メディアグランプリ

天狼院書店は、愛すべきわたしのストーカーだった。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:ゆりのはるか(ライティング・ゼミ通信限定コース)
 
 
あぁ、またこの広告か。
 
慣れた手つきでスクロールを続ける。
もう2、3年ターゲティングされ続けているFacebook広告。
これだけ追い回されるのもすごいな、と思いながら見ていた。
 
最初はめちゃくちゃ怪しいと思っていた。
わけのわからない長文広告だし、書店なのに名前も特徴的だし、信頼できない。
なんだこれは。また変な企業に目をつけられてしまった。
そう思っていた。
 
でも、不思議と惹かれて、リンクをクリックして、そこに綴られる文章を何度も読んでいた。明らかに怪しかったけど、この「天狼院書店」という書店はどうやらライティングの講座を行っているらしい、ということはわかった。
それでもやっぱり怪しいと思ってスルーし続け、時は過ぎた。
 
大学生の時からずっとターゲティングされていたライティング・ゼミの広告。
 
受けてみようかな。
 
そう思ったのは、社会人1年目が終わりを迎えようとしていて、コロナウイルスが流行し始めた頃だった。
 
外出自粛が始まると、土日の予定がなくなる。そんなときに、天狼院書店 ライティング・ゼミ 通信限定コースの広告をFacebookで見かけた。
 
追いかけられて、追い回されて、はや2、3年。(もはや明確にいつから追われていたかも覚えていない)どうせ外出できないなら、改めてライティングの勉強をしてみるのもいいかも。通信受講できるし。そんな軽い気持ちだった。
 
ストーカーみたいに付きまとわれていたその広告からサイトに飛び、ついにわたしは、ライティング・ゼミへの申し込みボタンを押した。
 
とはいえ、この頃のわたしはまだ、天狼院書店に対して疑いの気持ちを抱えていた。
やっぱり怪しい書店なんじゃないか。
まず人生を変えるライティング教室っていう名前が怖い。
考えていてもしょうがないので、とにかくWebサイトにある文章を読むことにした。
 
天狼院書店のWebサイトには、店主の三浦さんや講師の川代さんをはじめとする天狼院のスタッフの方や、ライティング・ゼミの受講生の方が書かれた文章がたくさん載っている。読むと、どれも面白くて惹きつけられるものばかりだった。ページの閉じるボタンを押そうとは一ミリも思わないまま、続きが気になって、読み切れるコンテンツが山ほどあった。ライティング・ゼミが怪しい講座ではないことは、その文章たちが物語っていた。
 
いざゼミが始まると、それは面白くてハマった。講師の川代さんは、決して難しいお話をされているわけではないが、簡単なことでも不思議と自分で見えていないものはたくさんあると知った。文章を書くうえで、気づいておくべきなのに気づいていなかったことに、ゼミを通してたくさん気づかされた。書く習慣がついて、書くことが楽しくなった。
 
ただ、ゼミの内容よりも何よりもわたしが一番刺激を受けたのは、天狼院のスタッフさんの存在だった。
 
天狼院書店ではスタッフさんも文章を書かれていて、定期的にサイトにアップされている。わたしはそのなかで、スタッフの平野さんが書かれたとある文章にどハマりした。それは、ご自身が経験されたうまくいかなかった恋について語られた文章だった。
 
わたしはこれまで趣味としてたくさん文章を書いてきたが、自分の内面をあまりに多く見せる文章は抵抗があって書けなかった。
 
複雑な恋愛のこと、就活でつまずいていたときのこと、友達にすら話していなかったオタク的な趣味のこと。
 
触れることはあっても、深くまで掘り下げることはなかった。だって自分の奥深いところなんて、あまり人に見せたくない。自分でも見たくないような自分のことを、改めて文章にするのが怖かった。
 
でも平野さんが書かれた文章を読んで、今までずっと隠していた自分の内面をさらけ出してみよう、コンテンツにしてみよう、と思えた。恋愛の話なんて誰だって人に読まれたくないはずだ。それでも自分をさらけ出して必死に書いた文章は人の心を掴むのだと、そう気づかされた。わたしが平野さんの文章に心を鷲掴みにされたように、わたしも誰かの心を掴む文章が書きたいと思ったのである。
 
そこからはもう、一瞬だった。
毎週講義を受けて、課題を提出して、フィードバックをもらって。講義を受けるたびに、もっと書きたいと思った。それに、天狼院のスタッフさんはみんなお客さんとの関わり方がうまい。まだ店舗に足を運んだことがないのにきちんと覚えてくれるし、SNSで話しかけてくれる。しかもみなさん、本を読むことや文章を書くことが本当に大好きな方だというのがわかるから、困る。ハマる。
 
そんなことをしているうちに、気づけばわたしが天狼院書店のストーカーになってしまった。毎日のように天狼院書店のWebサイトを見る。Facebookグループの更新通知を叩く。スタッフさんのSNSをチェックする。怖い。もはや怖い。
 
そして気づけば試験を受けて、ライターズ倶楽部にまで入会していた。なんだかとんでもないことになってきた。書くことの楽しさを知り、読まれることの面白さを知り、スタッフさんが作るモノを愛してしまったわたしは、もう天狼院書店から逃れられなくなってしまったのである。
 
こうして、今日もわたしはライティング・ゼミの課題の文章を書いている。天狼院書店(のFacebook広告)に、追いかけられて追い回されて、熱烈なアタックをされていた数年間。あの日々は間違いなく無駄じゃなかった。当初は怪しいストーカーだと思っていてごめんなさい。勇気を出して申し込みボタンを押して、本当に良かった。
 
ライティング・ゼミで文章を書くようになって、自分をさらけ出すことへの抵抗がなくなった。ありのままの自分でいても意外と人は受け入れてくれることを知った。そして何より、わたしの文章が好きだと言ってくれる人が現れるようになった。ときには悩むこともあるけど、今こうやって書けていることがわたしはとても幸せだ。
 
この文章は掲載になってもならなくても、もはやどちらでもいい。この文章を読んでくれた天狼院のスタッフさんに、ゼミを受けて良かったという気持ちが伝わればそれでいい。でも、もし掲載になったら、天狼院のライティング・ゼミが素晴らしいゼミであることが、読んでくれた方に伝わればいいなと思う。
 
まだまだライティングにおける課題は山積み。今後も天狼院さんにお世話になってたくさん文章を書こう。いつか店舗を訪れることができた日には、憧れのスタッフさんたちにご挨拶して楽しくお話しできたらいいな。
 
天狼院書店(のFacebook広告)、わたしのことを追いかけてくれてありがとう。
これからもどうぞよろしくお願いします!
 
 
 
 
***

この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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2020-07-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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