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誰でもできるウイルス撃退法とは?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:しまおかおり(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「ねぇねぇ、インフルエンザってなぁに? Ki-は注射を打たなくてもいいの?」
 
これは現在中学1年生の娘が、幼稚園の年少の初冬に私に投げかけてきた質問である。
 
Ki-には4学年年上の兄(Ryu)がいる。
私にとって彼が第一子、Ki-は第二子である。
 
Ryuが0歳の秋の終わりがけに、私は夫にお願いをした。
「インフルエンザの予防接種を家族で打ちに行きたい。次の休みに3人分の予約を入れようと思うんだけど、いいかな?」
 
0歳の第一子を抱える新米ママの私としては、インフルエンザウイルスが大暴れする季節に突入する前に、家族全員で予防接種を受けることは「当たり前」だと信じていた。
 
そして、「インフルエンザの予防接種を受ける」ということを拒否する父親なんて、世の中にいるはずがないと信じていた。
 
だが、夫からの返答はまさかの「オレ、注射なんて打ちたくない。打つならRyuと2人にしてくれ!」だった。
 
「えっ、マジですか……」
 
毎日都内に満員電車に乗って通勤している、一番感染確率が高い夫が打ってくれないと意味がない。
 
「予防接種を今年だけ打って欲しい!」と私は何度も夫に懇願したが、聞き入れてもらうことはできなかった。
 
私は自分の不安をかき消すために、Ryuと2人で予防接種を打った。
おかげさまでその年は、家族全員インフルエンザにかかることなく過ごすことができた。
 
ママ友たちの話を聞くと、どのご主人も進んで予防接種を受けてくれるらしい。
そんな話を聞くと「私は結婚する相手を間違えたのか? どうして私の夫は家族のためにインフルエンザの予防接種を受けてくれないのか?」と悲しくなった。
 
次の年の秋がやってきた。
 
「Ryuくんママ、そろそろインフルエンザの予防接種の予約を入れた方がいいわよ。
早くしないとワクチンなくなっちゃうよ!」
 
親切心でママ友が教えてくれた。
 
「あ〜、今年もまたこの季節がやってきたか……。どうせ夫に言っても無駄なんだよね。」
 
と、私は心の中でつぶやきながら、ふとある事に気付いたのである。
 
よく観察してみると、家族全員で積極的にインフルエンザの予防接種を受けた人ほど、インフルエンザの発症率が高いのでは???
 
私はこの仮説を立てて、去年のことを思い出してみたのである。
 
そもそも私自身、40年近い人生の中で何回インフルエンザにかかったことがあっただろうか? せいぜい3回くらいだと思う。
 
「ダメ元」で夫にインフルエンザの予防接種のことを尋ねてみた。
彼の答えは予想通り「No〜」だった。
 
そして、夫はこう言い放った。
 
「予防接種を打つから、インフルエンザにかかるんだよ!
予防接種を受けるヤツっていうのは、最初から”インフルエンザは怖い!”って思ってるから、気合いで負けてるんだよ、ウイルスに!」
 
「気合い〜??? 気合いの問題かぁ〜???」
と思いつつも、私は彼の言い分には一理あると思った。
 
結局、インフルエンザウイルスであろうと、他のウイルスであろうと、感染したとしても、自己免疫力が高ければ、発症しないわけである。
 
であれば、わざわざ異物であるインフルエンザの予防接種を自分の体に入れるよりも、自己免疫力を高める方の注力した方が絶対に良い!!!
 
夫の言葉で私は目が覚めた。
 
免疫力を高めるためには、栄養と睡眠が必要不可欠である。
そして、一番大切なのは「心の安定」だ。ストレスを抱えないことが一番大事。
また、潔癖すぎるのもあまりよくない。ある程度「常在菌」を飼っておくことも大切だ。
 
「我が家は今後、インフルエンザの予防接種は打たないことに決めた!!!」
 
私は、こう高らかと宣言した。
 
この宣言の後生まれてきたKi-は、幼稚園に行くまで「インフルエンザ」「予防接種」という言葉を知らずに育った。
 
彼女は年少の初冬に、幼稚園の同じクラスのお友だちが、次々に早退をしてインフルエンザの予防接種を受けに行くという状況を目の当たりにしたのである。
 
「Ki-ちゃんは注射を打ちに行かないの?」
 
と、お友だちに質問されて、彼女は「???」となってしまい、私に質問してきたというわけだ。
 
「Ki-ちゃん、家はインフルエンザの注射は打たないことに決めたの。
インフルエンザはバイキンだけど、Ki-ちゃんにはバイキンをやっつける力があるから大丈夫! インフルエンザは怖くないよ!」
 
私は彼女にこう話した。
 
あれから10年……Ryuは高校1年生、Ki-は中学1年生になった。
 
これまでの我が家のインフルエンザ発症回数は、
 
夫:2回
私:1回
Ryu:2回
Ki-:1回
 
である。もちろん、予防接種は誰も打っていない。
 
「インフルエンザは怖い!」
「インフルエンザは怖くない!」
 
どちらの言葉でインプットするのか? この差は大きい。
 
医学的根拠はないが、少なからず「言葉の力」と「気合い」でインフルエンザの発症を食い止めることはできると、私は確信している。
 
いわゆる「病は気から」というヤツだ。
 
今、世界中を席巻しているコロナウイルスにこの説が通用するかどうかはわからない。
だが、不必要に怖がる必要は私はないと思っている。
 
「なぜコロナウイルスが怖いのか?」
それは、特効薬とワクチンが開発されていないからだ。
 
であれば、自分自身で健康状態を保ち、免疫力を高めておけばいい。ただそれだけである。
万が一コロナウイルスに感染しても、発症させない免疫力が自分にあれば自分の命は守れる。
 
おかげさまで、我が家のメンバーは元気に過ごしている。
 
子どもたちは…
「コロナに勝つには免疫力を上げればいいんだよね? じゃあ、美味しいもの作って〜。 ご飯食べたらゆっくり寝る〜。 あ、あと、怒らないでね。ストレスが一番免疫力を下げるから!」と対策はバッチリだ。
 
そして私は、堂々と昼寝をして十分な睡眠と心の平和を保っているのである。
 
 
 
 
***
 
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2020-05-14 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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