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リモートワークは弓を引くように


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:Aya Fukuhara(ライティング・ゼミGW集中コース)
 
 
非常事態宣言が5月末まで延長されましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
私は会社の指示でリモートワークをはじめて3ヶ月目に突入しました。
最初の1ヶ月ほどは上手くいかない部分もあり、一度はどうしたものかと頭を抱えましたが、自分なりに改善していったところ、今では快適かつ効率よく仕事できています。
 
そしてリモートワークのコツを掴んだ頃、この考え方は高校3年間部活動をしていた弓道の考え方に似ているな、と思ったのです。
高校時代はなんとなくカッコいいかなと思ってやっていた、あの古風な競技が、この新しい働き方に役に立つことがくるなんて、正直なところ思ってもみませんでした。
と言っても武士道とか難しいことでは決してないので、弓なんて見たことも聞いたことがない人も、ぜひお付き合いください。
 
さて、リモートワークになって、最もよく聞く不満の一つが、
「家で仕事だとプライベートと仕事の気分が切り替えられない」
「通勤で気分の切り替えができていた事に気がついた」
という声です。
かくいう私も通勤する必要がなくなってから完全に自堕落モードに入ってしまい、始業時間直前に目覚めて寝癖パジャマのまま仕事を始めるなんてことを暫く続けていました。
「通勤」という手間が、仕事モードに切り替える「儀式」だったことに気が付きます。
 
弓道では弓を引く前に、必ず的に向かって「一礼」をします。そこから緊張感が生まれ、弓を引くまでの集中力を高めます。
仕事の前にパソコンに向かって一礼をする必要はありませんが、自分なりに切り替えやすい「儀式」を決めてしまえば良いのです。
私の場合は机周りを綺麗に拭いて、コーヒーを淹れるという一連の動作が仕事開始の儀式になっています。それだけのことなのですが、ルーティンとして決めてしまうとなかなか効果的です。ポイントは簡単だけど「少しだけ面倒だな」と思うことをやること。ある同僚はスーツを着ることを儀式にしているそうです。リモートワークでは必要無いですが、切り替えにはとても効果的だそうです。
 
もう一つリモートワークをしていて気がついたことは、基本的なことが疎かになりがちということです。
 
弓道はレベルに関わらず基本を大事にします。それはそもそも弓を引く動作が最初から最後まで、8段階で定められており、その8つの工程を一つたりとも疎かにすることができないという仕組みになっているからです。また8段階のうちどれかをおざなりにすると矢が的に中らないどころか最悪怪我をすることもあります。
そのため8段階の最初の2つの動作である基本の「足踏み」と「胴造り」を最も時間をかけて習得します。名前でお察しの通り、これはまだ弓を引く前の立ち姿勢の段階です。ですがここを適当にやると、驚くほど矢が的に中たりません。
 
リモートワークがなんとなく上手く行っていない場合、この基本ができているか疑ってみると良いと思います。入社してすぐに上司に口酸っぱく言われたようなことが疎かになっていたりしないでしょうか。
営業職であれば、売上という結果はデータで可視化されます。が、その前のプロセスである基本的な情報共有、いわゆる報連相(報告・連絡・相談)がリモートワーク中は疎かになります。
そのためちょっとしたことでも意識してメールなどで情報共有することを意識しています。
 
余談ですが私は入社3年目くらいの頃、仕事に慣れてきたことに慢心して報連相を疎かにしたことが原因でプロジェクトを大炎上させ、数百万の損失を出した思い出があります。本当に、何事も基本は大切です……。
 
弓道は基本的に個人戦です。的に中らなければその理由は自分自身にあります。
ですが私が弓道部時代に最も成長したと思う能力は、個人の技術でも集中力でもなくコミュニケーション能力でした。
弓道に限らず武道は「礼」を重んじます。それはマナー的なことだけではなく、「他者に対する敬意を重んじる」ことだったと記憶しています。部員同士が助言しあって高め合う環境で、気遣いや共感を示すことが非常に重要でもありました。
 
さて、リモートワークも基本的に個人プレーですが、会社員としてコミュニケーションが重要なのは言わずもがなです。
私の場合は社内のSNSや、Teamsというチャットツールを使って、業務に直結しない雑談も含めたコミュニケーションを活発にするように心がけるようになりました。そのお陰で、部署を超えた情報交換が活発になり、社員の息抜きに一役買い、上司や同僚に感謝され社内の評価が上がるという副次的効果もありました。
何より忘れてはいけないことは、顔が見えない他人に最大限の敬意を払い、気遣うことです。
 
リモートワークや時差出勤など新しい働き方が話題になってきましたが、これらはあくまで手段に過ぎません。
コロナウイルスが終息した後も、また違った仕組みや環境に対応することが求められるでしょう。
環境に関わらず、常に基本を大切に、相手に敬意を払って働くことができれば、これらの手段に振り回されずに自分らしい働き方ができるのではないでしょうか。
 
 
 
 
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2020-05-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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