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メディアグランプリ

日々の生活に流され、かつての情熱を忘れてしまった方々へ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:星永俊太郎(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
映画が面白かったら、その原作を読みたくなりませんか?
 
私は大抵原作が読みたくなって、原作本を買うのですが、この原作漫画は買うかどうか、かなり迷いました。ネットの「購入する」ボタンを目の前にして「買おうか……」「いや、やっぱり止めておこう……」何度迷ったことか。
 
いや、エロじゃないですよ。
 
でも、奥さんや娘さんに見つかったら「えー、こういうのに憧れてるの……?」「気持ち悪いー」って言われるんじゃないかと思うと、なかなか買う勇気が出ませんでした。
 
でも! 買いました。
 
どんな作品かと言うと「恋は雨上がりのように(眉月じゅん)」です。漫画が累計200万部突破し、映画も2018年に公開されたのでご存じの方も多いかもしれませんが、これ17歳の女子高生あきらが45歳バツイチのファミレス店長に恋をする話なんです。
 
ああ、恥ずかしい。店長側の年齢の男性としては「いや、違うんです、そうじゃないんです」と声を大にして言いたい。
 
別にそういうのに憧れてるんじゃないんです。でも、女子高生あきらの一途で不器用な感じが可愛いんです。
 
あきらは、陸上のエースだったのですが、足を怪我してしまい部活から足が遠のいてしまいます。熱中していたものを失い、陸上部の親友ともギクシャクしてしまいます。そんな時に立ち寄ったファミレスで店長の優しさに触れ、ファミレスでバイトすることにしました。
 
そんな店長とあきらの物語です。
 
当然、店長は言います。「俺なんかのどこがいいの? 単なる空っぽの中年だよ?」と。若い頃、小説家を目指したものの、中途半端に諦めきれず、でも日々に流され小説に真剣に向き合うことも出来ていない中年男性。そして、歳を食った分だけ世間体が気になって仕方がない。
 
そんな店長と、自分の気持ちに真っ直ぐなあきらのこんな会話に、二人の対比がよく出ています。
 
「(俺なんかと一緒に居たら)親子に間違えられちゃうよ」
「でも、親子じゃない」
「援助交際だと思われちゃうよ」
「でも、援助交際じゃない」
 
「あたしじゃダメですか?」
「君は誰が見たって素敵だよ」
 
ぐいぐいと押してくるあきらに戸惑いながらも、若さゆえの悩みや葛藤に触れることで、店長も忘れていた情熱を思い出していきます。一緒に図書館に行き「今の自分に必要な本が語りかけてくるよ」と言った店長。あきらは陸上の写真集に語りかけられ、店長は疎遠になってしまっていた小説家になった友人の本に語りかけられます。
 
私も数年前まで、特にやりたいことや目標もなく、ただただこのまま会社で時間を過ごして定年退職する日まで過ごしていくんだろうか、と思っていました。なので「俺は、空っぽの中年だよ。夢も希望もない」という店長と一緒でした。
 
私の場合は、昔から気になっていた心理学を学ぶために、心理学スクールに通い始め、仲間ができることで変わり始めました。特に、当時私が書いていた筆文字を見て
 
「こんな文字書いてみて?」
「勉強会とか開いてみたら?」
「こういう集まりあるけど行こうよ」
 
とぐいぐいと声を掛けてくれる人の影響も大きかったです。最初は、なんでも一人でできるし、人と関わるのは煩わしいとさえ思って殻に閉じこもっていたのですが、気づけば殻の外から手を差し伸べられ振り回されていました。でも、振り回された後に気がついたら、私の周りにも人が集まってくれることに気がついたのです。
 
店長にとって、あきらが殻の外から手を差し伸べ振り回す存在だったのです。そして、恐らく、あきらにとっても店長がそんな存在だったのでしょう。二人は徐々に忘れていた情熱を取り戻して行きます。
 
映画は大泉洋さんが店長役ということで見始めましたが、あっという間にあきら役の「小松菜奈」さんに目を奪われました。きつく睨む顔と、可愛らしく微笑む顔のギャップがたまりません。また、興味のない人に会うときのどうでもいい格好と、店長に会うときの可愛い格好のギャップにも笑ってしまいました。
 
ラストは映画と漫画で少し異なります。私としては映画のラストの方が好きですが、賛否両論あるようですので、できれば実際に両方見て確認してみてください。
 
そして、人生に疲れた方、日々の生活に流されて夢や目標を忘れてしまった方にも特に見て欲しいです。忘れてしまった情熱を思い出すきっかけになるかもしれませんから。
 
あ、奥さんや娘さんに見つかって「えー、こういうのに憧れてるの……?」と言われても私は責任取れませんので自己責任でお願いします。
 
 
 
 
***
 
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2020-01-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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