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メディアグランプリ

料理歴40年ちょいの主婦から料理初心者、自炊疲れのあなたへ送る料理が楽しくラクになる料理本5選


*この記事は、「リーディング・ライティング講座」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:渡邊 真澄(リーディング&ライティング講座)
 
 
私は52歳の主婦だが料理歴は40年ちょいある。小学生の頃から台所に立ってきたからだ。母の横で、時には一人で、晩ごはんを作ってきた。30代で主婦になりおかんになり、晩ごはんだけでなく、夏休みの昼ごはんからクリスマスの鶏の丸焼き、おせち料理も作るようになった。時に手を抜きサボりながら、毎日歯を磨くように続けてきた。私は特別に料理の才能があるわけでも、寝ても覚めても料理のことだけ考えるような料理人でもない。なのになぜ、40年も料理を続けてこられたか? それは「作ってみたい!」とワクワクするような料理本や「え? こんだけの材料で、こんな簡単でええの?」と、疲れた日でも料理をする気になれるレシピ本、料理の大切さを教えてくれた料理本があるからだ。今年は自粛期間をきっかけに、自炊を始めた人も多いらしい。でも、ネタ切れしたり、食べ飽きたり、自炊に疲れてきた人も多いのでは? そんな方にぜひおすすめな、料理が楽しく楽になる料理本を紹介する。
 
 
①やさしいレシピのおすそわけ #おうちでsio 鳥羽周作著
 
#おうちでsio。このハッシュタグを今年の春はSNSで数多く見かけた。ミシュランガイド東京2020、2021で1つ星を獲得し、今やメディアでも人気のsio鳥羽シェフのレシピだ。その鳥羽シェフのレシピ本。私が頻繁に作るのは、10分で作れる料理。ナポリタンやハヤシライス、焼きとり缶の親子丼と、簡単で美味しく家族にも人気の料理だ。コンビニ食材を使ったレシピも豊富で、疲れて帰った日も「10分やったら作ろか」という気にさせてくれる。休日にはちょっと手をかけて、ハンバーグやビーフシチューを作ってみるのもいいかも。家にある材料や調味料で、シェフの味が楽しめる。料理が上手くなったような気持ちになれて、また翌日からの料理も頑張れるはずだ。
 
 
②土井善晴の素材のレシピ 土井善晴著
 
『忙しくてもお料理することはよいことです。』表紙を開くと、まずこの言葉が目に入る。やわらかな関西弁と時にピリッと厳しい一言、そして美味しく丁寧な料理で人気の土井善晴先生のレシピ本だ。素材のレシピというタイトル通り、75素材が50音順に並び、300レシピが収録されている。玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、ツナ缶といった馴染みの素材や、餃子の皮や餅など余らせがちな素材のレシピもある。レシピは150字程度。この時期は、大根や白菜を使い切りたいとき必ずこの本でレシピを探す。使う調味料も少ないので、料理初心者にもおすすめ。
 
 
③南インド料理店総料理長が教えるだいたい15分! 本格インドカレー 稲田俊輔著
 
正直この本は買おうかどうしようかかなり悩んだが、書店で手に取り中身をチラッとみて即決した。理由は、自分が持っているスパイスカレーやインド料理本にはなかった素材、缶詰を使ったレシピが多くあるからだ。スパイスカレーやインド料理を習い始めて2年。スパイスから作るカレーは得意だが、サバ缶やツナ缶を使ったカレーは作ったことがなかった。レシピを見ながらサバ缶カレーを作って驚いた。簡単なのに、本格的な味で美味しい。レシピにあるスパイスはスーパーでも手に入るもので、カレー粉やカレールー、レトルトカレーを使ってさらに美味しいカレーを作るレシピもあり、ほぼ15分で作れる。カレー以外にも野菜を使った副菜、チャイやラッシーのレシピもある。著者は南インド料理の名店エリックサウスの稲田俊輔さん。初めてスパイスを使う人にもわかりやすく丁寧な説明で、スパイスカレー好きな人、スパイス料理に挑戦したい人におすすめだ。
 
 
④おかん飯(全5巻)西原理恵子x枝元なほみ著
 
漫画家西原理恵子さんと料理研究家枝元なほみさんがタッグを組んだ最強料理本。タイトル通り、おかん(お母さん)が家族のために作る、楽で美味しいレシピ満載。レシピだけでなく、二人の対談と西原さんの漫画がものすごく面白く、料理忘れて笑って読んでしまう。『おかん』の言葉に「自分は関係ない」と思い、このレシピを開かないのは勿体ない。料理する気がない日は、誰にでも来る。そんな日に大助かりな、缶詰やオーブントースター、電子レンジ大活躍の料理は、おかんもおかんでない人もきっと嬉しいはず。我が家では『鶏ももの丸ごと揚げ』『ポークソテー即席オニオンソース』が人気だが、私はおから使ったクリームコロッケとサラダがお気に入り。簡単レシピなので、おかんも料理初心者も楽しく簡単に作れるはずだ。
 
 
⑤一汁一菜でよいという提案 土井善晴著
 
ここまでレシピ本を紹介してきたが、私がイヤになったりサボったりしながらも晩ごはんを作り続けてこられたのは、「ごはんと具沢山のお味噌汁があったらええやん」と根っこでは思ってきたからだ。土井先生のこの本を読むと改めてそう思える。料理初心者はまず『一汁一菜の実践』を読むことを勧める。『手早く作れる一人分の味噌汁』を読めば、料理のハードルがぐんと下がるはずだ。私は『繕わない味噌汁』の写真を見て、「味噌汁ってこんなに自由でええんや!」と味噌汁バリエーションが増えた。自炊疲れの人、「毎日作っても家族は喜んでくれへんし」と思うことも多い私のような主婦は、最初からじっくり読むことをおすすめする。料理をすること、日々の食事、家庭料理の大切さを土井先生がじっくり優しく語りかけてくれる。
 
「やっぱり自分で作ったごはんは美味しいな」料理を続けていると、そう思えるのが幸せだ。私が紹介した料理本を開いて、料理して、あなたもそう感じてくれたら嬉しい。
 
 
 
 
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2020-12-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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