メディアグランプリ

超文系がプログラミングを学んだら、これからの生き方を考えるきっかけになった


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:藤原 千恵(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「超文系」という言葉通り、私は自分のことを超文系だと思っている。
特別、語学ができる、本が大好き! などではなく、理屈で物事を考えることが苦手だからだ。
好きなものは好き、嫌いなものは嫌い。その理由は、だって好きなんだもん、嫌いなんだもん。
全く自分で言いながら飽き飽きしてしまう。
根拠が全くないのだ。
自分がそう感じるから、という理由だけで色々なことを決めてしまう。そこに理屈は存在しない。
 
そんな私が、昨年半年間プログラミングのスクールに通うことになった。
プログラミング、と聞いて、みなさんはどんなことを思い浮かべるだろう。
黒い画面に、ひたすら文字を打ち込んでプログラミングするようなイメージだろうか。(映画などでよくみられる、天才ハッカーのような)
私は、それができたところで何ができるかもわかっていないし、プログラミングをする上で、複数の言語が存在していることさえ知らなかった。
だが、文系タイプの超初心者がプログラミングできたらかっこいい! といとも簡単に思ってしまい、入学試験を通過し、半年間のスクールに通うことになったのだ。
 
案の定、私は序盤からコードに馴染むことができなかった。
それは、コードは一文字でも間違うとエラーが出て動かなくなるからだ。
こういうことがしたい(例えばじゃんけんゲームを作ることや、予約フォーム作成など)のコードを書いていても、本当に1文字間違ってしまうと赤い文字で「エラー」が出てしまう。
そのエラーを自分で解決して先に進む、ということが「自走する」ということなのだが、私にはその能力が備わっていなかった。
 
コードは書けば書くほど上達していくから、とにかくたくさんのコードを書いた方がいい、と教わった。
(それは、ライティングゼミで「文章は量」ということと同じだと、今なら思える)
それでも、やっぱり、私は最後の最後までプログラミングができるようにはならなかった。
コーディングの基礎は学ぶことができたが、自分で「できる!」と自信をもっていうことはできなかった。
 
文系脳がプログラミングする上で感じた違和感、それは、コードには温度をのせることができない、ということだった。
文系は物事に対して背景を考える、理系は簡潔に考える、と言われている。
冒頭でも言ったように、私は典型定期な文系タイプだ。
コードでも文章でも、柔らかさや温かさ、行間、文字から伝わるやさしさを伝えたいと思ってしまう。
だが、コードではそれができなかった。(もっともっと勉強して、コードが操れるようになるくらいまでの域に達したら、もしかしたらコードにあたたかさを組み込んだり、アレンジができるようになるのかもしれない)
 
学校を卒業してもう半年以上経つが、最近同期数人でzoomをする機会があった。
みんながそれぞれの近況を話しながら思ったのは「みんなはみんなで、私はわたしだ」ということだった。
エンジニアとして仕事している人が大半の中、私は今はもう全くコードを書いていなくて、文章を書いたり言葉のことを考えている日々。
それでも私たちは、半年間共に学んだ仲間として分かり合えている。
文系とか理系なんて関係ない、分かり合える人とは分かり合えるのだ、と思った。
文系の私が大人になって、プログラミングを学ぶという新たなことに挑戦して感じたのはとてもシンプルで「どちらもいいし、どちらもきっと魅力的」ということだった。
 
コーディングをすること、文章を書くこと。それは真逆のようなことかもしれない。
コーディングは答えが決まっていること、文章は人それぞれのアレンジ(漢字をあえてひらがなで表記する、など)ができること。
これはもう、好き嫌い、得意不得意の問題だと思う。
だが、エンジニアが冷たくて優しくない訳ではない。現に学校の講師もエンジニアも、プログラミングにぐんぐんはまっていく同期も、みんな賢くて優しくユーモア溢れる、それぞれに魅力的な人たちだ。
 
様々なアプリや検索エンジンを使いこなし、ITリテラシーが高くなればなるほど、SNSやインターネットでの情報は途端に得やすくなる。
それでも、それだけでは答えが出せないことが、この世の中にはたくさん溢れている。
たくさんの情報が溢れる中で、私達(簡単にいうと、理系と文系)が共存できていること、それはとても面白いことだと思う。
 
答えは1つではない。
 
プログラミングの勉強はとても難しかったけれど、自分が大切にしたいことを再確認できた良い機会だったと思う。
何事かに対して、できるできない、はあるかもしれないが、それでもお互いを尊重して共存することができるのだ。
 
「みんなはみんなで、わたしはわたし」
 
これからの時代、私はわたしだと胸を張って生きていきたい。
 
 
 
 
***
 
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2020-05-28 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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