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メディアグランプリ

知っていると違う『子が親を選んできた』の中身


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:hikari(ライティング・ゼミ 冬休み集中コース)
 
 
「子供は親を選べないんだ! なんでこんな家に生まれてきたんだ!!」
誰しもが、人生で一度はそう叫んだことがあるのではないだろうか。
 
しかし、実は選んで生まれてきているという説がある。親や環境、生まれてくる順番や名前すらも自分で選んで生まれていると。
それが本当ならば、尚更わからないだろう。選べるなら、もっとマシな環境を選んでくるはずだ! そんなこじつけは横暴だ!! と怒りすら感じる方も多いだろう。
 
私も、当初は見当すらつかなかった。
 
だからと言って、親から
「あなたが、親を選んで生まれてきたのよ。だから仕方ないじゃない」
などと言われようものなら、はらわたが煮えくり返るだろう。
 
誰かから決めつけられるものではなく、自分で感じることが前提であり、大切なのだ。
 
私は、何不自由なく育ってきた。父は仕事人間のサラリーマンで、母は専業主婦、年の離れた兄がいる。何不自由なく生活させてもらっていたし、それなりに幸せだったと思う。
しかし、物心がついた頃から、男性に対する不信感が人一倍つよかったのである。
はじめて出来た彼氏からは暴力をふるわれ、勤め先ごとに、高圧的な男性上司が必ずいた。なぜ私の身の回りにいる男性たちは、こうも横暴なのか、と自分の人生を呪ったものだ。
 
しかし、これらの体験は、自身の幼少期に大きな要因があったと後に知ることになる。
 
それは、心理学や幼少期の心の傷(インナーチャイルド)について学びだしたからだ。
 
「男性に対する不信感を持っている人は、幼いときに、身近にいた男性に対して恐怖心を抱えていた可能性があります。何か、身に覚えはありますか?」
カウンセリングの講義で、その様に問われ……、自分の人生を振り返ってみた。
 
「そういえば……、父が『ゲームのしすぎだ!』と兄をいつも怒鳴っていました。兄と掴み合いのケンカをよくしていました」
「その時、あなたはどう感じていましたか?」
「お父さんは弱い者いじめをしてるって思いました。お兄ちゃんをイジメないでって悲しかったです。ケンカを止めに入って、弾き飛ばされたこともあって、父には敵わないと思っていました」
「では、どうなれば良いと思っていましたか?」
「……、たぶん私が強くならなきゃって思っていました。私がケンカを止められるぐらいに強くなれば、家族みんなが仲良くなると思っていました」
 
これらは当時、幼い頃の私が感じていたことそのものである。子供の頭の中で考えることは、この様に脈絡がないのだ。それらの思い込みが、実は大人になった今でも根付いている。
 
大人になった今では、容易にわかることだろう。私が強くなることは、家族が仲良くなることには直結していないと。
しかし、思い込んでしまったこの方程式はしつこく心の中に根付いてしまっているのだ。それほどにまで、幼少期(7歳ころまで)の体験とは今後の人生に大きく作用すると言われている。このようにして、生きづらさを生む要因はうまれるのだ。
 
そして、その不必要な思い込みを持っている事に気づかせるために、“男性は暴力的でこわい”という状況をつくって、教えてきてくれているのだ。
『不必要な思い込みを持っているよ。その考え方はもう必要ないよ』と。
 
私の場合で言うと、
“男性は暴力的でこわい、女性は男性に敵わない。だから、男性に勝るくらい強くならないといけない!”と自身の女性性を否定して生きてきた節がある。
 
その証拠に、男性に甘えることが出来なかったのである。職場で、どんなに辛い仕打ちを受けたとしても、男性の前で泣いたことがなかった。泣けなかったのである。
 
「どうしてあの子は、たやすく男性の前で泣けるの? いつも優しくしてもらって、ずるい!! 女の武器を使うなんて、卑怯だわ!」
とまで思っていた。どうしても女の武器を使うことを自分に許可できなかったのである。
 
周りの人たちは普通に出来ているのに、自分には出来ないことはないだろうか。このように、自分に禁止していることの中にも、幼少期体験の影は存在する。
まずは、どのような心の傷があり、どのような思い込みを持っているのかを知ることが大切である。しかし、これらは闇雲に探す必要はなく、生きづらさを感じている部分があるのならば、探してみる価値があると思っている。
 
「でも、そのような環境下にいる親をわざわざ選んで生まれてきた……という説があるなら、その理由が全く分かりません」
 
「では、自分に質問をしてみてください。『その体験を通して、自分が得たかったものは何か?』と。
例えば、親の嫌な部分を反面教師にして、親のようにはならない自分でいたかったのかもしれないし……、辛い体験をした自分だからこそ、同じような境遇の人の気持ちに寄り添うことができるのかもしれない。それはその人によって様々です。男性に甘えないことで得られたことは何だと思いますか?」
カウンセリングの講義は続く。
 
「やっぱり、男性に頼らない強い女性になりたかったんだと思います。幼少期の心の傷について学び、困っている人たちの役に立ちたかった。男性に甘えるような性格だったら、とっくに結婚して家庭に入って、勉強すらしようとも思えなかったかもしれません」
 
このカラクリを知ると、親に対する恨みつらみへの視点が大きく変化する。
「そうか! だからこの親でないといけなかったんだ!」と。
 
誰かのせいにして生きていくことは簡単かもしれない、だけど楽しくない。それらは、理想となる自分になる為に必要な装備だったのかもしれない、と考えるとゲームの主人公になったような気持ちにもなる。
スパイダーマンの変身スーツにも似ている。その装備がなければ、なりたい自分になれなかったとすると、親に感謝が生まれてくるかもしれない。
 
「では、虐待をうける子供はどうだって言うの?」
その様な声も聞こえてくるだろう。
 
そういった体験からも、様々な理由があることだろう。親に対して、身をもって何かを教えたかったのかもしれない。その体験の先に、やりたい事があるのかもしれない。それはその人にしか分からない。
 
これらの説は、押し付けでも強制でもない。もし、この考え方で、“親に対する恨み”みたいなものが少しでも軽くなるのであれば試してほしいのだ。
 
『その体験がなければ、わからなかったことは何か?』
『その体験があったからこそ、どんな自分になれているか?』
『その体験がなければ、今頃どんな自分になっていただろうか?』
解くのが難しければ難しい程、答えを見つけたときの喜びもひとしおだろう。
 
逆を言えば、『親は子を選べないのである』
だとしたら、生まれてきた子を生んでくれただけで有難いと思える。
 
状況はすぐには変えられないかもしれない。
だが、考え方はすぐに変えられる。
見える景色は、気持ちひとつで変わるのだ。
 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2020-01-07 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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