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メディアグランプリ

人生を変えるライティング講座で脱・読書コンプレックス!


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【2月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:神東美希(ライティング・冬休み集中コース)
 
 
私は本を読めない。
 
時間がないわけでもない。活字が嫌いなわけでもない。
本屋に行くのは好きだ。読むことも書くことも然り。
 
読めないというより、最後まで読み終えることができないのだ。
 
本屋で、ネットで、気になった本があればすぐに購入する。しかし、買っただけでほぼ満足してしまうのだ。
宅配で手元に届く頃には「何を買ったんだっけ?」といった具合。
 
最初の数ページをパラパラめくる。
「なるほど、こんな感じね」
 
それで満足してしまって、押し入れに眠っている読みかけの本が何冊あることか。おそらく半分いや、三分の二以上かも……。
 
思い返せば、小学生低学年から読書をサボってきた。
図書館とは無縁の子どもだった。
 
夏休みの読書感想文は、いつも締切日ぎりぎり。
「あらすじ」と「あとがき」だけを読んで、いかにも感動した風に書いていた。読み返してみると中身がないのがバレバレ。
 
おかげで、それっぽく書いてごまかすテクニックだけが身についてしまった。
 
いわゆる「名作」と言われる本も読んだことがない。故郷・愛媛が生んだ文豪・夏目漱石の「坊ちゃん」さえもだ。
 
そういや、子どもの頃から母親に「あんたは集中力がなさすぎる!」と言われてきた。どうも気がそれて他のことをしてしまうのだ。
 
ピアノの練習中に鍵盤に顔をのせて居眠り。
試験勉強中に写真アルバムの整理を始める。
テレビを夢中になり過ぎて食事が進まない。
お風呂掃除していたはずが、お腹が減ってつまみ食い。
そのついでに漫画なんか読んじゃって。
 
数え上げればキリがない。
 
大人になった今でも、食事中にスマホを覗いては怒られている始末だ。
 
それでものらりくらりと人生をやり過ごしてきたのたが、実は「本を読めない」ことは長年、私の「隠れコンプレックス」だった。
 
なぜ「隠れ」かというと、なるべく意識しないようにしてきたから。
考えてしまうと「コンプレックスだ」と認めざるを得ないじゃないか。
 
このコンプレックスが見え隠れするのは、本屋に行ったときだ。
 
目的もなく店内をひと通りうろついてみる。目についた本をパラパラとめくってみる。そんなことを繰り返して、ハッと気づく。
 
「読みたい本がない!」「何を読んでいいのかわからない!」
 
私は何にも興味がない、やりたいこともない。
なんてつまらない人間なんだ……。
そんな虚しい気持ちに陥りながら本屋を出る。
 
そして気づく。
本屋が好きなのではなく、本屋にいるインテリっぽい自分に酔っているだけだったんだと。
 
「趣味は読書」と言える人たちがうらやましい。
 
この人たちはきっと、私の知らない世界をたくさん知っているのだろう。泣いたり笑ったり、怒ったり、いろんな人生に想いを馳せ、疑似体験してきたのだろう。
 
この人たちの言葉には含蓄があり、人生の深みが感じられる。
同時に、自分の薄っぺらさというか無知を見透かされているようで、さらに卑屈になってしまう。
 
さて、そんな「隠れ・読書コンプレックス」の私が、こともあろうか天狼院の「人生を変えるライティング講座」を受講している。
貴重な年末年始休みを返上してまで、書いてはボツ、書いてはボツを繰り返しているのだ。
 
たしか告知文に「本を読まない人でも大丈夫」と書いてあったはず。その言葉が、受講を迷っていた私の背中を押してくれた。
 
しかし、受講初日。講師の口から本の話がちょくちょく出てくるではないか!
 
「『走れメロス』 読んだことありますよね? 太宰ってめちゃくちゃ文章上手なんですよ!」
「私は村上春樹が好きなんですけど……」
 
東京会場の受講生は「ふむふむ」と頷いているようだったが、通信受講の私は家で一人ポカーンとなっていた。
(もちろん名前くらいは知っているが…)
 
読書コンプレックス発動!
おっとっと、危うく初日で脱落しそうなところを何とか踏ん張った。
 
受講二日目。
文章にストーリーを込める「ヒーローズジャーニー」という手法が紹介された。主人公の成長物語で読者の共感を得るというやり方だという。
 
受講生からの「ヒーローズジャーニーで語られているオススメの本を教えてほしい」という質問に対して、講師が挙げたのが「本日はお日柄もよく」 原田マハという人の本だった。
 
「すごく読みやすいですよ」
 
読書好きの「読みやすい」という言葉を鵜呑みにはできないが、「ヒーローズジャーニー」の説明を受けた今なら、私でも読めるかもしれない。
 
講座終了後、すぐにネットでこの本を購入した。
届いたのは大晦日の昼下がりだった。
 
パラパラパラ……。まずは数ページ読んでみる。
 
普段の私ならここで本を閉じてしまうのだが、不思議なことに次々とページをめくる自分がいた。
 
「これはたしかにヒーローズジャーニーだ」なんて思いながら、どんどん読み進めていけるではないか!
 
文中に出てくる名言に涙したりもした。
 
年越し蕎麦も後回し、紅白歌合戦も見ず、気づけば夜の12時前。
何とか2019年のうちに読み終えた。
 
読んでいる最中の疾走感!
物語の展開とともに、私の気持ちと読むペースも加速していった。
 
読み終わった後の爽快感!
目の前が急に明るくなったような、胸のつかえがとれてフワっと軽くなったような……。
 
「私、これとおんなじ気持ちを知ってる!」
 
そうだ、「ぼくらの七日間戦争」だ!
 
中学生の主人公が仲間たちとの絆を深めていく青春ストーリー。
 
当時、同年代の主人公に想いを重ねて読みふけった。続編が出るたびに本屋へ走った。
 
「私にも夢中になって読んだ本があったんだ」
 
懐かしい記憶がムクムクとよみがえり、とっさに中古本を注文した。
30年ぶりに読んでみたくなったのだ。
 
2019年最後の日。
私は「読書コンプレックス」を脱するきっかけを掴んでしまったかもしれない。
 
こじつけ理論だが、「本を読んだことがない」ということは、これからいくらでも読めるということじゃないのか? 人生を豊かにする余地が、私にはたくさんあるんじゃないか?
 
そんな風に思いはじめた矢先。
絶妙のタイミングで天狼院からのお知らせが届く。
 
天狼院店主・三浦の「最強の読みつぶし術」 本屋が教える、読書を人生に生かすための「読みつぶし術」!
 
天狼院さん、どこかで私のこと見てました?
 
今、私がこれを読まなくて、誰が読むのか!
しかも「本の福袋」までついてくるという。
 
迷わず「購入ボタン」を押した。
 
もしも、もしもだ。
 
今後私が「最強の読みつぶし術」を身につけることができたら……
長年の「読書コンプレックス」なんて吹き飛ばしてしまうんじゃないか。
 
これこそ、私が主役のヒーローズジャーニーなんじゃないの?
 
新年早々、福袋が届くのが楽しみでたまらない。
 
 
 
 

***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2020-01-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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