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人間関係のストレスがゼロに!? たった1つの法則とは。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:大和田絵美(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
もしも、「気の合わない人と2人きりで旅行しろ!」と言われたら、あなたはどうするだろうか?
とりあえず困惑? そして拒否する? それとも、渋々行く?
私は、意外と楽しみに行ってしまうことが多い。
 
「なんで、佐藤さんと仲良く出来るの?」
佐藤さんと遊びに行ったと話すと、彼女を知る人からは必ずそう言われる。
彼女は、かなりの嫌われ者で、友達はほとんどいない。
実際、彼女と一緒にいると、驚かされることがたくさんある。
 
ある日、ランチに誘われた。
12時に私はお腹をペコペコに空かせて待ち合わせの場所に行った。
でも、会った瞬間、彼女が渡して来たのは映画のチケット。
私はそのまま映画館に連れて行かれ、空腹のまま、彼女が一方的に選んだアクション映画を見る羽目になった。全く興味のない種類のものだった。
(しかも、値段の高い座席を勝手に選ばれたにも関わらず、自分の分は自分で支払った)
その後、ランチをしたが、私は機嫌が最高に悪く、ほとんど喋らなかった。
でも、彼女はそんな私の反応も全く気にすることなく、ランチの後カフェに行こうと普通に誘ってきた。私は自分でも驚くほど冷たい反応を返したが、彼女はそれすらも何も気にしていないようだった。
 
ある時、彼女の好きなアーティストのライブに一緒に行かないかと誘われた。
私はそのアーティストが好きではなかったので、即座に断ったのだが、数日後にそのライブに当選したというメールがチケット会社から届いた。
驚いて彼女に連絡すると、「当たらないと思ったから」と勝手に私の名前やメールアドレスを使ったとのことだった。
彼女は終始飄々としていて、勝手に申し込んだことへの謝罪はなかった。
そればかりか、「滅多に当たらないのだから、当然、一緒に行くだろう」という口調だった。
 
一緒に出かけても、自分の好きなお店にしか行かず、私の希望は全く聞かない。
電車の席が1つだけ空いている時、何も言わずにいつも座ってしまう。
会話の内容は仕事の愚痴ばかりで、私の知らない登場人物も多く、大半が分からない。
 
一言で言えば、自分勝手な人なのである。
そして、他人の批判が好きで、自己中心的。
全ての人が自分と同じように感じているに違いないと思い込んでいるようなタイプである。
私も彼女のことは好きではない。
でも、ある法則を使うことで、一緒に時間を共有することは苦痛ではなくなってしまう。
 
そんな佐藤さんと、旅行をすることになった。
私は乗り気ではなかったが、彼女がどうしても行きたいと言うので、決行された。
想像通り、旅行中も佐藤さんはいつもと変わらず自分勝手だった。
ツインルームのベッドの場所も勝手に決めちゃうし(そもそもツインルームというのも、何の確認もなく決められた)、部屋では自分の好きな曲を何の断りもなく流し続けているし(テレビも見れなかった)、早朝ユニットバスに入ったと思ったら出てこないし(トイレに行けなくて、とても困った)、目当てのお店が見つからないと目に見えてイライラするし、とにかく佐藤さんに振り回される旅だった。
でも、私はそれなりにこの旅を楽しんだ。
佐藤さんを知る人に、一緒に旅行したことを知られると、とても驚かれる。
しかも、それなりに楽しんだよと話すと、更にびっくりされる。
 
佐藤さんに限らず、私は、嫌いな人とも旅行が出来る。
しかも、楽しめる。
なぜか。
私がいつも心に留めている、ある法則が、人間関係のストレスをフリーにしているからだ。
 
それは、「普通」という概念を持たないことである。
つまり、自分の「普通」と相手の「普通」は違うということを肝に銘じておくということだ。
 
結婚したばかりの頃、私も夫も頻繁にイライラしていた。
作者の50音順で並べていた本棚。
夫は、読み終わった本を空いている適当な場所に戻していた。
「普通、あった場所に戻すよね」と私はイライラ。
夫は毎日掃除をする習慣があり、2~3日に1回しか掃除をしない私にイライラしていた。
「普通、毎日掃除機ぐらいかけるよね」と。
洗濯のタイミングや料理の味付け、実家との距離感、友達との付き合い方……
育って来た環境が違うのだから、お互いの感覚が違うのは仕方がない。
私達はそれを分かっていながらも、「普通」を連呼し、相手に自分の考えを押し付けていた。
「普通」なんてものがあるかどうかも分からないのに、「普通」という言葉を使うことで、「私が通常で、あなたが異常」だと暗に込め、穏やかに伝えながらも心の中では相手を罵倒しているのと同じだった。
こんな生活、楽しくない。
私達はイライラしながらも、そういう共通の思いにたどり着き、話し合った。
そこで、「『普通』という言葉を使うのはやめる」ということを決めた。
この「『普通』禁止令」はとてもうまくいった。
怒っている時に、思わず「普通」と言ってしまうこともあるが、その時には「私にとっての普通はね……」と言い直すようになった。
それだけでカチンとくることが各段に少なくなると知った。
 
最初の頃は、ただ単に「普通と言わないようにしよう」と決めていただけだったが、だんだんと「普通」と思うこともなくなってきた。
それは夫以外の人に対しても同様で、イライラすることが少なくなってきたことに気が付いた。
気難しく、気の許した人としか遊べなかった私だが、苦手な人というのが減り、誰とでも一緒に過ごせるようになった。
 
むしろ、自分と違う考え方や行動をする人の方が萌える。
私の「普通」が私だけのものなら、相手にも必ず「普通」が存在するわけで、その相手の「普通」を探していくことは、ロールプレイングゲームのようだと感じるからだ。
その人との時間を共有すればするほど、経験値が上がり、付き合いが楽しくなってくる。
決して相手を変えようとは思わない。相手の「普通」を探る旅を一方的にするだけだ。
そして、経験値が上がれば上がるほど、私の攻撃力や防御力は上がる。
いろんな人の様々な「普通」を知ることは、私を強くし、私の人生をより味わい深いものにしてくれる。
 
人と人は、決して心の底まで分かり合う必要はないのではないかと思う。
分かり合おうとすると、たくさんの労力を使うし、軋轢が生じる。
ただ、自分の「普通」と相手の「普通」は違うかもしれないということと、どちらの「普通」も正解でも間違いでもないと知ること。
それだけで、人間関係のストレスは限りなく小さくなるのではないかと思っている。
 
「普通じゃない!」と思った時、すぐにイライラしないで、「私にとっては普通じゃないけど、あの人にとってはこれが普通なんだ。ふーん」ぐらいの余裕が持てれば、人付き合いはグッと楽になる。
 
自分にとっての「普通」と夫の「普通」は違うと思うようになってから、彼との諍いは減った。
しかし、そんなある日、夫から驚きの発言が。
「君との結婚式の日さ、急な仕事が入ったら、式は君に任せて休もうと思っていたんだよね」と。
新郎不在の結婚式……
「普通、そんな人いないから!」
久しぶりに「普通」という言葉を使って、怒った私だった。
 
 
 
 
***
 
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2020-05-14 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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