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メディアグランプリ

プラマイゼロではなく、プラプラで、プラ。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:ヨシノアヤ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「せっかくの週末がプラマイゼロだ……」
 
週末あれこれやろうとしていたのに、結局結構な時間をダラダラしてしまった……そんなときに私が感じてしまっていたことである。
 
コロナ対策のための外出自粛期間が始まってから、かれこれひと月半近く、ありがたいことにリモートワーク生活をしている。
最初は戸惑いも大きく、毎日ちょっとの散歩だけでも外出しないと気が狂いそうだったのだが、この生活にもだいぶ慣れ、2〜3日は一歩も外に出なくても快適に過ごせるようになってきた。
(同じ境遇の方には共感してもらえると思うのだが、小さな1K一人暮らしの生活はなかなかに孤独感と独房感とがあり外気を吸いたくなるのである)
 
毎週のスケジュールはリモートワークが始まる前と同様、平日5日間は仕事、週末は自分のやりたいことのための時間、という生活である。
だがここのところ、週末の時間の使い方に若干異変が出てきた。
 
土日のうち片方はシャカリキがんばれても、もう片方は思いっきりダラダラしてしまう、という週末が最近続いているのだ。いつもだったら、もう少しがんばれていた(と思う)のに、だ。
 
そんな日曜の夜はベッドの中で、今週もやることはやったという爽快感はそこそこに、もうちょっと頑張れたんじゃないかと罪悪感のような後悔のような感情の方が大きく浮かんできて、複雑な思いを抱えたまま眠りにつくことになる。
 
「これじゃあプラマイゼロだ」
と、知らず知らずのうちに、せっかくの週末の過ごし方に自己嫌悪を感じながら週末を終え、なんだかスッキリしない月曜を迎えるということが続いていたのだ。
 
しかし、ある日ふと気付いた。
 
ひょっとして私は、この生活で、いつも以上に疲れているんじゃないか。
「毎日家にいる」イコール「疲れない」と、勝手に自分が思い込んでいるだけなんじゃないか。
 
リモートワーク生活には、当然だが、勤め人の嫌いなものベスト3に入るであろう「通勤」がない。
 
だが、よく考えれば(よく考えなくても)、通勤時と同様に仕事はしており、頭を使っている。職場の同僚と直接リアルタイムで会話ができない分、コミュニケーションの取り方にある意味いつも以上に気を使うこともある。
体を動かす頻度が落ちているので、ちょっとしたことで体に疲れが溜まりやすくなっているとも考えられる。
さらに、そもそも人と会えない、外に出られない、この生活に関するあらゆるストレスが、自分でも気づかないほど溜まっている可能性がある。
 
また振り返ると、通勤時間や残業時間が減った分、平日の夜にも自分の時間が取れるようになり、自分の趣味の時間に当てたり将来のことを考えたりしている。自分のやりたいことをやっているのだからもちろん楽しいのだが、頭や心をたくさん動かしている。
たまには友人とオンライン飲み会をしたりひとりでゆっくり料理したり、といったリラックスした時間を過ごすこともあるが、何を話そうとか何を作ろうとか決めるのにも、意思の力を使っていると言える。
 
そりゃ、疲れるはずだ。
よく考えれば当たり前ではないか。
 
なぜそんな当たり前のことに気づかなかったかというと、自分はずっと家にいるのだから「疲れるはずがない」と考えていたからだ。いや、もっというと、「疲れてはいけない」と思い込んでいたからだ。
 
こんな大変な状況の中、がんばって病院を動かしてくれている人たち、お店を開けてくれている人たちがいる。
こんな大変な状況を必死に耐え忍ぶ、飲食業や観光業に従事する友人がいる。
 
そんな中、家にいられて、通常通りの仕事もしていられる自分が、「疲れた」なんて言って良いわけがない。
 
そんな思いが、自分は「疲れているはずがない」「疲れてはいけない」という思い込みを自分に持たせていたのだと思う。
 
しかし、誰だって、いつもと違う生活は疲れる。
 
自粛期間が始まった当初は、楽しいことや笑えることで不安を紛らわすので正直精一杯だった。
だが、だんだんこの生活にも慣れてきて、自分の将来を考えたり、周囲の人のために何かに取り組んだりする余裕も出てきた。
 
なのに。
 
せっかく時間と余裕があるのに。
頑張りたいという思いもあるのに。
何で自分は頑張れないんだ。
 
最近そう感じたことがある人は、私だけではないのではなかろうか。
 
でも、その感覚は、前触れもなくいきなりやってきたこの新しいステージへのトライアル期間を越えようとしているからこそ、感じるものなのだと思う。
それは、頭と体と心とそれぞれに、新ステージへ向かうために越えるべき、目に見えない負荷がかかっている状態なのだと思う。
つまり、今私たちは、未踏の地に足を踏み入れ続けているようなものなのだ。
 
新しい土地を訪れることは楽しいし、ワクワクもする。
しかし、新しい土地で元気に過ごそうと思ったら、大事なものを守れるように周囲に細心の注意を払わなくてはならないし、良い体調を保てるように食べ物や気候に気を使わなくてはならないし、さらには、毎日感じるであろう不安や恐れやワクワクといった心を乱高下させる感情を受け入れ続けなくてはならない。
ということは、頭、体、心、それぞれいつもと違う使い方をしなくてはならないということであり、それは、感情の高ぶりゆえに気づかないかもしれないが、日常とは違うという意味で何らかの疲れは出ているはずなのである。
 
そして今、初めての異国を訪れた時と同じような状況だと思えば、頭、体、心、どれもこれも疲弊していて当たり前なのだ。
よく分からない疲れがドッと出る瞬間があって当たり前。
もう少し頑張れるはずなのになんだか頑張れなかった、そんなことがあっても当たり前。
そう思ってあげてもいいのではないだろうか。
 
まずはそのことに気づくだけでも、自分自身を許すことができるのではないかと思う。
がんばった日も休んだ日も、長い目で見ればプラス。
そう思えたら、どんな毎日を過ごしても、プラスとプラスで、人生プラス。
 
毎日そう思うことが、何よりも代えがたい、自分への癒しになると思う。
 
 
 
 
***
 
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2020-05-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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