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メディアグランプリ

劣等感はエネルギー


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:後藤 修(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「いやあ、君のおかげでお客さんへ電話対応する仕事が早く終わって、とても
 
助かるよ。本当にいつもありがとう!これほどたくさんのお客さんと話していて苦情に
 
ならないのはすごいよ!」 同僚が最近よくこんな風に僕を褒めてくれる。
 
僕は銀行の商品をご案内する係で、一日の大半が顧客対応だ。
 
たくさんの顧客から問い合わせられたり、こちらから問い合わせをしたりしている。
 
この仕事に就いてから、4年半が経った。
 
今、僕は仕事をして感謝される立場になっているが、この仕事に就いた当時は
 
人へ何かを伝えることがとんでもなく苦手な人だった。その証拠に、前の職場で
 
は僕は‘何を伝えたいか全く分からない人‘として知られていた。当時の僕はこんな風
 
に評されていた。
 
それは前職についてから2年半ぐらい経ってから顕著になった。
 
その時期から仕事上、上司に何かを伝えたら、「あんたの話していること分からん!」
 
と言われ始めた。
 
それから、悪循環が始まった。自分が所属している係のスタッフに必死に自分で考えて
 
何かを伝えても、全く何もかもが伝わらず、状況が悪化した。
 
さらに悪循環となり、顧客から苦情が出るということが頻繁に起こる始末だった。
 
そして、ついに周りからから信頼を失い、顧客対応する係を外されてしまった。
 
この時から、しばらく会社に行くと涙がでそうになるくらい悔しくてたまらなかった。
 
そして、「真剣にやっているのに、なんで周りは僕の話を聞いてくれないのか……」
 
いつの間にか落ち込むのが日課となっていた。
 
しかし、しばらく時が経ってから、会社で突然思った。「この思いを絶対忘れるもんか。
 
誰にでも理解してもらえるように話ができるようにしてやる!」
 
劣等感をエネルギーに変換したのだ。
 
その時から3か月間、会社の事務作業を丁寧に行ない続けていたら、現在の部へ
 
異動することになった。辞令を言い渡されたときに、前の所属長が一言、言った。
 
「今度の部では、人とあまり話すことがないと思うからまあ、頑張ってね!」
 
それを聞いて腹が立った僕は思った。「いづれ、ここにいる全員を見返してやるわ!」
 
僕はそんなことを感じて前職を去り、現在、所属している部に異動してきた。
 
そして、現職に就いたのだった。
 
詳しい仕事の中身は次のようなものだ。
 
顧客から電話がかかってきたら、商品について内容を伝える。そして、申し込みできる
 
人はどんな人か、どれだけの収入を得ているか、どんな使い道であるかを顧客の質問に従って答える。そして、何か尋ねてきたら丁寧に説明して、先方が納得するまで話し続
 
ける。そして、店へ行くとなったらどんなものを持っていくか、どういう理由で必要な
 
のか、どの時間に行けば手続きが進むかを伝える。
 
はじめのうちは、「何を言っているかわからない人」と形容されていた通り、話しても
 
なかなかうまくいかなかった。苦情があったり、苦痛で逃げたいと思うことが
 
何度かあった。
 
かなり苦痛だった。しかし、前職で感じた「劣等感をエネルギーに」という一念が
 
僕を支えて続けてくれ、正面から仕事を受けとめてこなし続けた。
 
さらに、幸運なことに仕事をサポートしてくれる同僚の方は僕が今までに会社で会った
 
人の中で、一番に説明すること、話すことがうまい人だった。
 
だから、話し方や伝え方のいい手本を見ながら、学ぶことができて、伝えることに自信
 
を持てるようになったのである。
 
そして、仕事が終わった後は必ず自宅の近くにあるコーヒー店によって、その日の
 
あった出来事を振り返りノートにまとめ直すことを繰り返した。
 
そして、これを続けていると仕事がうまく廻り始めて、周りから信頼されるようになっ
 
た。そして、しばらく経ったある日、現職の所属長が異動になった。
 
異動が発表されてから、3日後に行われた送別会でその方から一言、
 
「本当によくやってくれた! 最初はどうなるかと不安に思ったけどよくこなしてくれ
 
た。最近は安心して任せていられる。俺がいなくなっても宜しく頼むよ!」
 
僕の肩をポンとたたきながら、言ってくれた。
 
僕はめちゃくちゃ嬉しかった! 飛び上がるくらい嬉しかった!
 
あまり期待していなかった僕を見守ってくれていたこの方に本当に感謝した。
 
それから、3年経った今、僕は現職と併せて、グループの方々に対して
 
顧客へのどのように話すか、どのように伝えたら理解してくれるか講義をしている。
 
こんな風になっている僕は4年前の僕は全く想像していなかっただろう。
 
だって、あの時の僕は劣等感の強い塊だったのだから。
 
この社会に生きている中で、勉強や仕事がうまくいかなかったり、
 
ひどく傷つけられることはどなたにでもこれからいくらでもあるだろう。
 
けれども、大きく挫折感や劣等感を味わった時、その時こそが爆発的な何かを
 
エネルギーを得る時だと思う。
 
それがあなたを変える大きな源だと僕は強く思う。
 
それを使い、決して諦めず、粘り強く自分を信じ続けて行動をすれば
 
その力が‘あなたのありたい姿’へ連れていって言ってくれるに違いない。
 
 
 
 
***
 
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2020-12-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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