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率直なセラピストになりたい理由


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:谷村美和(ライティング・ゼミGW集中コース)
 
 
私は、アロマセラピストは優しい母親のような存在だと思っていた。
自分も、お客様のどのような態度にもニコニコし受け入れ、話を聴くべきだと本気で思っていた。
 
アロマセラピスト養成クラスの授業で、理想のアロマセラピスト像を10人の生徒で共有したことがある。
スクールの先生が言った。
「よく出た意見は、話を聞いてくれるセラピストですね。自分に寄り添ってくれるという姿勢には、また来たいと思わせる力がありますよね。
もし、今、私がそういう特別なセラピストがいたら、2時間2万円払っても価値があると思います」
その教室にいた9人が、頷いた。そういう人に出会いたいね、などと言いながら。
 
私は、この時、黙っていた。
なぜなら、私には秘密にしておきたい、あこがれのアロマセラピストがいたからだ。
1時間近く話を聴く。医学など、様々な分野から得た知識で、患者さんの疑問に答えてくれる。ゆっくりとした話し方で、ゆっくりと相槌を打つ。笑顔を絶やさない。
「私も病気だったけど治って、人に手当できるようになった。病気の時はこんな事ができるようになるなんて思わなかった」という言葉は、生き仏に出会ったような気持ちにさせた。
そういう、ホカホカした思いを持った状態で、素肌に触れるアロマトリートメントを受けた。その後、時々アロマの話ができた。
 
アロマセラピスト養成クラスを修了し、私はアロマセラピストの資格を取った。
 
その後すぐ、交通事故に遭った。利き手の、手首が痛くて動かなくなった。
日常生活に支障をきたすレベルだった。
行きつけのアロマサロンのセラピストで気持ちを話した。話すことが整理することだと思っていた。
一人ではまとめられない、うまく行かない不安を話した。私はどんどん話した。心の内をすべて出した。そして触れてもらい、なだめてもらった。
 
「君、やさしくされたいと思いすぎている。それは依存だよ」
と、理学療法士は言った。
その理学療法士は、子どもを谷に落とす獅子のようだった。落として、自分の力で這い上がらせる。這い上がり方を教える。
自力で這い上がることが、その人が大事にしていることだった。スポーツをしていて、怪我をすることが多く、鍼灸やマッサージで自分を治療するのだそうだ。
「自分で自分を癒すことは、あなたにもできる!  」
と、獅子は言った。
谷底の中で、自分で自分を癒す、ということがキーワードとなった。
正直言って、人に自分を良くしてもらおうとすることに、疲れていた。
 
やがて、私は、セルフケアおたくになった。
薬以外の、気持ちを整理する方法を探し当てたからだ。
 
きっかけは、ロフトに言った時、アロマの棚の横に、見たことのない、小瓶がずらりと並んでいる一角があった。
棚の横に、感情の辞書のような本があると発見した。
この本と出会って、自分がなぜ自分を癒せなかったか理解できた。感情にまつわるボキャブラリーが少なく、主張する能力が育っていないと理解した。このままでは、人にうまく使われてしまう傾向があると悟った。
私が知った38種類の小瓶は、ハーブの花からできている。バッチフラワーレメディという。ハーブの本にも出てくる。だから、ハーブやアロマの親戚だと思って、飲めばネタになると思って人体実験したくて飲んだ。
 
その結果、バッチフラワーレメディはサバイバル術だ思った。感情について知り、不調を整え、人の話の聞き方を学べる。ここには、生きるための知恵が詰まっている。
その変化が楽しくて、専門のクラスで学んだ。
自分の不調を整える方法と、お客様の気持ちを聴きその人の解決策を提案するスキルを得た。
お客様が今、何を感じているかを尋ね、話を聴く。45分間は話を聞き続ける。そして解決策としてハーブの花からできた液体を選び提案する。そのために、話の聴き方をトレーニングした。
 
すると、話を聴く時間は60分が適切だということがわかった。
相手の話から聞き取れなかった言葉を引き出す必要もある。こういうことを聴いて、こういうふうに思ったけれど解釈は合っていますかと尋ねる必要がある。
ことはとても大事だと知った。相手が、私は今何を話しているのかを理解する手助けとなる。
 
そのために、必要なことは、率直であることだ。
変に、演技しないことが大事だと気づいた。自分ではない人を演じても、人はすぐ見抜く。
 
アロマセラピストの、こうあるべき像から抜け、人に気持ちの整理を要求しなくなったら自由になれた。
そのことに気づかせてくれるきっかけとなった出会いに感謝したい。
 
 
 
 
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2020-05-07 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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