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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:Yuki (ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
高校1年生の自分は、ポンコツだった。
誰もが「若い時は自分もそうだった」、と言うだろう。
でも三十歳になった今自己採点をしてみても、自分は人一倍内気で敬語も使えなくてあたふたしていたと思う。
 
そんなポンコツだった自分が意を決して挑んだのが、マクドナルドでのアルバイトだった。
きっかけは単純で、お小遣いの少なさ故に自ら働きたくなったのだ。
特に好きなバンドの追っかけをする為にはどうしても資金が必要で、高校生になったらすぐに稼ぎ始めたいと、中学の時から思い描いていた。
そして晴れて高校1年生になった自分は早速15歳でも雇ってもらえるアルバイト先を探し、結果としてマクドナルドに応募した。
マクドナルドを選択した理由は自分の年齢を許容してくれるという理由だけであったが、この時にマクドナルドを選んだことは今でも心から良かったと思っている。
何も出来ない高校生の自分をまともな人間に成長させてくれたのは、他でもなくマクドナルドだったからだ。
 
結局高校1年生から大学4年生までの7年間を捧げたマクドナルドで得た経験値は、社会人として色んなことに対応する耐性を作ってくれた予防接種のようなもの。
企業で勤める上での心構えや、理不尽な要望への対処、ダイバーシティ豊富なチームの接し方を早い段階で学び、社会人としてぶつかるであろうペインポイントに先回りして予防線をはれた気がした。
確かに一度社会に出てしまえば、多かれ少なかれ嫌でも経験し耐性がついて行く。
しかし高校生という極めて若い頃からこう言った社会の波にもまれることで、社会人になってからのアジャストが少なく済み、会社に期待されていることをより早いタイミングで実現することが出来た。
具体的にどの様な事が役に立ったのか、詳しく解説をしたい。
 
マクドナルドのクルー(アルバイト)の人数は常時10万人を超える。世界のクルーを合わせたらものすごい人数だ。
これだけのクルーを均等にトレーニング出来るよう、マクドナルドには非常に優れたマニュアルが存在する。
このマニュアルは新人トレーニングだけではなく、新人から経験者に上がり、更にトレーナーやマネージャーのようなポジションが上がるにあたっても段階ごとにしっかりとマニュアルが存在する。
高校生の時は、マニュアルに縛られることが面倒臭いとも思っていた。
でも振り返ってみれば、あれだけ若いうちからグローバル企業のマニュアルに触れて、ど新人から始めてどんどんキャリアアップを重ね、最終的に時間帯の売上や人の管理を行うマネージャーにまでなれた。
これは後の社会人としての自分の基礎的なキャリアの考え方を養い、闘争心を備えさせてくれたのだ。
 
ファストフードの良いところは、老若男女さまざまな客層の接客が出来ること。
社会人になってB2Bの仕事をし始めたら絶対関わらないような層の「お客様」を迎えることも多い。
実に理不尽なクレームを入れられたり、繁華街の店舗で働いていると怖い思いもする。
そんなありえない状況下でも、常に笑顔を保たなければいけない職場がマクドナルド。
そのおかげで、何事にも動じない性格へと変化して行ったことは間違いない。
 
クルーとして在籍していた7年間、様々なタイプの人と共に働く機会があった。
全国でも群を抜いて規模の大きい店舗に勤めていた為、多い時は120人前後のクルーが在籍し、24時間体制を保っていた。
上は60代、下は15歳迄、学生やフリーター、俳優志望やお坊さん、そして他国の人まで本当にダイバーシティに富んだチームで毎日10名~20名のクルーと店舗に向かった。
マネージャーに上がってからは、そんな色濃いメンバーを束ねて売上を達成して行かなければいけない時間帯もあった。
難しいながらも、学生としてそれだけの規模の仕事を任されることに当時ものすごく遣り甲斐を感じた。
上司や同僚、様々なバックグランドの人達と働く為の知恵がつき、それでいてかけがえのない仲間が出来た。
今も相変わらずアルバイトを通じて仲良くなった人達とは交流を続けている。
卒業してからどの会社でも人間関係で大きな驚きはなかった。
これはひとえに、アルバイトのうちに経験したダイバーシティのおかげだと考えている。
 
高校生としてスキルも経験もなかった自分は、クルーとしての7年間でとにかく強い人間になれた。
三十代になり、社会人として4社に勤めて来たが、アルバイトで得た精神力や言葉遣い、忍耐はどの会社でも活かして来れた。
学生としてこれからアルバイトを考えている人や、アルバイトを検討しているお子さんがいる人は是非マクドナルドを検討して頂きたい。
 
 
 
 
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2020-05-28 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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