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メディアグランプリ

全日本人に読んでほしい第3の目を開眼させる一冊


*この記事は、「リーディング・ライティング講座」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:成田陸(リーディング・ライティング講座)
 
 
全日本人必読の書だ、と読み終えたときそう思った。
道路一本をここまで面白く書くのか、寒気すらした。とても熱狂的な文章だ。それでいて、題材はとても身近にある。わたしたちが簡単に触れられる場所にあって、奥が深い。なぜだ。シンプルだからなのか。
 
タイトルで「日本」を創った道と大風呂敷を広げて、どうせ着地もできないツリタイトルではないかとすら思った。ただ、読み終えてみれば、ずっと解けなかった知恵の輪が解けるようなスッキリ感がある。いやー参りました。
 
柳瀬博一氏が書かれた『国道16号線「日本」を創った道』(新潮社)だ。
 
国道16号線とは、東京の中心と東京湾をぐるりと囲む環状道路だ。スタートは三浦半島の付け根の神奈川県横須賀市から横浜を抜け、埼玉の川越、春日部と走り、千葉の柏を通り市原から東京湾岸にでて、対岸に横須賀を見る。ショッピングモールが多く並ぶ。そして、わたしが住んでいる所沢から移動するときも必ず横切り、いつも渋滞している印象がある道路だ。
 
さて、ここでわたしが16号線に書いたところで意味はない。
あなたに聞きたいのは、あなたの心体は現実空間にありますか? と聞きたい。キズナアイでもなければ、おそらくほとんどの人はYESと答えるだろう。
 
では、この本を読むべきだ。本書が取り上げているのは道路だ。たかが道路だ。しかし、道路がなければ、わたし達は生活ができない。ドローンが発達して空の交通網が成熟しないかいぎり。Amazonでポチッとクリックして本やお菓子、生活用品が届くのは道路があるからだ。あなたが、会社や学校、デートに行けるのも道路があるからだ。
 
道路はわたし達の生活そのものだ。ただ、身近すぎて気にしたことはありましたか。わたしにはない。この道路がどんな歴史で生まれたのか、どうしてここにあるかなんて気にしたことはない。デートの待ち合わせ場所なのか、今日のランチなのかわからない。けど道路は目的地にいければ問題なかった。そう思っていた過去がありました。
 
だけどこの本を読んでしまったら、道路に興味を持ってしまう。むしろツイッターのタイムラインバリのネタの宝庫だ。この道路がどこから来て、どこに行き着くのかなと気になってしまう。第3の眼が開眼した気分だ。
 
本書は、その時代時代の歌や漫画、小説などの文化が16号線を題材にしていることを解き明かす。ミステリー小説のような感覚が味わえる。
 
本書が素晴らしいのは、圧倒的な“編集力”だと思う。著者の柳瀬氏は日経ビジネスの記者を経て、単行本の編集者になり、そして現在は大学でメディア論を教えているという。もう、編集の権化みたいな人だ。
16号線という道路には、様々な人や企業が登場する。商業施設の栄枯盛衰や、ユーミンの歌、ポケモンまで登場する。そして、過去を遡れば、渋沢栄一もでてくるし、徳川家康、果てには縄文人まででてくる。一見すると、というよりなんど見ても関連性は思い浮かばない。けど、本書では16号線を通して、それらが一つのストーリーになっていることがわかる。
そして、「日本」という国の歴史を振り返ることができる。わたしは学校の歴史や地理の教科書を読んだからといって、興味が湧いたこともないし、覚えたことがなかった。けど、本書を読むと歴史や地理に興味がでてくる。それは謎解きに似た楽しさがあったからだろう。
 
そうなると、なぜここまで16号線に関するネタを集められたのかが気になる。もちろん著者の取材力や編集力がスカイツリーみたいに高かったからのもあるだろう。ただ、そのネタが良くなければ、編集できない。超一流の寿司職人に近所のスーパーで売っている魚を使って超一流のお寿司をだせないように、16号線そのものが良ければ調理ができない。
 
わたし達は移動し、交流して、運送して発展してきた。流通網がなければ発展できなかった。16号線とは「日本」を創った道路で、日本の動脈みたいな道路だ。つまりそこには、人や物、そして情報が集まっていた。著者はそれらを丹念に拾い上げたのだ。点を結び、線にする。これが大事だなと実感する。しかし、著者は線では足らないと話す。その“基盤”となるものを抑えるのだ。感情論ではなく、客観的な事実を持って日本という国がどんな歴史をたどったことを伝えてくれる。本書の後ろ9ページには参考リストがのっている。専門書でない220ページの本に対して、これだけ参考リストがあるのだ。著者が記者として事実を重要視していたことがわかる。
点ではなく、線でもない。その“基盤”が気になった方はぜひ手にとってほしい。
 
 
 
 
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2020-12-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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