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相談にのる時の心構え


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:三谷 智子(ライティング・ゼミ通信限定コース)
 
 
私は困っている人を見たら、ほっとけない。私にできることは何だろう。なんとかしようとしてしまう。
自分の悩みは置いといて、相手の困り事をなんとかしようとする自分。そんな自分に酔いしれたいという欲求もあった。「私は役に立ってる」という、実感を得たいがためだった。
 
つい最近の、職場での話。
コロナがそろそろ落ち着き、5月下旬に人事異動があった。思わぬ異動で落胆する人、希望が叶った人。様々だった。
もちろん異動がなかった人もいる。私は異動がなかった。
異動がなかったからこそ、前年度よりもちょっと。いや。ずいぶん頑張らなきゃいけない仕事が回ってきた。
 
まずは、専門知識を深める必要があった。なんとかやり過ごしてきたツケがきた。前年度までの仕事は、経験の積み重ねでやっていた。
……と言えば聞こえはいいが。要は、本にかじりついてする勉強、休日を利用して講習会へ行くのを避けてきたのだ。自分の自由時間まで、仕事に当てたくなかったからだ。
ただ今回ばかりは、学生時代に学んだ知識+αでは歯が立たない。分からない用語が多すぎて、ちんぷんかんぷんだった。知識が乏しいことを、よーく理解した。観念して、分厚い専門書を購入した。
 
少しずつ勉強してみるものの、日常の仕事が全然はかどらない。むしろ進めるたびに、本当にヤバイと実感する。全然理解できないのだ。何をどうすればいいのか。判別もつかないほど、迷子だった。
 
私が迷子だからといって、仕事の流れが緩やかになる訳でもない。否応なしに、日々の仕事はある。何が分からないのか、分からない。とりあえずその日一日分の仕事がなんとかしようとする。必要な情報を集めるのに、午前中を費やしてしまうなんてザラだ。
物凄くイライラしてしまう。
「どうしよう、やばい。なんとかしなきゃ」
午前中で何回このセリフを、心の中で呟いていることか。
巻き返しを図るべく、午後はがむしゃらに働く。分かっていないという不安が見え隠れし、自信なさげな、探るような態度となってしまう。今現在はそんな状況だ。
 
今まで仕事においても、「もうダメ。絶対ムリ」は、しばしばあった。でもいつの間にか、なんとかなっていた。過去の経験則から、このどうにもならない現時点も、未来ではなんとかなっていることを想像できる。過去のどんな行動が、「なんともならない」を「なんとかなった」へ切り替えたのだろうか。自分でしてきた行動なのだが、さっぱり見当がつかない。でも、「なんとかなる」を信じて、毎日の仕事に向き合う日々だった。
 
ある日のこと。
人事異動にて困ってしまったAさんから、相談を受けた。
今までの私ならば、「自分のことはなんとかなる。困っている人こそ、なんとかしよう」、と立ち上がっていたはずだ。だが、今回の相談事ではそうはいかない。人事ゆえ、私ではどうにも出来ない。自分のスタミナも日々の業務で尽き、Aさんのために何か行動をする元気もなく、名案も浮かばなかった。
その代わりではないが、Aさんに寄り添い、ただひたすら聞くことにした。
「お力になれず、申し訳ない」の気持ちも湧くも、その心をひたすら聞くことのエネルギーにした。
 
相談から数日後。
Aさん自身にて、なんとかしようとしている姿に気づいた。今までの私ならば、私自身が動くことを主体としているので、Aさん自身が踏み出す一歩に気づけていなかった。ひたすら聞くことに集中したからこそ、相手に注目できたのだ。
相談者のためにと理由をかこつけて、私自身の欲求を満たすことに必死だったことに気づいた。
 
相談者自身が踏み出すこと、私が良かれという大義名分で動くこと。
どちらが相談者にとって良いものか明白だ。
 
Aさんの踏み出している姿に、過去に「もうダメ。絶対ムリ」と嘆く自分を重ねてみた。
物事が上手くいかない過程では、痛烈な批判を私は自分にしている。流れを掴み、なんとかなった際は、周りの人のおかげと感謝している。その心に嘘偽りはない。
でも、ちょっと立ち止まり考えてみた。自己批判を受け止めて一歩を踏み出し、行動した私がいたからこそ、なんとかなったという結果へ繋がっている。なんとかなった未来を創ったのは、自分自身だ。周りへの感謝も大切だが、その前に一番拍手を贈るべきは自分自身だ。
自分自身が一歩を踏み出したからだと、無意識ではあったが理解し、信頼していたからこそ、「今は何ともならなくとも、いつかなんとかなる」という楽観主義に繋がっていたのだった。
 
相談相手のことを、私が心から思うのであれば。
その人が自分自身で切り拓こうとする、一歩が出る時を信じる。その人自身に解決できる能力は既に備わっている。私の干渉は不要。相手を信頼し、その心に寄り添う。
 
「あの時は、どうにもならないと思ってた。でも今は、なんとかなってる」
そんな風に、相談者が思える未来が来ると信じて。
今後、私が相談にのる時の、心構えとしていきたい。
 
 
 
 
***
 
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2020-06-18 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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