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メディアグランプリ

娘よ。今こそ本当のことを話そう。ブラックジャックが教えてくれたものー医師という生き方―


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記事:タマひろし(リーディング・ライティング講座)
 
 
「将来はやっぱり医者になりたい」
先日、将来について話している時に、君は言ったね。
 
小学生時代とは違って、なぜ医者になりたいのか、自分の言葉で伝えられるようになっていたね。驚いたよ。気が付かないうちに、ずいぶんと成長していたんだね。さすがは中学3年生だ。どうやら本気らしいね。本気だということがわかったので、パパも本気で話そう。
 
パパが医者になった理由を、君にきちんと話したことはなかったと思う。高校3年生になって「そうだ、医学部に行こう」なんて、JR西日本のCMみたいに、ふと決めたなんて言っていたけれど、本当はそうじゃないんだ。
いや、決めたのは高校3年生の時だし、決めたのも急だったけど、思いつきだけで決めたわけじゃないんだ。
 
パパがマンガ好きなのは知っていると思う。あの本棚を誰でもわかるよね。
パパは小さい頃から漫画を読んでは、色んな作品に夢中になっていたよ。ドラえもんを読んではひみつ道具に夢中になったよ。夏休みには、弟と一緒に色画用紙でたくさんの秘密道具を作って、ドラえもんごっこをして遊んだよ。
キャプテン翼に憧れてサッカー部に入って、ドライブシュートを何度も練習したりもしたよ。パパにはサッカーの才能はあまりなかったけれど、キャプテン翼は大好きだった。
 
そんなマンガが大好きだったパパが小学生の頃、図書館にあった「ちょっと大人のマンガ」に出会ったんだ。モグリの凄腕の外科医が活躍する話だ。
 
ブラックジャック。
世界中の誰よりも腕が良くって、命というものにとてつもない敬意を払っているすごい人なのに、わざと嫌われるようなふりをしているシャイな人が主人公だ。
パパはすっかり夢中になった。
 
小学校を卒業した後、パパがブラックジャックを読んだのは、高校生になってからだった。豪華版という分厚いハードカバーになって再登場したのを集めていたよ。また夢中になって読みながら、パパは思ったんだ。将来こんな人になりたい、このブラックジャックのように素晴らしい人間になりたいと思ったんだ。困っている人に寄り添える人になりたいと思い、困っている人を助けたいと思ったんだ。
 
高校生にもなって、漫画を読んで、将来なりたい職業を決めたなんて、ちょっと恥ずかしいだろう。だから今まで黙っていた。でも、これが本当のことだ。
パパは、マンガに影響されて、将来の目標を決めた。そう単純な男だ……もう知っているだろうと思うけれど。
 
ブラックジャック。彼はモグリの医師だ。
でも、世界中の誰よりも腕が立ち、誰よりも命の尊さを知っている。
神のような技術を持ちながら、人としての限界をわかっているんだ。
ある人は、医師免許証がないから、彼を医師ではないと言い、ある人は、免許がなくたって、彼こそが本当の医師だと言うんだ。
どっちが正しいだろう。どちらも正しいのかもしれないね。
君はどう思うかい。
 
パパはね。
彼はすごい医師だと思うんだ。
確かに彼は医師免許は持っていない。
でもね。医師ってただの職業じゃないとパパは思っているんだよ。
こんな事を言うと、他の職業に就いている方になんと言われるかわからないから、普段は言わないんだけどね。
でも、君が本気になっているようだから、パパも本当に本気で伝えないといけないと思うんだ。
 
医師っていうのはね。
職業というよりも、生き方だと思うんだ。
 
ブラックジャックの生みの親は手塚治虫先生だ。
手塚治虫先生は、医学部を卒業して、医師免許を取得している医師だ。しかし、医学生の頃に、教授から、彼はマンガ家として活躍したほうが、世の中の多くの人をよっぽど救うからと言われているんだ。彼もそれに納得して、医師としては働かずに、マンガ家として、実にマンガの神様とまで呼ばれる活躍をしている。
 
そう、手塚先生の職業はマンガ家だ。
でもね、パパは手塚先生はマンガ家であったけれども、一生涯、医師だったと思うんだ。
人に寄り添い、苦悩し、勉強し、多くの人々を救い続ける……
その生き方は、やっぱり医師なんだと思うんだ。
 
医師になるためには、とてもたくさんの勉強をしなくてはならない。また、医学部に入学するための偏差値も、倍率もとても高い。だから勉強は大切だよ。
また、それだけ偏差値も倍率も高いということは、医師になりたいと思って、努力を積み重ねても、医師になれなかった人たちが多くいるということなんだ。医学部に入るということ、そして医師になるということは、そんな人達の思いを引き継ぐことでもあるとパパは思っている。予備校で一緒のクラスだった友人の分も、良い医師にならなきゃいけない、良い人間にならなきゃいけないだろうなと思っているんだ。
 
彼の年齢が近くなってきて、パパは自分が神の腕は持っていないし、彼のような高潔な人間にはなりきれていないと思う。でも、彼も完璧ではないことは、今はわかるし、彼とは違う形で人間や社会に関わっていきたいと思っている。
 
ブラックジャック。パパの人生を大きく変え、パパに「医師という生き方」について教えてくれた男の物語。手塚治虫先生の最高傑作の1つ。将来、君が医師になろうと思うなら、どこかで一度読んだほうがいいと思う。
そうだな、今度の春休み。高校受験が終わったら、一緒に読もうか。
 
 
 
 
***
 
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2020-12-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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