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メディアグランプリ

自分の中にケモノを飼っていることを認めたら生きるのが楽になった


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:もなか(ライティング・ゼミ通信限定コース)
 
 
私は「待て」ができない。
 
時々、自分で自分をケモノか! と思う時がある。
とにかく「待つ」ことができないのだ。
 
エレベーターに乗れば、「1階に到着しました」の「い」のあたりで前へ進み、まだ開いていないドアを蹴ってしまう。さすがに何回もやると恥ずかしいので、最近は奥の方に乗るようにしている。
やりたい! と思ったことは、すぐ始めないと気が済まない。
行きたい! と思ったら、予定も確認せず飛行機やホテルなどを予約してしまうこともある。
 
私は、思いついたらまず動く! 走る! 考えるのは走り出してからだ。
途中で間違いに気が付いたら、走りながら軌道修正する。
転んでも、立ち上がって走る限り失敗することは永遠にないと思う行動原理主義だ。
 
それにしても、なぜ待てないのか。
この待てなさを周りにドン引きされている事を自覚してから苦しかった。周りが「のーんびり」に思える私は、人を無意識のうちに急かし過ぎてしまうらしい。
「どれだけ急いでるのよ」
そんな、あきれたように投げかけられても、分からない。
全てのものに賞味期限があると信じる私は、自分はヒトの皮をかぶったケモノか? と悩み、内側に飼うケモノを持て余した。
 
アメリカのギャラップ社が提供する強み診断ツールであるストレングス・ファインダー(R)を知って、私が待てない理由が分かった。
ストレングス・ファインダー(R)のテストを受けると、その人のトップ5か全34個の資質を支払った料金に応じて出すことが出来る。
34個の資質全てが強みだが、人によって上位にきて強みを発揮する資質もその組み合わせも全く違うというのが面白いではないか。
 
さて、「待てないケモノ」の件。
私の強み(トップ5)には「活発性」という資質がある。
この資質は、動いてなんぼ! 行動、行動、また行動! 行動から学習する資質である。日本でも世界中でもトップ5にもつ人は結構レアで、10人から15人に1人くらいという。
 
活発性に興味をもったあなたには、次の質問にどう答えるか考えて欲しい。
 
【問】
もし、朝いちばんに上司から「この仕事、急ぎで取り掛かって欲しい」と振られたら、あなたはいつ取りかかり始めたら「急ぎ」という上司のニーズを満たすだろうか?
 
【答】
・1時間後
・午前中
・午後一番
・今日中
 
以前、ストレングス・ファインダー(R)を扱う講習に参加した時、その資質を上位に持つ人の話をみんなで聞き、相互に理解を深めるという時間があった。「活発性」を取り扱い、同じ質問が投げ掛けられた時、回答は上の選択肢のとおりまちまちに分かれた。
 
活発性ケモノの模範回答は、「直ちに」「すぐ!」である!
ザワザワザワザワ、ざわめきが静かな振動になって伝わる。
「えーっ! うそぉ?!」周りを震え上がらせている。
 
その時、活発性ケモノは、同じ「急ぎ」という言葉でも、誰に任せるかによってほぼ1日の違いがある事に驚いている。
自分の「あたりまえ」は、人によっては「あたりまえじゃない」事を知る。
 
震え上がったあなたも安心して欲しい。
 
もし、「直ちに」取り掛かれなければ、「今は無理」という事だけでもすぐ伝えるのだ。「今取り掛かっている仕事の区切りが午後にはつくので、それからでも大丈夫ですか」など、すぐに反応してくれさえすれば、活発性の中にいるケモノは牙を収めてくれるのだ。
これは、親しい人とやり取りするLINEやメールでも同じだ。「あとで」とだけ教えてくれるだけでかなり落ち着けるだろう。
 
強みというのは弱みの裏返しでもある。活発性という資質は、すぐ! と人を動かそうとしてしまうが、自分ほど急ぐ人は他にいないと自戒すること、一時停止ボタンを意識することが重要だ。
動くより止まる方が苦痛で、「とにかく」「まず」始めてしまう資質なので、周りをザワザワさせてしまうのだ。
 
自分に対しても人に対しても、出来ないところに目を向けすぎると苦しくなってしまう。私はストレングス・ファインダー(R)を知って、凸凹のように人に強みと弱みがあるなら、それぞれの強みを尊重し上手に使った方が心穏やかに生きやすくなると思うようになった。
同時に、どうしても出来ないことには執着せず手放したほうが良い事を40歳を過ぎてから理解し、どこかほろ苦さも感じた。
例えば、膠着していたり、足をすくませる状況では活発性の資質を持つ人に引っ張ってもらい、物事が進みはじめたら最後まで終わらせる資質を持つ人が引き継ぐのだ。
そう、活発性は始めることは得意だけど、終わらせることは苦手な資質。あれもこれもと、散らかしやすいのだ。
 
私にもし子どもがいたら、その子が社会に出るタイミングで「お金はお母さんが出すからストレングス・ファインダー(R)を受けてみて!」と強く薦めるだろう。
その人の強みは何物にも代えがたい宝物だ。ケモノも宝物として愛でてほしい。
 
ぜひ、あなたも自分の「強み」に目を向けて、生きるのを楽にしてみませんか。
 
 
 
 
参考文献:「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0」(日本経済新聞出版社刊行)
 
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2020-05-15 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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