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メディアグランプリ

自分の常識は、人の非常識


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:月見里悠季(ライティング・ゼミ平日コース)
 
わたしは以前から不思議に思っている事がありました。
 
ウルトラマンは、地球に来た怪獣をやっつける、ヒーローだと言われていますが、投げ飛ばされた怪獣の下敷きになった家は潰されてしまい、「なんでうちの家の屋根に投げたんだ!新築だったのにどうしてくれるんだ!」と、ウルトラマンを恨んでいるかもしれません。
 
暴れん坊将軍では「成敗!」なんて、悪者を切ったりしますが、切られた人の子供は「父の敵!」なんて思い、将軍様を暗殺しようと一生恨む子もいるかもしれない。
 
この話を友達にしたら、「そんな事を思うのはあんたくらいじゃないの?」と笑われましたが、同じ様に思う人、本当にいないのかな?と今でも思います。
 
人は十人十色、1人1人違う考えがあり、体質があり、個性がある。
なのにみな同じ常識を持っているって、何だか不思議な感じがしませんか?
 
性格はもちろん、能力や考え方、行動のスピード、特性、脳の作りなども違うもの、
なのに人間は時に自分が正しいと思い、自分と違う人を排除しようとしがちです。
 
皆さんは会食恐怖症という言葉を聞いたことがありますか?
人前で食事をするのが怖くなるのだそうです。
 
小さい頃に学校給食や家庭で発症することが多いようで、「時間内に」「決まった量を」「残さず」食べる、これが辛いって人……。
 
身長や体重はもちろん違うし、食べ物の好みもそれぞれ違う。
 
早さもペースも量も、みんなそれぞれ違っていて良い筈なのに、学校のルールや家族の時間に従わせて、無理やり食べさせられる、学校では「みんな違って、みんな良い」なんて言っているのに、どうして作られたルールだけで縛るのだろう……。
 
「食べ物を粗末にしてはいけない」って言われるけど、いつも給食だけじゃお腹空く子もいるのだから、少ししか食べられない子は残すなら、食べてもらっても良いとすればいいのに。
 
でも先生はちゃんと食べない子を怒るし、責めるし、クラスの子にはバカにされる事が多いと聞くので、
何だかとっても理不尽に感じます。
 
お互いの特性の違いを認めて、尊重し合って生きていけば幸せになれると思うのに、
どうしてそれが出来ないのだろう?そしてみんな一緒がいいのだろう?
 
生きるために大切な食事を楽しむことが、大人になっても出来ず、人前に行くと緊張して食べられなくなるなんて……食いしん坊なわたしには、考えられない!世の中にそんな人がいる事を知り、悲しい気持ちになりました。
 
私にとっての食事は楽しいもの♪
美味しいご飯を、親しい人と一緒に「美味しいね!」なんて笑顔で笑いながら食べられる事が、
幸せこの上ない。
 
お互いに尊重し合い、楽しい時間を共に過ごせる事が幸せで、他人の特色を受け容れる、またはそういう人だと思い、受け止めるだけでもいいのに、なぜ自分と違うだけで避けたり、批判したり、悪く取ろうとするのか分かりません。
 
世の中に少人数しか持ってない機能や病を持っている方はたくさんいるようです。
 
顔のことや体の事を笑われたり、バカにされたりして、顔面恐怖症や対人恐怖症になり、人と会うことが苦痛になる人。
 
みんなと笑うタイミングが違う人、これも脳の作りが違うからこれも仕方が無い事ですが、
発達障害や自閉症もそれぞれ脳が違うので、一つとして同じ脳を持っている人はいないのです。
 
聴覚過敏、音がうるさいのが苦手でストレスになるから防音性の高いイヤーカフしているのに、音楽聞きながら人と話すなんて!って、怒られる人。
 
太陽光線に当ると湿疹がでる、吐き気や頭痛がする太陽アレルギーだから、全身で太陽に当らない様にしていると、カッコウが変だとバカにされる人。
 
本当に色んな事情をお持ちの方はいらっしゃいます。
 
これはとある園長先生の手記の話です。
1人の園児に声をかけるといつもそっぽを向くのだそうです、なんでいつもそっぽ向くのか分からないまま、「人と話をする時は顔を見て話しましょう」と、告げたそうです。
 
ですが、その子は右耳が悪くて、正面を向いていると聞き取れないので、左耳を先生の向けて話を聞いているのだと、担当の保育士に言われて、注意したことを後悔したそうです。
 
人は目の前に居る人の事を、つい自分自身の価値観で見てしまいますが、どんな事情が隠れているか分かりません、今では色んなマークやシンボルがあって、見えない事も周りに分かるように、周りの人に援助や配慮が必要なことを教えてくれます。
 
でもヘルプマークなどの知識が無いと安易に人を傷つけたり、病気を悪化させたりする可能性があります、自分と違う人の事をまずは『何でだろう』と、疑問に思い、聞いてみたり、考えてみたりして、いろいろな人の個性を楽しめる世の中になると、みんな幸せな気持ちになれるのかもと、わたしは思います。
 
皆さんの常識は本当に常識でしょうか?
今一度、考え直すきっかけになると嬉しいです。
 
 
 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2020-01-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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