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悪用厳禁! 人を動かす心理学で人間関係を改善する方法


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:綿谷しふみ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
私は心理学系の本が好きでその手の本を読み漁っている。と言っても自己肯定感を上げるなどの自分の内面を見つめる類のものではない。
 
どうすれば人を動かせるのかという、ちょっと腹黒い系の本である。
 
けれど自分のことを腹黒いと思ったことは一度もなく、どちらかと言えば腹白いと思っている。
 
そもそもどうしてこの類の本が好きなのかと言うと、人とうまく付き合いたいからの一言につきるかもしれない。
 
だって同じことをいうのでも言い方ひとつで相手への印象が変わり、悪く思われることもよく思われることもあるのだから、コミュニケーションは侮れないのだ。
 
アメリカ史上最悪と言ってもいい連続殺人犯テッド・バンディーをご存じだろうか。
 
彼は1970年代に三十数人ものうら若き乙女を残酷な手口で次々に殺害したサイコパス。
 
にもかかわらず全くそうは感じさせない彼のコミュニケーション能力の高さに学べるところがたくさんあると思うのだ。
 
彼は紛れもない殺人鬼。それなのに「ホントにこの人なのか。人違いではないのか」と思わせるたたずまいには目を見張るものがある。
 
何よりもこの鬼畜にファンがいたというからびっくり仰天。だけどなんとなくわからなくはない気もする。
 
だってとても魅力的だから。表面上の彼とホントの彼のアンビバレンツに興味をそそられてならないのだ。
恵まれた容姿に頭の回転の速さによることも多いのかもしれないが、それだけではない何かに好奇心をかきたてられる。
 
その何かを探るのに私が注目したのは彼がサイコパスであるということだ。ここでちょっとサイコパスについて説明しよう。
 
サイコパスとは感情を持たず自分の利益のために人を利用することをいとわない人物のこと。
 
相手の痛みなんてちっともわからず、罪悪感なんてこれっぽっちもない。だからこそ残忍な手口でいとも簡単に人を殺めることができるわけなのだが。
 
ただ驚くことにサイコパスには人を殺さないよいサイコパスと殺人鬼の2つのタイプが存在する。
 
なんと世界中の4割のCEOがよいサイコパスだと言われているから驚きだ。理由は単純明快。
 
リストラなどの心痛む決断もいとも簡単にやってのけ、感情に左右されず決断ができるから。
 
そして何よりもサイコパスは異常なほど魅力的と言われており、その魅力こそが頂点まで上り詰めるための要素の1つではないかと思うのだ。
 
魅力があれば仕事の能力もかさ上げされて見えたりする。人の心を動かすこともたわいもないことだろう。前述した殺人鬼テッド・バンディーも自信満々に身振り手振りを加えながら自分の無実を主張していた。嘘をついていることをわかっていても、ホントはいい人なんじゃないのと錯覚させられてしまう。
 
けれどもサイコパスの人を動かす魅力を手に入れるのは並大抵ではない気がする。
 
自分を良く見せるためなら嘘も平気でつき、人を利用することだっていとわない。その上に成り立っている魅力であれば、マネするのはちょっと難しいと思ってしまう。
 
ならば自分を魅力的にみせ、人と良好な関係を気づくためには、どんなコミュニケーションをとればいいのだろうか。
 
そこで登場するのが人を動かす心理学。これは何も相手を思い通りに動かせるようになるというものではない。
 
人間の思考の特徴を理解し、コミュニケーションに生かすことで、良好な関係を築いていくものだ。
 
では私たちの思考は一体全体どんな特徴があるのだろうか。
 
私たちは考えながら自分自身のことをコントロールし行動していると錯覚しがちだけれど、実はそうではない。
 
9割が直感で動いているのだ。直感部分は無意識であり、無意識であるがゆえに、そこに上手く働きかけることによって反応が違ってくるわけだ。マーケティングでも多く利用されている。
 
たとえばデートに誘う時、「すごく美味しいイタリアンのお店があるから一緒にいかない?」というよりも、「お店の雰囲気はあなたが気に入りそうな落ち着いた、たたずまいで、あなたの好物のゴルゴンゾーラのピザが世界一美味しいイタリアンのお店があるから一緒に行かない?」と誘った方が成功確率は上がる。
 
なぜかというと同じ誘うにも受け取られ方が違うから。前者は他人事と認識するのに対し、後者は自分のことと捉え思考が動き出すために成功しやすいのだ。
 
通常のコミュニケーションでも伝え方を少し変えるだけで、相手も自分も気分よくいられるなら、こんないいことはないと思うのだ。
 
私も日々、人を動かす心理学のインプットとアウトプットを繰り返している。悪用厳禁のこの心理学をすべての人が学ぶと人間関係がとても良好なものになり、悩みの種が消えるのではないかと思うのだがどうだろう。
 
 
 
 
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2020-02-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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