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これから子どものトイレトレーニングをはじめる親に知っておいてほしいこと


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記事:yocca.(ライティング・ゼミ通信限定コース)
 
 
2、3歳の子どもを持つ親にとって、夏は「勝負」の季節。それは子どものおむつ卒業のためのトイレトレーニングに絶好のタイミングだからである。子どもは薄着で過ごせて長時間トイレにいても寒くないし、トレーニングで失敗しても洗濯すればすぐ乾く。トレーニングを主導する親からすれば、こんなに助かる季節はない。
 
トイレトレーニングをはじめるにあたって、親はきっと色々と情報を調べて準備していることだろう。
・ トイレが怖い場所にならないように、明るくデコレーションしたり、好きなキャラクターのトイレグッズを用意したりする。
・ 毎日同じ時間にトイレに連れて行く。
・ トイレができたらとにかく褒めて、失敗しても怒らない。
・ 成功したときに、シールを貼らせてやる気を促す。
などなど……。インターネットで調べれば、他にもいろいろな成功例が出てくる。
 
私も上記すべてを子どもに試した親のひとりである。しかし、結局全てうまくいかなかった。
当時を思い返すと、トイレトレーニングの道のりは、コロナ禍のマスク探しとほぼ同じだったように思える。
 
新型コロナウイルスが流行しだした2020年3月。マスクが店頭から姿を消し、全国的にマスク争奪戦が起こった。早朝からドラッグストアに長蛇の列ができた。私もママ友ネットワークやSNSでマスクの販売情報が流れればすぐその店舗へ駆けつけたが、大抵すでに売り切れていて、「なんでもう売り切れなの……?」と肩を落とした。花粉症の私にとって、家のマスクのストックがなくなることは恐怖でしかなく、焦りで精神的にも随分追い詰められた。
 
トイレトレーニングでも、これに似た焦りを感じた。
わが子の場合、2歳の夏にトレーニングをはじめたものの、何度トイレに連れていってもうまくいかず、成功したときに貼るシールを見せても無反応。そればかりか、失敗したときの掃除が大変で、つい子どもにきつくあたってしまい、最終的には子どもがトイレに行きたがらなくなった。
「こんなに頑張ってるのに、なんでできないの……?」と、かなりいら立っていたと記憶している。
 
さらに私を焦らせたのが「外からの情報」。
同い年の子をもつママ友からの「おむつ卒業できたよ~!」というメッセージや「まだおむつとれてないの? 私はあなたのおむつを1歳半でとったわよ!」という親からのお叱り電話は、着実に私を追い詰めていった。
 
こうなると、もう負のスパイラル。とにかくトイレを早く成功させたい一心で片っ端から試してみるが、やっぱり我が子はうまくできない。そしてイライラが爆発して叱ってしまう。そうこうしているうちに「まだできないの?」という親からの電話があって……。子どもの昼寝中に何度涙しただろう。でも泣いたからといって解決するわけでもなく、ひたすらトレーニングをさせていた。当時の私は終わりの見えない絶望感と戦っていた。
 
しかし、その戦いは意外なほどあっけなく終わりを見せる。
 
コロナ禍のマスク騒動が、数か月後に布マスクの登場や不織布マスクの輸入再開、国産マスク増産などで落ち着きを見せたように、トイレトレーニングもしばらく時間が経つことで解決したのである。
 
解決のきっかけとなったのは、子どもの発達を定期的に見てくれていた医師のひとこと。おむつがまだとれないと嘆く私に「そんなに焦ってどうするの? 自分のおむつが早くとれたことを大人になって自慢する人いる? 就職活動で履歴書に書く? そうじゃないんだから、その子が必要と感じるまでゆっくり待てばいいんだよ」と声をかけてくれた。
 
「ああ、確かにそうだ! おむつがとれることは大事だけど、そのタイミングは子どもにとってどうだっていいんだ!」と、おむつの早期卒業への呪縛から解き放たれたのだった。
 
この医師のひとことで、私は家でのトレーニングをするのをスッパリやめた。子どもが自発的に興味を持つまで待つことにしたのである。
結局子どものおむつがとれたのは、はじめてトレーニングをしてから2年後の夏、幼稚園に入ってからだった。同い年の子どもがトイレに行く様子を見てその必要性を感じたのか、子ども自ら「家でもトイレに行ってみる」と言い出し、驚くほど順調にトレーニングを終え、無事おむつを卒業したのである。
 
これからトイレトレーニングをはじめる方、親の都合だけで早く進めようと思ってはいないだろうか? 親の事情があったとしても子ども自身の納得感がなければ、どうやってもトレーニングは続かない。また、トレーニングのタイミングや方法は、その子の性格によって全く違う。そもそも人と比べる必要がないことなので、とにかく焦らないことが大切だと思う。
 
おむつを早く卒業できたことを自慢しているのは親であって、その子自身にとってはどうでもよいことなのだ。辛いトレーニングをするくらいなら、その時間を楽しく遊んですごした方がよほどためになるし、親のストレスも軽くなる。コロナ禍のマスク騒動が落ち着いたように、時間がたてばおむつは卒業できる。そのくらい軽やかな気持ちでトレーニングをはじめてほしい。
 
 
 
 
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2020-07-18 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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