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漫画みたいな人Y君の話

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:ハンプティ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群……。
 
私は漫画が好きだが、漫画を読むたび、「現実にはこんな人絶対いないよな」と思ってしまう。
 
少女マンガだったら、主人公が高確率で好きになるのが、顔も頭も運動神経もよくて、おまけに性格もいいという男の子。
「そりゃこんな男の子が目の前に現れたら、誰だって好きになるって。現実にはこんな人いないよ」と思っていた。
 
しかし、いたのだ。
 
しかも、私の身近に。
 
そのことに、私が気づいたのは、20歳を過ぎた地元での同窓会であった。
 
「年末、同窓会行かない?」
大学卒業が目前に迫った4年生の冬。年末に小学校の同窓会が開かれることとなった。
 
全員ではないものの、20人くらい集まっての同窓会。
 
小学校のメンバーはみんな仲が良く、その中でも特に仲の良かった子たちも参加するということで、私は迷うことなく、同窓会の出席を決めた。
 
ここで、注意して頂きたいことがある。
実は、小学校のメンバーとの同窓会は、幼稚園や中学校のときのメンバーとの同窓会でもあるのだ。
 
このように話すと、「エスカレーター式の私立の学校なの?」と聞かれることが、そうではない。
 
単に田舎で、他の地域と距離的に離れていたため、幼稚園・小学校・中学校と持ち上がりになっただけだ。
 
したがって、幼稚園・小学校・中学校の同級生たちはみんな、物心つく前から、それぞれの同級生たちのことをよく知っている。
同級生の家の場所や誕生日、その子のお母さんやお父さんが何の仕事をしているかも、大体わかってしまうのだ。
 
高校生になって知ったことだが、同学年の友達のこれらの情報が大体わかるというのは、相当特殊なことらしい。
 
ともかく、そんな特殊な環境下でみんな育ったため、話のネタにはつきないし、みんな仲がいい。
同窓会も、すごく楽しかった。
 
そして、楽しすぎて私はお酒をいささか飲みすぎてしまった。
 
友達に介抱されつつ、周りをみると、私と介抱している子たち以外の女子は全員、ある一人の男子のところに集まって話をしていた。
 
そのほかの男子は、ぽつんと取り残され、男子だけで飲んでいる状態。
 
何ということだろう!
 
そのハーレム状態を目撃し、私は衝撃を受けた。
 
そのハーレムの中心人物はY君。
 
Y君は凛々しい顔をした、お母様方にも人気のイケメン。
剣道を小学校から中学校まで続けており、中学のときは剣道部主将であった。
さらに、成績もよく、中学では生徒会長も務めた。なので、先生受けもよい。
 
身近にいすぎて、当たり前のように感じていたが、事実を列挙すると、本当に漫画の人物のようではないか。
 
今まで、気づかなかったなんて!
 
確かに、記憶を掘り起こすと、Y君の漫画みたいなイケメンエピソードは数々出てくる。
 
礼儀正しい彼は当時から、保護者受け抜群であった。(特にお母様方の)
私の母なんて、実家に帰るといまだにY君の話をしたがる。
 
また、私が中学生のとき、他校の生徒会との交流会があったのだが、そこでも当然のようにY君はもてた。
「Y君、他校の女子からめっちゃ連絡先きかれてたよ!」その交流会に一緒に行っていた女子が後日みんなに話して回っていたことを覚えている。
 
そして、彼の特筆すべきところは、男にもモテるということだ。
それも、まじめな男子からヤンキーまで全員に。
 
普通は、女子にそれだけモテるのであれば、僻みの対象になりそうなものだが、彼にはそれもなかった。
 
みんなに分け隔てなく接し、みんなから好かれていた。
 
今年の年末年始、また小学校のときのメンバーで同窓会があった。
Y君は来ていなかったが、それでもY君の近況など、彼の話題が多くあがった。
 
以前の同窓会のときの「Y君のハーレム現象」についても話をした。
男子は口々に言った。
「Y君ならしょうがない」と。
 
「漫画みたいなイケメンは、なかなか現実にいない」
最近、婚活に励んでいる私の友達は、よくこういうセリフを言う。
 
「理想の人になかなか出会えない」
そんな人は、身近な人を観察してみると面白い発見があるかもしれない。
 
距離が近くて気づかなかったけど、実はすごい人、素敵な人ってたくさんいると思う。
ただ近くて気づいていないだけで。
 
ちなみに、大人になってY君の話をすると、女子の多くが彼に恋していたことがわかった。
 
「素敵な人がいても、近くて気づいていない。周りをもと観察してみたらいい」なんて、さっきはえらそうに書いたけど、当時私が恋に対して、ただ単に疎かっただっただけかもしれないな。
 
 
 
 
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2020-02-14 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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