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ダイエットは最高のソシャゲである


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記事:近藤佑子(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
ダイエットは現代人の永遠の課題だ。
 
私自身、20代前半の頃まではかろうじて標準体重だったものを、学生時代の論文のストレス、就職が決まらないストレス、そして仕事のストレスから、標準体重を大きく超えてしまう状態が長く続いていた。ジムに行ったり糖質制限をしたり、さまざまな取り組みを行ってきたが、なかなか痩せられなかった。
 
そんな私だったが、2018年、1年間で約10kg減量することができた。理想的なペースだ。よく「どうやったの?」と聞かれるが、いろいろやってきたものの、結局は食事に気を遣い、適度な運動を継続し続けた結果だ。それが大変難しいこともよくわかっている。今回は、なぜダイエットのための取り組みが継続できたかを紹介しよう。
ダイエットは自分育成ゲームである
ダイエットには幾度となく取り組んできたが、今回成功した一つの要因として、本を読み、学習してきたことが挙げられると思う。ダイエットに本気で取り組もうと思った私は、身体の仕組み、筋トレのやり方、糖質制限や栄養、痩せるためのマインドなど、さまざまな書籍を読んだ。これが非常に有効だった。書籍で学ぶ家庭は、自分の欲望をうまく操縦し、モチベーションを維持するために、まるで攻略サイトで人生の攻略方法を探しているかのようだ。
 
高精度な体組成計で、定期的に体重や体脂肪率を計測したのもよかった。自分の身体の状態がわかるということ、そして、自分のパラメーターがより良くなっていくのも楽しかった。数字を見るのも楽しいが、痩せて身体が軽くなり、快適に暮らせるのはもっと良かった。そして、自分の身体の嫌なところが一つ減ると、これまで投げやりになっていたおしゃれや美容にも着手するようになり、だんだんと自己肯定感が上がってきた。当たり前の話ではあるが、自分の実生活にいい影響がでてくるのだ。
 
「触覚フィードバック」というテクノロジーがある。これは、人間の皮膚に力や振動、動きを与えるもので、たとえばコンシューマーゲーム機のNintendo Switchでは、ゲームでの操作や、ゲーム内のキャラクターが受けた攻撃に合わせて、コントローラーがブルッと震えることがある。VRの分野ではよりリアルな触覚フィードバックを追求し、例えばVR空間でスカイダイビングを体験する際に、上から吊るされて下から扇風機で風に吹かれると、かなりリアリティのある体験ができる。そういうテクノロジーだ。
 
ダイエットのプロセスとは、究極の触覚フィードバックがある育成ゲームのように思える。ゲーム感覚で日々を攻略し、自分のパラメーターをより良い状態にしていくと、段々と身体が軽くなってきて、最終的に自己肯定感が上がるという、ゲームの報酬が現実のものになるのだ。
ダイエットは日々のミッションの連続である
そうして2018年には、ゲーム感覚で自分を操縦し、ダイエットに成功することができた。翌年の2019年は、かろうじて大きなリバウンドはしなかったものの、仕事やその他で忙しくしていると、つい食事に気を遣えなかったり、運動がおろそかになったりで、やや身体が緩んできた。
 
そんな私は、「何秒でもいいからプランクを絶対に毎日やる」という目標設定をすることにした。当日疲れてようが、粉瘤の手術で背中を負傷してようが、「30秒はやるぞ」と決めて継続するのだ。すると、10日、30日、60日……と継続できる日数が増えていった。ここまでいくと、辞める方が難しい。
 
プランクが継続できるようになると、他のことも習慣化したくなった。食事記録、体重記録、サプリを飲む、1口20回噛む、週2回ジムに行く、といった、さまざまな小さな習慣が増えていった。
 
プランクをしているとよく「痩せますか?」と言われる。たしかにプランクをやり始めのころから体重は2kg落ちて、お腹もスッキリしてきた。しかしそれよりも、プランクを継続している状態が、他の減量につながる習慣化をも継続できる「痩せマインド」を継続している状態といえることが大きい。
 
ソーシャルゲーム(ソシャゲ)では、毎日ログインしてもらうために、日々何かしらのタスクをこなすことを求める「ミッション」が設定されていることが多いが、これがまたソシャゲを辞めるのが難しい要因なのである。毎日絶対にプランクをやるというのは、そうしたミッションを日々こなしているような感覚に近い。
ダイエットは最高のソシャゲである
ダイエットは、最強の自分育成ゲームであり、日々のミッションをこなしていくような感覚で取り組んでいくもの。つまりダイエットは最高のソシャゲである。この最高のゲームは、自分の人生と兼ねてるから時間を無駄にすることがない。人生というゲームが一番楽しいと思える。でも、日々のミッションのおかげで、大好きなゲームをやる時間が減ってしまったのはちょっと悲しいことではあるが。
 
 
 
 
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2020-02-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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