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メディアグランプリ

意識しないと、空気になっちゃうよ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:山本 正和(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「……ん??わからない」
 
ドラッグストアで買い物をしている時に、妻にお風呂掃除で使っている洗剤があとどれくらい残っているのかを聞かれた時に出た言葉である。
 
「え?毎日お風呂掃除してくれているから、洗剤を使っているでしょ?」
「使っているよ。でも、全然わからない…」
 
確かに毎日使っている。洗剤を持っているので、重さくらいはわかるはずだ。でも、わからないのだ。こんなことって、みなさんにも経験があるのではないだろうか。
 
以前受けたセミナーでも、同様のことがあった。
 
セミナー講師から、セミナー開始から1時間くらいたった頃だろうか、質問があった。
「もうずっと見ているはずですが、アシスタントのFさんの靴の色、わかりますか?」
講座中ずっと講師の隣にいたアシスタントの人、その質問の時には後ろに移動していて見えないのだが、今まで1時間くらいずっと見ていたはず。なのに、わからない。
 
さらに、講師は続ける。
「もっと見ていたはずですが、わたしのネクタイの色わかります?」
 
あれ?いつの間にかネクタイをとって隠している。確かに、さっきまでネクタイをしていた。でも、色までわからない。1時間ずっと見ていたはずなのに…
 
「実は、人って見ているようで見えていないんだよ。意識をすることで初めて見えてくるものなんだ」
 
その講師は、この話に加えて、自分の好きなアーティストの曲は、あちらこちらで流れているのを聞くけど、そんなにそのアーティストに興味がない人にとっては、そんなに流れているなんてわからないという話や、妊婦さんになったとたん、街中に妊婦さんがたくさんいることに気づくといったことがあるという話も付け加えて話してくれた。
 
すごいな。見ること、聞くこと、様々なことが、意識をしていないと、空気みたいに、そこにあるのに、見えないものになってしまうんだ。
 
それ以来、わたしは、洗剤の残りの量も聞かれたらすぐに答えられるようになった。
 
また、わたしの仕事である学校の教師の仕事にも大きな良い影響が出た。
 
子どもたちが何をしていたかを、その日の夕方思い出そうとすると、案外思い出せないもの。どんな服を着ていたのかや、そもそもどの席に誰が座っているのかを思い出そうとしても、意外にも
「あれ?とおるくんってどこの席だったっけ?」
と、なってしまう。一日中見ていたはずなのに…
 
そこで、朝に決めることにした。
「今日は、授業の準備をしている人を見つけよう」
「今日は、あいさつを元気よくできる人を見つけよう」
 
自分なりに、見る視点を決めて、1日を過ごす。こうすることによって、はっきりと見えてくるのだ。そして、見る視点については、様々な視点をもっている教師のほうが、子どもたちにたくさんの力をつけることができるであろう。そう考えながら、毎日少しずつ本を読んで、視点を増やしている。
 
視点を増やすことで、子どもへの捉え方もより深くなり、その子の行動にある裏の気持ちがわかるようになってきた。
 
視点をもつこと。さらには、視点を増やすことってこんなにも大切なんだなってつくづく感じた。そして、たくさんの本や人に出会うことで視点を増やすことができることにも気が付いた。
 
気づきの連続で、わたしは、何を見えるようにしようかなって毎日朝に決めることが楽しくなっていた。そして、もっとも重要なことを発見した。
 
「そうか!何を見るのかを決めることができるということは、毎日を自分で幸せにも不幸せにもできるんだ」
 
誰もいない部屋で、ほうじ茶を飲みながら、叫んでしまった。
 
いつも不満や愚痴を言っている人は、そういうことばかり目や耳に入ってくる。悲しいことばかり考えている人には、悲しいことばかり。
失敗したらどうしようって考えている人には、不安なことばかり入ってくるのだ。
 
ということは、その逆がある。
いつも、ワクワクすることを言っている人は、ワクワクしたことが入ってくる。「ありがとう」と感謝の気持ちをもっている人には、有難いことが入ってくる。ラッキーだなって思っている人には、ラッキーが入ってくる。
なりたい自分の理想や目標、やりたいことを思い描いている人には、そのために必要なことが現れるのだ。
 
今世の中は、コロナウイルスのニュースばかり。何も考えていなければ、不安をあおられ、不安になるばかり。そうするほかの、様々な不安なことが見えてくる。
 
同じ出来事でも、自分次第で、景色は変わる。
 
ニュースがあおってくる不安にばかり目を向けるのではなく、自分の見たいものを自分で選んで見ていくことで毎日を幸せに過ごすという生き方もいかがでしょうか。
 
 
 
 
*** この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2020-03-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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