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タロット占いを人生で初めて体験してみたら新しい発見に出会った話


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:渡邊千尋(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「めちゃくちゃおもしろかったです!」
 
その言葉は、素直に心の底からでてきた感想だった。
 
先日、人生で初めてタロット占いというものを体験した。
30年近く生きてきたなかで、そもそも占い自体に触れたことがほとんどなかった。
 
朝のテレビでやっているような、はたまた雑誌の裏に載っているような簡易的なも星座占いくらいしか見たことがなく、その上、それすらも良い結果のときしか信用しない。
もはや信じているというよりも、当たってればラッキー、くらいの気持ちだけである。
 
占い自体にも正直好意的というわけではなく、どちらかといえば否定的な方だ。
血液型占いとか、4分割に人間をカテゴライズするのだから、多くの人に当てはまりそうなことを言っておけば大体当たるじゃんと、穿った見方をしてしまう性格なのも影響しているだろう。
 
しかし、ものによっては占い自体、そういう統計的な要素で出来ているとも聞いたことがある。
だから大抵、占いを見るときは「まあ私にも多分、そういう側面あるよね」くらいのスタンスでいるようにしている。
 
もちろん、占い師の方や占いを信じる人を否定するつもりはない。
さっき言ったように、統計学的な面を考えれば、占いだって立派な学問だと思うし、どんなものであれ極める方が素晴らしいのは確かだ。
 
それに学問としての占いには、ちょっぴり興味があったりもする。占星術なんて、星を使って未来を予測するなんて考えが面白くって素敵だと思う。
 
ただ、それに人生の全てをゆだねてしまうような人のことは、勝手ながらちょっと心配してしまう。
騙されたりとかするって悪い噂を聞くことも多いし、占いには、私の中でちょっとしたネガティブイメージがある。
 
人間、よく知らないものは怖いって思いがちである。
私にとって占いは全く未知の領域だったから、余計にちょっと怖いイメージをもってしまっているのだろう。
もしかしたら私がここまで占いを避けてきた理由も、知らないことだからって怖がっていただけなのかもしれない。
 
さて、そんな占いに対して逃げ腰な私がなぜタロット占いをすることになったのか。
 
きっかけは、自粛期間中のリモート飲み会だった。
 
「タロット練習中だから、誰か占わせてほしい」
 
飲み会メンバーの中に、タロット占いを趣味にしている人がいたのだ。
そう言われて、そのときの私にはちょっと好奇心が沸いた。
 
その子以外にも、飲み会に参加していたメンバーのほとんどがタロット占いについての基礎知識を持っていたこともあって、仲間に入れてもらいたい気持ちがあったのかもしれない。
 
大アルカナとか小アルカナとか、正位置とか逆位置とか。
ペルソナというゲームの中で言葉だけ聞いたことがあるくらいで、それがどういう意味なのか、何を表しているのかは全然知らない。
そういう、根っからの初心者は私だけだった。
 
気付けば私は、何をされるのかもわからないまま、「じゃあお願いしていいですか」と、名乗り出ていた。
 
いざ占ってもらおうとなった私は、初手からつまづいた。
何を占いたいですか、と聞かれて、困ってしまったのだ。
 
なるほど、占いっていうのは占って欲しいことを考えなきゃダメなんだなと、気付く。
 
初詣で引くおみくじのようなつもりで、色々と勝手に言ってもらえるもんだと思っていた。占ってもらう側としての心構えすら足りてない。
 
どうしようと悩みに悩んで、私はひよった。
仕事のこととか人生のことなど、身近に悩んでることを占ってもらって、悪い結果だったら立ち直れないなと思ってしまったのだ。
 
もうこの考えが、占いにハマりそうな人間の考えっぽくて自分が怖い。
 
とりあえず、一番今の自分と縁の遠そうな、悪い結果が来てもへこまなそうな「恋愛について」を占ってもらうことにした。
 
タロットカードって、トランプみたいに自分で一枚引いてみたりするのかと思ったけど、そういう必要はないらしい。
 
私はただただ、画面の向こうで友人がタロットを並べていくのを見ているだけなのである。自分で一枚選んで怖いカードを引いちゃったらどうしよう、と恐れる気持ちもあるが、何もしないというのもそれはそれで怖い。
 
並べられた数枚のカードをひとつずつめくりながら、友人の解説をきいていくのだが、タロット占いにどうやら明確な正解はないらしい。その数枚のカードたちの組み合わせをどう解釈していくのかで、アドバイスなどが変わるそうな。
 
結果は割愛するが、カードを見た友人の口から出てくる結果とアドバイスに、私は終始感心しっぱなしだった。
 
まるでお話を作っていくかのように紡がれる言葉が面白かったのだ。
カードそれぞれの意味を聞きながら、そういう組み合わせだとそういう解釈があるのかとか、そういう風に読んでいくんだと、初心者ながらにタロットの奥深さの一端を知ることが出来た。
 
私にはそれがひとつの物語を作っていく過程のように見えて、色んな要素を組み合わせて想像をしていくという点にすごく興味を惹かれた。
 
「めちゃくちゃおもしろかったです!」
 
この心の底からでた素直な感想は、タロットに対する気持ちと占い結果に対する気持ち、それぞれに抱いた感想だった。
 
やるまでは正直怖いイメージしかなかったタロット占いだったが、これを機にちょっとだけ印象が変わった。
タロットは、即興ストーリーを作る訓練にもなるのかもと思うと、全然知らないものではなくなった気がして、急に親近感がわいた。
体験してみないと、この気付きはきっと一生訪れなかっただろう。タロットを皮切りに、他の占いに対するハードルも下がった気がする。
 
タロット占いでひとつ大きなハードルを越えた私は、またひとつ新しい発見を見つけることが出来たのだった。
 
 
 
 
***

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2020-07-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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