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我が夫婦の鼻毛問題《週刊READING LIFE Vol.66 買ってよかった! 2020年おすすめツール》


記事:大矢亮一(READING LIFE編集部ライターズ倶楽部)
 
 

夫婦間最大の問題は鼻毛にある。
 
そう断言する私が、新年2020年に是非皆さんへ是非ご紹介したいツールは『次世代ノーズピン』、そしてもう一つはサービス『ekibana』の組み合わせである。
なぜこんなに力説するかというと、それはもう、効果が半端ないからだ。
 
 
ここ数年、我が夫婦最大の問題は就寝時の、私のいびきだ。
 
結婚当初はそうでもなかったようであるが、歳を取るにつれていびきをかくようになり、カミさんが不眠症になるという事案が発生した。
 
最初のうちは愛嬌だろと自らを庇っていたが、いよいよ自分のいびきで自分が目を覚ますような状況になってみると、これは健康管理にも大変重要な問題で有ることを自覚せざるを得ない状況に陥った。
 
なぜ今までかかなかったいびきを突然かくようになったのだろうと思い、色々と調べてみると、どうやら、加齢によって喉の周りや顔の様々な筋肉が弱り、体勢によっては重力に逆らえるだけの張りを持たなくなった筋肉(そうなった場合はもはや贅肉)が重くのしかかり、気道を圧迫していびきをかくというメカニズムのようだ。
 
それに加え、私は生まれつき右の鼻の穴の奥が左の鼻の穴の奥に比べて狭いらしく(耳鼻科で調べてもらったら骨格の問題だそうだ)、これまた体制によっては呼吸に負荷がかかるそうなのだ。今までは若さがそれをなんとか回避していたが、もうそれをフォローできる若さは私には無い。
 
さてどうしたものかと、考えあぐねていたところ、インターネットの広告に『次世代ノーズピン』なるものを発見した。
 
その商品の使用者コメントを見ると、みんな装着したその日からいびきをかかなくなったという成功談が山のように寄せられていた。
これに期待したいと、すぐにポチった。
 
数週間後送られてきた商品は、アクアラングの呼吸するところが小さくなったような形状で、両の鼻の穴に突っ込む二つのホースの先みたいなチューブの突起と、それが生えている小さな箱状のプラスチックで、空気を吸い込む小さなメッシュ状の穴がたくさん開いている。その小さな穴から空気を出入りさせ、鼻の穴に差し込んだ二つのチューブの先のようなところから息をする。
 
造りも安っぽいし、鼻の中に入れる部分はペラペラしたシリコン製なので、本当にこんなものを鼻に突っ込んで大丈夫だろうかと心配になった。
 
しかし、いざそれを鼻の穴に突っ込んでみると、体感として呼吸が楽になる。但し、鼻の穴に突っ込んだチューブの先のような部分の直径が鼻の穴よりも大きいため、最初のうちは鼻の穴を無理やり広げられているようでちょっと気になる。普通より鼻の穴がちょっと大きいかなと思っていた私が気になるんだから、女性にはちょっとキツイかもしれない。ま、使う女性は少ないと思うが。
 
話を元に戻すと、確かに使用者のコメント欄に寄せられていたように、装着したその日から、カミさんからの夜中のいびきに関する苦情がなくなったので有る。数日間試してみても、カミさんからはいびきが気にならなくなったという評価をもらえた。
 
これは使えるぞ! そう意気込んでいた矢先、十日ほどたった頃、自分のいびきで、目を覚ましたことがあった。せっかく最高のツールを獲得したのに、なんてことだ。
 
そう思い、なぜ例のノーズピンが効かなくなってしまったのかを研究してみた。
 
研究して分かったことは、どうやら鼻毛が影響しているらしいということだった。
 
私は花粉症などを持っていたり、匂いに非常に敏感だったり(することが原因だと本人は頑なに信じている)するため、鼻毛が濃い。ちょっと放っておくと、イギリス紳士のお髭と見紛うような鼻毛が生えてくる(ちょっと大袈裟だけど)。
 
どうやら、その鼻毛がノーズピンを邪魔し、押し出してしまったり、鼻毛とノーズピンとの接触部分が痒くなったりで、夜中に寝ている間自分で外してしまったりしているようなのだ。
 
この問題については解決方法にあてがあった。というのも、去年偶然都営新宿線の駅で『ekibana』というサービスを見つけていたからだ。
 
その時私は新宿での映画の帰りに都営新宿線の地下通路に、オフィスなどで間仕切りに使うような淡いグリーンのボードで目隠しの囲いを作り、何か怪しげなサービスをしている人たちを目撃した。
一見すると靴磨きのようでも有るが、何かが違う。
 
近寄ってボードにピンで止めてあった貼り紙を見てみると、それがどうやら鼻毛を処理してくれるサービスで有ることが見て取れた。
 
そのサービスを発見したときの私は興味津々で、中でどんな秘術が行われているのか是非試してみたいと思い、千円札を握り締め利用者の列に加わった。
 
順番が来ると、これまた会議室にありそうな素っ気ないパイプ椅子に座らされ、洗濯バサミ型のデスクライトに鼻の穴を照らされる。その後、簡単な施術に関する説明の後、保湿剤を綿棒で鼻の穴の中に塗られ
 
「ちょっと熱いですよ」
 
という言葉とともに、鼻の穴に熱い水飴のようなものを突っ込まれる。これは、後でわかったことなのだが、熱したワックスだそうだ。
 
両の鼻の穴に突っ込まれたワックスは棒の先端についており、少し固まり具合をみて
 
「少し衝撃が来ます」
 
の声とともに、勢いよく引っこ抜かれる。
柔らかい何かに頭をぶつけたようなガツンという衝撃がある。しかし、説明を受けたように、不思議と鼻毛を抜かれたという痛みは感じない。
 
「もう片方も行きます」
 
そして反対側の鼻の穴の中のワックスも引き抜かれる。どこか遠くで、ブチブチと鼻毛が引っこ抜かれる音が聞こえた気がする。
 
これを二、三度行い、最後は残った毛を毛抜きで丁寧に引っこ抜いてくれて完了。
この間わずか十分程度の出来事である。
 
終わってから鏡に自分の鼻の穴を移してみると、今まで見たことのない、鼻の穴の奥が見える。鼻毛がない。つんつるりんである。
 
しかし、比較的浅いところの毛を処理しているだけなので、呼吸には大きな影響はないそうだ。確かに、呼吸しやすくはなったが、吸い込んだホコリでむせるような感覚もない。非常に気持ちが良い。
 
『ekibana』は鼻毛を適切に処理してくれて、快適なnose lifeを提供してくれる極めて優秀なサービスなのだ(ホームページにそう書いてある)。
 
話を戻すと、ノーズピンを阻害する鼻毛を綺麗に処理し、改めてノーズピンを両の鼻の穴に指すと、もう今まで吸ったことのないような量の空気を吸い込んだり吐いたりすることができるのだ。
 
呼吸ができるって、頭もスッキリするし、本当に素晴らしいと思える。
 
そして就寝時である。
 
ノーズピンはぴったり鼻の穴に収まり、呼吸も楽になった。
 
そして快適な眠りにつく。
 
翌朝、案の定カミさんからのいびきに関する苦情はなかった。

その後も順調である。
 
もう一つの副次的な効果として、自分の体調も良くなるのだ。これは、やはり夜中に呼吸が苦しくて、浅い眠りになってしまっていたようで、きっと無意識に起きてしまっていたのだろう。しかし、呼吸と同じように深くゆっくり眠れるようになり、脳に酸素を十分に送ることができるようになった私の眠りは、大変質の高いものになったと思われる。
 
十分質の高い睡眠をとって、気持ちに余裕が生まれるようになった私とカミさんは、いびきの問題に悩まされることがなく、無事夫婦の危機も回避することができた。
 
そう、夫婦にとっていびき、そしてそれを助長する鼻毛の問題は大変深刻なのである。
 
2020年新しい年、もしも同じようなお悩みをお持ちの方がいたら、是非、『次世代ノーズピン』と『ekibana』を使ってみて欲しい。お勧めのツール&サービスである。

 
 
 
 

◽︎大矢亮一((READING LIFE編集部ライターズ倶楽部)
東京在住。今もまだ何者でもない。

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