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「面倒くさい」は心地よさへの道しるべ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:Takahiro Kawasaki(ライティング・ゼミGW集中コース)
 
 
あなたはどんな時に、面倒くさい、と感じますか?
 
自慢ではないが、私は無類の面倒くさがり屋である。掃除や部屋の片づけは当然、ひどい時は、部屋で財布を広げ、500円玉を落としても拾わないのだ。何故か? 面倒だからだ。どうせ部屋の中だし、無くなりはしない、今拾う必要はないだろう、と思うのだ。だから、もし『世界 面倒くさがり選手権』があれば、私は間違いなく上位入賞する自信がある。
 
だいたい世の中は面倒なことが多い。洗濯や、食後の食器洗い、部屋の片づけ、メールの返信、果ては通勤まで、まあ数えだしたらキリがない。
やれないわけではなく、やらないわけでもないのだが、とにかく面倒なのだ。出来ればやりたくないのだ。だから、どうしても面倒なことは後回しになる。そして後回しにしたツケは必ず払わされる羽目になる。
 
私は趣味でベースを弾いている。当時参加していたバンドでは、2つほど年上の先輩がギターを弾いていた。
先輩は、スタジオで練習を終え、片づけをする時には、必ず弦を一本一本クロスで丁寧に拭いてからケースにしまっていた。ある時、
「毎回毎回、一本一本拭くの偉いですね、面倒じゃないんですか?」
と尋ねた。先輩の答えはこうだった。
「まぁ、面倒だけど、こうしておくと弦が長持ちするんでね」
 
ギターを弾いていると、どうしても手汗が弦に付き、放っておくと、すぐ錆びる。ある時、錆びた弦のままライブをしたら、途中で指をケガしてしまい、演奏どころではなくなってしまったのだという。それ以来、練習の後は必ず弦を拭くようにしているのだそうだ。
もちろん、それだけが理由ではないだろうが、その先輩はライブではいつもクオリティーの高い演奏をしていた。
 
そんな話を聞いても、私は相変わらず面倒くさがりのままで、バンドでは大きな失敗はしなかったが、あろうことか、仕事でとんでもないミスをしでかすことになった。
会社の業務で、ある基礎データをまとめるため、集計ファイルを表計算ソフトで作成した。日々のデータを入れれば、集計結果が見やすく一覧にまとまるというものだ。
計算式自体は簡単だったが、見やすくするために数回作り直し、自分なりに確認した後、上司に見せた。上司の指示は、誤字修正と、計算結果の念のための確認だった。
ここで私の悪い癖がでた。そう、面倒くさがりだ。誤字はすぐに修正したものの、計算式は提出前に確認していたので、再確認を後回しにしてしまった。結果、時間が足りなくなり、集計ファイルをそのまま提出してしまった。
ひと月後になって計算式の間違いが発覚し、大きな問題になった。見た目の改善のために上から貼った図が、下にあった数字を隠したことが原因だった。面倒くさがらずに仮計算をして確認しておけば防げたはずのミスだった。
このミスのため、その後の1カ月、私の作成する資料は、必ず3回見直さないと受け取って貰えないという、地獄のような日々が続いた。
 
このミスの本質は、再確認をしなかったということではない。
「面倒くさいから、後回しにした」
ことだ、と私は考えた。
 
見方を少し考えれば分かる。面倒なことは、多くの場合、何かの目的を達成しようとしたときに現れる。もう少し言い方を変えると、「面倒くさい」という感情は、自身がより良い結果を求めている時にしか生まれないのだ。
 
例えば、木陰で昼寝をしていたとしよう。しばらくすると太陽は動き、日が当たるようになる。
「せっかく気持ちよく寝ていたのに、動かなきゃいけないじゃないか」
そんなとき人は面倒くさい、と思う。
別に動かなくてもいいのだ、心地よさを求めなければ。
これは木陰で心地良く昼寝したい、つまり、より良い結果を求めているために起きる感情なので、心地よさを求めなければ、面倒くさいとは思わないはずだ。
 
掃除や洗濯でもそうだろう。綺麗な部屋で過ごしたいとか、「いつも洗濯された綺麗な服でステキですね」などと言われたいと思うから、面倒だと思うのではないだろうか。
中には、掃除や洗濯を面倒に思わない人もいるが、それは掃除や洗濯をした後の心地よさを知っているからだ。
 
面倒くさいという感情が起こるのは仕方ない。なので、面倒くさいはよくないこと、という解釈を変えればよい。
要は、
面倒くさい → 悪いことだ → 遠ざけよう
という流れを、
面倒くさい → 良いことだ → すぐやろう
というルーチンに変えれば良いのだ。
 
たったこれだけのことだが、私の場合は直ぐに目に見える成果が現れた。
 
・少しずつだが、部屋が片付き始めた。
・机の引き出しの余分なものが減り、必要なものがすぐ見つかるようになった。
・こまめに掃除することで、大掃除がラクになった。
・メールの返信が早くなり、結果、仕事が早く進むようになった。
 
まさに、「面倒くさい」ことは、心地よさや、成果を得るための道しるべだったのだ。
 
とはいえ、「いや、それは分かるけどね」という声があることも分かる。実は私も最初はそうだった。もっと言えば今でもそうだ。常に面倒くささと戦っている(笑)
そういう時は、ここは少々強引にでもこのルーチンに持ち込むのがよいと思う。難しいことはない、まず口に出して言ってみるのだ。コツは、その時一緒に得られる心地よさも考えて口にすることだ。
 
例えば、こんな風に。
「あ、今、面倒くさいって思った。これは良い! この500円拾って明日はうな丼だ!」
 
 
 
 
***
 
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2020-05-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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