めた。一見、すべてそつなくこなして、まるでできているかのように振舞っているが、本当は学生時代のいじめの経験から敢えて人と積極的に関わらなかったり、嫌われるのが怖くて言いたいことが言えずに都合のいい女になってしまったり、やりたくもない仕事を休日出勤してまでやったりしていた。そんな自分が嫌だと思っていたし、変わりたいとも思っていたが、その反面、自分が我慢をすればそのまま進んでいくだろうと分かったようなフリをして本心に向き合わずにきたのだ。
それらの行為は自分の本心に忠実ではなかったにも関わらず、私はフリと本心の歪みの大きさを敢えて認識せず、勢いだけでこれまでこなしてきてしまったのだ。今回のライティング・ゼミを受けるまでは。
実はゼミが始まって2日間の間、課題の記事に取り組んでいると、これまで口に出せなかったことが文章だったらあまり躊躇せずに書けることに気が付いた。そのうえ、自分の過去の感情や記憶に向き合い、それを少しずつではあるが文章によって吐き出して、整理して、認識して、浄化させていることにも何となく気づいていた。特に意識していたわけではないが、少しずつ心が軽くなっていくのは感覚として感じていたのだ。
これまで様々なハウツー本を読んで実践しても、なかなか表に出てくることを渋っていた自分の本心であったが、文章でなら素直に出てきてくれる。まさか課題の記事を書いている最中に自分の本心に向き合うタイミングが来て、またその対処法を見つけるとは思いもよらなかった。しかし私にとっては文章を書くことはその面白さはもちろん、これからの私の人生を変えられるかもしれない嬉しい発見となった。
この天狼院書店のライティング・ゼミは、一種のセラピーのようなものだ。
文章を書くことによって、心や頭の整理がされていき、結果的には想いを外に出すことによってスッキリさせてくれる。
余裕のないスケジュールで進められる仕事やすぐに求められる判断など、これまでの日常生活の中でゆっくりと何かを考える時間はあっただろうか。反対にこの3日間は、どうすればリーダビリティの高い記事が書けるか、それしか考えていなかった。
一つのことを集中して考えたり、取り組んだりすることがこんなにも楽しいものとは長い間忘れていたことに気づかせてくれた。
多くのことを気づかせてくれるライティングに真摯に向き合うためには、自分のこれまでの勝手な思い込みや分かったフリがあるということを認め、それを捨て、新しいスキルを手に入れる勇気が必要である。正直、その事実を認めるのは辛い。なぜならこれまでの自分の見たくなかった部分に向き合い、その上、一部を手離すことになるのだから。しかし、空いたスペースには新しいスキルとヴァージョンアップした自分が入ってくるのだ。
図らずも今回、天狼院書店のライティング・ゼミを通して、私はやっと自分の本心と向き合い、それに寄り添って、どう表現して伝えていくかが分かった。これからはもう分かったフリはせず、自分に正直に生きていく。
このゼミで私の人生は確実に変わったのだ。
宣伝に偽りなし、恐るべし天狼院書店。
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