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メディアグランプリ

人生を変えるには環境を変えるのがいいよ、を実感した話


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:星永俊太郎 (ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
自分のことを、やる気がなくてダメなやつだと思ってた。
 
一日中パソコン作業する仕事だが、仕事中にぼーっとネットサーフィンをしたり、長めの休憩を取ったりして一日を過ごすことが多かった。でも、人が傍を通ると仕事してないのがバレるんじゃないか? とビクビクしてもいた。
 
「あーあ、やる気でないなー。どうしたらやる気って出るんだろ? 役に立ってる気もしないし、俺ってダメなやつだなあ」
 
罪悪感で一杯だった。どんどん自分のことを嫌いになり、ストレスから毎日疲れて仕方がなかった。
 
そんなある日、休憩を取るのすら忘れて仕事に取り組んでいる自分に気づいた。
 
「あれ? 俺どうしたんだろう?」
 
自分でも不思議だった。でも、変化といえば一つしかなかった。
 
そう、パソコンが新しくなったことだった。
 
これまで使っていたパソコンは、朝電源を入れてからメールが見れるようになるまでに20−30分掛かった。資料を見ようとエクセルやパワーポイントを立ち上げると、立ち上がるまでに数分掛かかるし、メールソフトに至ってはインデックスファイルという検索を早くするためのデータベースを作成するらしいのだが、処理に時間がかかりすぎてインデックスファイルが完成せず、結果的にメールの検索ができない状態だった。ついさっき見たはずのメールをもう一度見つけようとしても見つけ出せないのだ。そして何よりも、一日に1回、もしくは2回パソコンが固まってしまうのだ。そんなときはどうするか? 強制再起動するしかない。そうすると、また使えるようになるために20−30分ぼーっと待つ必要があった。
 
いや、これが平成・令和で使うパソコンなのか? 家で使うパソコンのほうが100倍(個人の感想です)快適だぞ! と憤りながら使い続けてきた。
 
情報セキュリティに敏感な昨今の事情から、様々なセキュリティソフトを入れさせられていた。HDDの暗号化、ウィルスソフト、PCの使用状況監視ツール……。これらがパソコンの処理速度の圧倒的低下を招いていたんだと思う。だって、いくらなんでも平成時代の後半に導入したパソコンの能力がこんなに低いわけないんだもの。今の人にはわからないかもしれないけど、Windows95導入時のPentium CPU時代のような動作感といっても言い過ぎではないだろう(個人の感想です)
 
新しいパソコンでは、電源を入れてすぐにメールが見られる! エクセルもパワーポイントもすぐに立ち上がる! メールの検索もできる! なによりパソコンが固まらない! 快適だ。神のツールのように思える。
 
そして、パソコンが新しくなったことで、私のやる気が低下していた原因がパソコンにあったことに気がついた。
 
流れとしてはこうだ。
 
資料を作ろうとしてアプリを立ち上げる。
→ なかなか立ち上がらない。
→ 待ってる間に、別のことをしようと、別のアプリを立ち上げる
→ 余計に遅くなってしまい、両方のアプリが立ち上がってこない。
→ 仕方ないから、ネットサーフィンでもするか。
→ しばらく時間が経つ……
→ はっ! 結局、俺は何をしようとしてたんだっけ?
 
メールチェックをしよう。
→ すぐに返事できないものは、個別ウインドウとして開いたままにしておいて、後からチェックしよう
→ 別の作業をする
→ そのうち、パソコンが固まってしまい、強制再起動する
→ はっ! 結局、返事できてないメールはどれだったんだっけ?
 
これだったんだ。
 
集中力を高めて「さあ、やろう!」となったときに、アプリ起動に時間を取られてしまい、集中力が削がれてしまっていたんだ。そして、自分のやりたいタイミングでできないことにストレスが溜まっていっていた。
 
仕方ないから、待ってる最中に別のことをすることで、結局何をどこまでやったのかわからなくなってしまっていた。
 
それで、気づけばネットサーフィンや休憩ばっかりとってる印象が残って、罪悪感で疲れ切っていたんだ。
 
人生を変えたければ環境を変えろって言葉を聞いたことがあって、これまでは「こんなに仕事へのやる気が無いんだったら仕事辞めたほうがいいのかな」とまで思ったこともあったが、実はパソコンが変わっただけであっさりと仕事に対するやる気も変わってしまった。
 
だから、人生を変えたい! とか、自分はダメな奴だ……って思ってる人は、まずは環境を変えてみたらいいんじゃないかな。そんな大きな変化じゃなくていい。会社を辞めなくても、これまでの人間関係をすべて捨てなくてもいい。単に自分が使ってるツールや、やり方を変えてみるだけでも大きな変化が得られるかもしれない。
 
まずは、身近なものを見直してみませんか? 身近すぎて、当たり前過ぎて気づけないかもしれないけど、不便だなと思うこと、我慢してやってるやり方。それらを見直すことで、大きな変化が生まれるかもしれない。
 
なんでもかんでも環境のせいにするのがいいとは思わないけど、真面目な人は自分のことを責めがちなので、自分のことを責める前に、変えられること、見直せることについて考えてみたらいいんじゃないかな。
 
私の場合、今はパソコンの反応が良すぎて、自分の思うことが次々とできてしまい、逆に休憩するタイミングを逃してしまう。気づけば終業時間だ。頻繁に休憩する時間があった前のパソコンが少し懐かしい。
 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2020-03-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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