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メディアグランプリ

文章を書くことは「おもちゃ」である


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:大附 祐貴(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「これからみなさんには2,000字! えーっ2,000字を毎週書いて頂きます」
 
天狼院ライティング・ゼミの第1講の講義中、講師の三浦さんは参加者に熱弁をふるった。
 
私は、この冬にライティング能力を上げようと、この講義に参加している。
「天狼院書店」という書店について、最近まで知らなかった私が……
 
先日開業した商業施設の9階に、その書店はあった。
店名はFacebookの広告で何度か見たことがあったが、「ふーん」とチラ見するぐらいで特に詳細をチェックしたことがなかった。しかし新しいものが好きな私は、とりあえず店内の雰囲気を見てみようかなぁとふらふらと入っていった。
 
「いらっしゃいませ! 天狼院書店って聞いたことありますか?」
 
若い女性店員が、ボーっと店内で本の表紙を眺めて突っ立っていた私に、ホチキスで留めた2枚のチラシを持って話しかけてくる。
 
「えっ、ここの本屋さんは話しかけてくるのか……」
 
家電量販店やアパレルショップの店員さんの声掛けがズバリ苦手で、いつも避けて通ってきたタイプの接客方法。これまで何百回と本屋さんに通ってきたが、この接客方法は初めてだった。
 
「あっ、あっ、名前だけは聞いたことがあるんですよ、あのFacebookの広告では何回か見たことあるんですけど、実際の店舗は入ったことがなくて……」
 
オドオドしていた私に女性店員は丁寧に対応してくれる。
 
「あっ、広告っていうのは『ライティング・ゼミ』ですかね? これを一番宣伝してるんでそれだと思うんですけど……、他にも写真だったりデザインだったり、たくさん講座もやってるんです。よければこちらのチラシもぜひお取りください!」
 
店内に喫茶店があるとか、ちょっと選書にこだわりがある本屋さんというのは今までも見てきたけれど、ここまで話しかけてくるのは珍しい本屋さんだなぁ……と思いながら、もらったチラシをまじまじと眺めながら、その日は店内をぐるぐる歩いて雰囲気を味わったのち、店をあとにすることにした。
 
帰宅後、カバンの中に入っていたパンフレットを再確認した。
「けっこう変わった本屋さんだなぁ……」
とは思ってはいたが、「ライティング・ゼミ」と書かれた講座だけはなぜか気になって仕方がなかったので、改めてインターネットで検索してみた。
 
「何をするにも、『自分を見つめ直す』『表現力・発信力を磨く』という過程において、ライティング能力が必要になるからです」……
 
最後のほうに書かれていた一文が私の心に突き刺さった。
 
30年生きてきて、自分自身を振り返る機会があんまりにも少なかったことに気が付かされたからだ。
学生時代に就職活動を行っていたころは「自己分析が大事ですよ~」などと大学のキャリアセンターの人に言われて、とりあえず自分の長所や短所を振り返る機会が用意はされていたが、そこから社会人となって約8年が経過し、自分自身をよく観察するきっかけがなかった。
 
そういえば、先日帰省する機会があった。
一人暮らしを始めてまもなく5年にもなるが、先日実家の押し入れの片づけをしていた母から
「あんたが昔遊んでいた電車のおもちゃがあったよ」
と、幼稚園の頃に遊んでいた青い電車が久しぶりに発掘された。
 
「昔こんなんで日が暮れるまでよく遊んでいたなぁ……」と振り返る一方で、
ああこういうことかと我に返った。
そういえば、幼稚園のアルバムに「夢は何ですか?」と尋ねられたページがあって、そこにはこんなことを書いた記憶がある。
 
「電車の運転手」
 
中学か高校かだったが、視力がかなり落ちてしまった私はそれ以降違う夢を見るようになってしまった。しかし、小学校低学年まではそれになりたくて、電車に乗るたびにたいてい先頭車の椅子に座っては運転手さんのまね事をやっていたことをふと思い出した。
今でも、電車に乗ることが好きで、勤務先も電車で通っているし、休日も時間が許せば電車の旅を楽しんでいる。行った先でのエピソードは、職場でもプライベートでも、会話のきっかけとなっているのでとても助かっている。
 
いろんな景色を見ることが好きな私そのものは、この25年間でほとんど変わっていなかったことを、実家の押し入れの中に眠っていた「おもちゃ」を通じて気が付かされた。
 
今、ライティング・ゼミに参加した私は、自分自身を今までにないくらい振り返っている。
今まで全く文章を書くことがなかった私が、それがきっかけとなって、電車で遊んでいたことも、旅行先で出会ったものにも、楽しかったことにも悲しかったことにも、さまざまな思い出があったことを再認識し、自分自身の考え方の根幹にそれがあることを痛感した。
 
ゼミではライティング能力だけでなく、自分の長所を改めて認識し、今後の人生に活用していきたいなと決心した。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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2020-12-28 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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