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夫婦でいる時間が楽しくなる方法

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:佐々木雅明 (ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 

コロナ離婚というのが流行しているらしい。
自分の周りでも離婚とまではいかなくても、24時間旦那と一緒にいるなんて苦痛、子供がいるから何とかなるけど2人なら絶対無理などの声も聞こえる。
 

夫婦が24時間一緒にいることは難しいことなのだろうか。

 

そんな自分も過去2回離婚を経験している。
2回とも相手から離婚を切り出された男である。
 

1人目は、私が出張中に実家に帰りそのまま、
2人目は、元嫁が記憶喪失となり、私の存在がわからなくなるというドラマみたいな展開も経験した
 

さすがにバツ2はショックであった。

 

自分の気持ちを安心させるために、バツ2仲間を探す卑屈な生活だった。

 

元妻に共通して言われたのは、「お互い本音で話し合わなかったね」ということだ。

 

会話は、結婚当初はそれなりにあったが、年を重ねるごとに会話が少なくなっていった。
それが、夫婦であり毎日一緒にいるんだから当然、っていうか言わなくても察ししてくれるの夫婦であるとい自分の価値観があった。
 

友人も「なんでおまえが離婚するか不思議だ」と言われるほど、コミュニケーション能力が低いとわけでもない。

 

しかし、相手が本音で話せないという事は、何か問題があるのだろうと思い、それを知りたくなった。

 

転機は、問題を解決しようと思って通った心理学スクールである。
当時心理学とは人を思うようにコントロールするものみたいな怪しいイメージがあったが、なんとか今の自分を変えたいと思い通学を決めた。何かにすがりたいという思いだったのかもしれない。
 

そのスクールで出会ったのが、Iメッセージという自己開示方法である。

 

けんかはお互い嫌な気持ちで終わることが多い。
それを防ぐために、怒りを感じた時は自分の本心を伝えましょうという技法である。
 

人が怒るメカニズムは、怒りの前にまずその人の行動への期待があると知った。
それを裏切られたときに怒りに変わるのである。
 

例えば、冷蔵庫のプリンを食べられて怒るのは、家族が食べずにおいてくれるだろうという期待があったから。
部屋が汚くて怒るのは、綺麗にしてくれているという期待があったから
ごはんがなくて怒るのは、奥さんがおいしいご飯を作って待っていてくれるという期待があったから
靴下を床に脱ぎっぱなしで起こるのは、洗濯籠に入れてくれるだろうという期待があったからである。
 

この怒りを最初にぶつけるとけんかになるから、期待を正直に自己開示して素直な感情で伝えましょうということなのだ。

 

プリンを食べるのを楽しみにしていたのに、食べられて(私は)悲しい。
部屋を綺麗にしてくれると、(私は)うれしい
おいしいご飯を作って待ってくれていると(私は)うれしいし頑張れる。
靴下は洗濯籠に入れてくれると(私は)助かる。
 

など、主語を自分にして本心を伝える。
これが怒らずに、相手にしてほしいことを伝える方法なのだ。
 

過去の自分は、本心を伝えずにただ怒りだけをぶつけていたのだろう。

 

結婚したからと言って、奥さんは自分の所有物になるわけでもなく、お互い一人の人間である。
でも、なぜか家族になると丁寧に伝えなくなる。
そうすると、本心とは違う形で相手に伝わり、その積み重ねが夫婦関係にズレを生じさせると思う。
 

それで、本音で話せなかった関係性になったのだと思う。

 

現在、私は3度目の結婚生活を送っている。

 

短い言葉でも、自分の本心を素直に伝えている。
そうすると、相手も同じように本心を伝えてくれる。
 

自分から発信すれば相手も同じような対応をしてくれる
相手は自分の鏡だという意味がわかった
 

夫婦なら察しろよという気持ちはもう一ミリもない。
超能力者じゃない限り相手の気持ちなんて察せないという当たり前のこと。
だから、伝えることは大事なのだと思う。
 

そんなうまくいくのかよという声が聞こえてくる。

 

おっしゃる通り、うまくいかない時もある。
相手が思ったような反応をしない時もある。
最初はほぼ冷たい反応だろうと思う。
 

そんな時は、相手に歩み寄った自分をほめることにしている。

 

自分が伝えたいから伝えたでいいと思っている。
その方が自分の意志で今を生きていると思えるからである。
 

最近夫婦関係は、植物を育てるのと似ていると感じる。
なぜなら、植物は見返りを求めずに育てるといつの間にか素敵な花をさかせてくれる。
夫婦も、見返りを求めず自分から与える続けることでいつの間にか素敵な関係になる。
 

それが、一緒にいる時間が楽しくなる方法なのかもしれない。

 

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2020-04-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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